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~不登校長男~特別支援学級の体験に行く?その②

前回は、特別支援学級が体験の前半について書いた。
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今回はその続き・・・
果たして長男は
「無事に体験授業を受ける」というミッションを
達成できるのだろうか!?

転籍希望先(転校)の学校に到着

学校の前に到着すると
案の定「校門まで来たから帰る!」と ムスっしている長男がいる
 
だよね~(苦笑い)
私は長男を夫に任せると 足早に例の相談員を呼びに行った

相談員は 校門のところで イジイジしている長男の様子を
少し離れたところから観察してくれた
長男や親を 急かす素振りはせずに
「ほんとに 学校がいやなんだね」
と言ってくれた
しばらくすると 夫が長男に上手に声を掛け 
なんと校門から 先に入ってきた!(トボトボと…)


相談員「よく来たねぇ 校門から先も、自分で入ってきたじゃない」
長男「・・・ここまでしか行かない 今日は帰える!!」
相談員「うんうん。教室には行かずにさ、校庭から教室を見るってのはどう?」
長男「・・・行かん!
相談員「・・・池にメダカがいるんだよ ちょっと見てごらん」
そんな会話しながら 結局校庭の池まで
ムスっとした表情で入ってきた長男

保育園自体の友達Aちゃんの登場!

相談員が教室から 
保育園時代のお友達 Aちゃんを呼んできてくれた

Aちゃん「長男く~ん!こっちおいでよ~」と 声を掛けてくれた
私・夫「Aちゃ~ん!髪の毛切って、きれいになったねぇ」なんて
少しでも平常心を装って Aちゃんと会話をする

ちょっとだけ嬉しそうな長男 
「この流れ 廊下まではいかないと 帰れないやつだ…」 と
腹をくくった長男は ぶつぶつ言いながらも 
ようやく上履きに履き替えてくれた


前回の フリースクール体験の時よりは
だいぶ落ち着いている様子の長男

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長男の想いとは裏腹な行動をしていることに 申し訳なさが付きまとうが
教室だけは 見てほしいという 親の想い…
長男の様子を見ながら ダメだったら 潔く帰ろうと強く思う

ついに支援級の前までやってきた!

相談員、長男、夫、私の順番で廊下を歩くと・・・

支援級の教室の前まであっという間に到着した
支援級には、ひまわり学級(仮名)という札が掛かっている
特別支援学級は、2年3組とかではなく
このかわいらしい愛称で呼ばれることが多い

すると支援級の女性の先生が 笑顔で声を掛けてくれる
支援級担任「今日担当します〇〇です! では、教室に・・・」
相談員「いやいや、今日は廊下から・・・詳しくはまた後で」
支援級担任「え?あ?はあ・・・」

どうやら 学校に通えていないことや 
今日は 教室に入れないかもしれないことなどは
支援級の先生側には 伝わっていはいないらしい

状況を察してくれたのか 教室にすごすご戻っていく先生
ごめんよ先生 今日は廊下から見させてください

遠目から見る教室は…

この日は 1~6年ごとに分かれて それぞれの授業を行なっていた
1~6年生までの教室の様子を さっとだが 長男と見ることができた

習熟度に合わせて 3年生でも4年生の教室にいる子もいた
友達のAちゃんは 4年生の教室で英語の授業 
他の子は3年生の教室で 算数の授業といった風だった

長男は 自分が通っていた普通級とは 
だいぶ様子が違っていることに 少し驚いたのか
若干身を乗り出して 教室の様子を眺めていた
親には「オレ関心ありません」という雰囲気を醸し出しているが・・・

教室にいる子どもたちは 急に現れた私達に気を取られている(笑)
すると 放課後等デイサービスで一緒だった友達が
チラホラいるようで 長男に手を振ってくれたり
長男も「あの黒い服の男の子は 〇〇(放デイ)で一緒だった」等と
教えてくれてたりした
放デイは辞めてしまったけれど 通っていてよかったと思う瞬間だった

長居は禁物!

長男との約束は 校門までだった
だが 教室の授業風景まで見ることができた
校長先生も 長男が教室に入れるつもりでいたようで
様子を見にやってきてくれたのだが 

これ以上の長居は 長男のお怒りに触れそうだったので
夫「すみません。今日は教室には 入れないと思います」
「校長先生までお忙しいところありがとうございました。
今日は廊下までということで、この辺で・・・」と
丁重にお詫びをし そっと教室を後にした

よく頑張ったね

見学時間は5分 滞在時間は15分程度だった
それでも 私と夫は
「長男よくやった!」と 褒めたい気持ちでいっぱいだった

相談員も同じ気持ちだったのか
相談員「校門までって言ってたけど よく頑張ったね」
と声を掛けてくれた

相談員「次はまた2月くらいにおいでよ その時は体験しようね」
長男「・・・うん(小声)」

校門を出ると 私も夫も「がんばったね お疲れ様!」と
長男の頭を グリグリ撫で回した

長男からのおねだり

学校から出てすぐの所に 小さな商店がある
文房具の他に ガンプラやトレーディングカードが置いてあるのだ
私と長男が最近よく来ているお店である

長男は「パパも覗いてみてごらん!」と父を誘っている
夫は「ちょっとだけだぞ~」と嬉しそう
数分後店から出てきた二人

どうやら父にトレカを1,000円分も!! 買ってもらったらしい
ほくほくした顔の長男を見て
(学校のことは すでに忘れてしまっている様子)
私も ようやくほっとした

こんな日だけ「今日は特別だ~ 今夜はごちそうを食べようか!」
なんて浮かれている 父ちゃんと母ちゃんは まだまだ・・・

長男が この学校に転籍できなくたって
フリースクールに行けなくたって

長男は長男だ 今は充電期間だから これで良い
そうおまじないのように 心の中で唱えている
それでも今日は なにかが ほんの少しだけ動いた気がした

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