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大人になったと感じる瞬間|エッセイ

恋愛に興味がなさそうな私だが、
小学校3年の頃、
親友のしょうこマンにレクチャーを受け
少女漫画の世界へと足を踏み入れた。

漫画すら読んだことがなかった
リトルサハラは、
きらりん☆レボリューション ?笑笑
などと始めは馬鹿にしていたが、
あっという間にのめり込んでしまった。

小学校5年生になると、
NANAや働きマンなどの
女性漫画にも手を出すようになり、
働く女性や独身女性の辛さを
若くして学ぶこととなった。

さて、そんなサハラももう20代後半、
アラサーである。
この歳になるとさすがに、
女性漫画メインかと思いきや、
今でも少女マンガが大好きだ。

漫画の力は恐ろしい。
私は、漫画を読むために働き、
今でも大課金している。

しかし最近、
悲しいと感じていることが1つある。
少女漫画のヒーローが
カッコよく思えないということだ。

・イケメン
・運動ができる
・やんちゃなのに地味な
 ヒロインに構ってくれる
・めっちゃピアスをしている
・派手な髪色
・自分にだけ優しい
・当たり前のように勉強ができる
・実は一人暮らし

などの少女マンガにおける王道ヒーローが、
微塵もカッコよく思えないのだ。
年上の大学生や先生との恋愛なんて
もはや気持ち悪くて見ていられない。

藤井聡太君のような、
何かに真剣に取り組み、
大人しそうなのに社交性があったりする
ヒーローであればどっキュンキュンだろうに。。

そのため、最近はBL読んでいる。

一体どのためなのだろうか。
まさか私がBLの世界に足を踏み入れるとは
リトルサハラも思うまい。

だが、BLは良い。なぜか良い。

おしみとマリアと共に、
ついに、ボクらの恋愛シェアハウスのシーズン1を制覇しまった。(リアリティーショー)
最高なので、みなさんもぜひ見てほしい。


さて、話が逸れたが、
そんなこんなで、大人を感じている。

また、大人を感じたエピソードは
これだけではない。
先日、マリアと2人で遊んだ時にも
痛感した。

毎度暇なので、
その日は本屋に集合し
何かしら勉強したいものを見つけ
マリア宅で学習しようという話になったのだが、参考資料を眺めていると徐々に、
マリアがソワソワし始めた。

「15:40からか・・」
とマリアが呟いた。

そう、お察しの通りである。

競馬だ。

勉強しようとわざわざ本屋に集合したのに、
こやつは公営ギャンブルに
手を出そうとしていた。

そして恐ろしいことに、
「大阪杯が15:40にあるから、
 アカウント作って馬券買って?」
と持ちかけられてしまった。

この人は本当に何を言っているのだろうか。
今日は勉強会で、
わざわざ大型本屋のある駅に
集合しているのに、競馬?!?!?!
こんな大人にはなりたくない。
恥を知れ!!!!!!!!!


そう思いながら私は、
「アカウントならもう持ってるから、
 お昼食べながら予想させて」
と返答してしまった。

そうして15:40に
マリア宅のTVで大阪杯が見れるよう、
急いでパスタをかきこみ、
我々は電車に飛び乗った。

なんとかマリア宅の最寄り駅に
15:30に到着することができたが、
徒歩10分ほど家までかかるので
ギリギリ間に合うかな……?
といったところであった。

しかしそこから、
マリアはドトール、
私はたい焼き屋に並ぶという、
無謀な選択に出てしまった。

こちらも奇跡的に6分ほどで
会計が済んだものの、
そこから猛はダッシュをする羽目となった。

「街の人、
 あの人たち大阪杯のために走ってる!
 って思ってるかな?!」
などと冗談を言いながらの
スーパー全力ダッシュだ。

そしてマリア宅に40分すぎに到着した。
幸いまだ走り出しておらず、
大阪杯に間に合うことができた。

さてさて、あとはお馬ちゃんを見守って、
賞金でニートになるのみ!!

そう願いをかけたが、
不運なことに、結果は惨敗であった。

私は今でも、春の木漏れ日の中、
大阪杯のために走った日を思い出す。

あの瞬間は、リトルサハラにも
家族にも見せられやしない、
大人すぎる瞬間であったと
熱く胸に残っている。

地下労働だけはしない程度に
生きていこう。

さはら
1997年9月生まれ
ハーフ
座右の銘は晴耕雨読
万年フリーター

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