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ことばの不思議:恩は買えない。「絶対」なんてあるの?

「恩」は売ったり、着せたり、送ったり、返したりできる。見えないのに、触れられないのに、面白い表現だ。

でも恩はなぜ売れるのに買えないのかな。恩はみんな知らずのうちに受け取って、あとから「ありがたいことだった」と気がつくから?優しい行為を買ってしまうと、損得が生まれるから?

反対に、「喧嘩を買う」、「恨みを買う」、「失笑を買う」、「大役を買う」「実力を買う」。人は見えないものにも「権利」を買うんだな。

「成果」と「成れの果て」。同じ漢字使ってるのに、送り仮名をつけるだけで意味が真逆になる。成ったものを必要以上に自慢して驕ってしまう結果、破滅になるのか?

「ぼけつをほる」と「はかあなをほる」も、漢字だけ見ると混乱する。

「絶対」。この世に「絶対」なんてあるの?時と場合によっては、押し付けの言葉になる。でも実は、自分を鼓舞するために必要な言葉なのかもしれない。

「絶対、合格する」や「絶対、諦めない」。

絶対、を付け足すことで決意への熱意が変わる。

ことばって不思議だなぁ。

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