親が与える禁止令_1
将来、子どもに毒と呼ばれる親だとしても、
親というのは表面上は子どもの幸せを
誰よりも願っています
『表面上は』
自分たちの人生よりも子どもの人生を優先してるつもりでいるし、
子どもを心から愛していて
大切にしていて
幸せを願っていると心の底から信じながら
コントロールしていることがほとんどだと思います。
ほとんどの親が自分が子どもの人生を束縛してるとは思っていないし
全ては『良かれと思って』『あなたのための』
支配です。。
幸せになって欲しいから
言うことを聞かせようとするんです。
自分の物差しの中の幸せを子どもに当てはめてしまうんです。
本来なら子どもと親の人生は同じ時間を過ごしていても別のものです。
別の人間ですから。。
でも傷ついて欲しくないから
失敗して欲しくないから
自分が安心したいから
コントロールします。。
とても悲しいですが。。
子どもたちは自分を閉じ込めてでも
親の期待に応えようとするでしょう。。
それがのちのち、アダルトチルドレンとして生きづらさを抱えることになるのですが、
そんな親たちが子どもへのコントロールとして使う無自覚で悪気のない禁止令というのが
存在します。
それは『人生脚本』と呼ばれる、
生まれ育った環境で培った自分の中にある価値観の根っこのことで、
大半は親との交流、親からの教育、親からのメッセージで形成されていて
アダルトチルドレンにとってはとても厄介なものになります。
この禁止令はさまざまなものがあるんですけど
代表的な12個を少しずつ書いていきたいと思います。(まずは半分)
1、『存在するな』
『お前さえいなければ』というメッセージです。
子育てしていなければ出かけたいところがあった、見たい映画があった、おしゃれができた、
友達と旅行ができた、遊びに行けた。。。
子どもという存在が親の人生の足を引っ張っているかのような感情のメッセージを受けると
『自分はいてはいけない(生きていることが悪いこと)』という思い込みにつながり、
自分の身体や命が軽いものと認識してしまいます。
2、『成長するな』
『お母さん(お父さん)に任せなさい』
『お父さん(お母さん)に従いなさい』
『お前にはまだ早い』『(親が)やってあげる』
子どもの経験を親が奪うことで、自立を妨げてしまい、子どもは親にしてもらうことで
親の満足度を上げるので過保護な子育てとなります。
3、『成功するな』『幸せになるな』
『どうせ失敗する(親無しでは)』
『幸せは親から与えられるもので、自分からは掴めるわけがない』などの思い込み。。
親自身も、ある程度は子どもの成長を願っているのが本音ではありますが、
根っこには自分の自尊心や価値観、親である上下関係の上の感情があり、
『親より成功するな』『親以上に幸せになることは認めない』という支配があります。
この禁止令を持つ人は『幸せ恐怖症』を持つ大人になりやすいです。
4、『重要であるな』
自分に対して無関心な子育てだと、
自分の存在価値がわからず、また責任感が育たないので目立つことを嫌い、
大事なところで自分を諦めてしまうようになります
5、『健康であるな』『正気であるな』
熱が出た。お腹が痛い。頭が痛い。など、
健康ではない時『のみ』優しくされて
自分の存在を暖かく迎えられた子は
不健康であることで、同情や関心を引けることをカラダで覚え、愛情を感じるために
自分を痛めつける思考、行動に走ります。
6、『感じるな』
怪我をして痛い時、悲しくて泣いた時
『こんな怪我どうってことない』や
『泣き声がうるさいから泣くのをやめなさい』など、感じることに対して
我慢を求められた子どもはその感情を抑圧して
感情を表現するのが乏しくなります
泣いてもいい。怒ってもいい。など
感情を感じることができなくなっていくのです。
これはまだ半分で、続きはまた書いていこうと思いますが、
この禁止令。
親も子どもも『無自覚』です。
なんなら
『いい子に育つために』
『あなたのために』
この禁止令を発しています。
親の管理下、親の支配下、
親の目が子どもを自分なりに守り切ろうという義務感でギラギラと光っている状態ですかね。
相手を1人の人間として認めておらず
『わたしの〇〇』のように
親子一体というか。。
別の人間、親子とはいえ、
別の人生としての境界線が曖昧な人にあるものだと思います。。
境界線が曖昧ということは
子どもの人生にズカズカと土足で入るということと同時に、自分の人生は置き去りということにもなります。
やはり大切なことにまずは『気がつくこと』と
『受け入れること』ですね。。
自分が当てはまるかもしれないと
自分を責めたりするのではなく、
ただシンプルに『知ること』だと思います
『知る』だけです。
大事なのは『知る』上で、これからはどうするか。。。だと思うので。
続きの禁止令はまた書きます。
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