NZ日記🇳🇿｜大自然の牧場でチーズを作る日々

こんにちは。
ニュージーランドで夫婦ワーホリ中のゆうかです🇳🇿

ファームステイをするWWOOF生活も、
3軒目の終わりを迎えました。

これまでで一番長い3週間の滞在が終わります。

とっても快適で、素敵なホストファミリーで、
何より貴重な体験をたくさんさせてもらった日々。

振り返りが長くなりそうなので、
チーズ作りのことと、その他の要素の２回に分けて
振り返っていこうと思います。

まずはチーズ作りのことから！

牧場で、個人でチーズ作り

ホストファミリーがどんな暮らしをしていて、
どんなふうにチーズを作っているのか、
まずは概要を。

ホストファミリーは、オランダからお子様と一緒に移住してきたご夫婦。
もうお子様は巣立って、お孫さんも生まれています👶

オランダにいた時に、ホストファザーの家族が牧場をやっていて、チーズ作りもやっていたことが原点。

ニュージーランドでも牧場の土地を買い、
乳牛の放牧を始めました🐄

元々はチーズ作りも個人の趣味としてやっていたとのこと。
家族の分や、友人にあげる分だけ。

4年前に息子夫婦が近くに引っ越してきたことをきっかけに、販売もするようになったとのことです。
作ったチーズを売るのは息子夫婦の役割。
ファーマーズマーケットで、毎週売っています。

販売する規模にするにあたり、
コンテナを改造して自分でチーズ工場を作ったとのことです🏭
工場と言っても、2部屋の「チーズルーム」って感じですが。
ニュージーランドの人はなんでも作るんだよ。すごい…。

チーズルーム🧀①
最初の作業はここで。

チーズルーム🧀②
左の扉の奥が冷蔵室。
塩水に漬ける〜熟成の工程で使います。

牛さんからの3日分のミルクで、2回=2日間チーズを作ります。
2日作ったら1日お休み、といったサイクルです。

在庫が溜まってきたら、今月はチーズ作りなし！
という感じ。
チーズを作らない時はミルクは工場に売り、
主に輸出用のミルクパウダーに加工されているとのことです。

チーズの種類も、フレーバーは多いですが、同じ工程で作れるよう、種類としては1つ。
小さく始めて、お客さんの声を聞いて、少しずつ改善したり、バリエーションを増やしたりしていくとのこと。
着実に、身の丈に合ったスモールビジネスをやっていることが伝わってきました。

チーズ作りの前と後

私たちの滞在中、メインはチーズ作り自体の手伝いでしたが、その前の乳搾り・その後のファーマーズマーケットでの販売も、見せてもらう機会がありました。

◼︎チーズ作りの前・乳搾り

乳搾りは毎日7時と16時、ホストファザー・ホストマザーが2人で行っています。

広ーい放牧地にいる牛さんたちを、
トラクターで回り込んで道に誘導🚜

搾乳小屋に歩いて行ってくれるように、
電気の流れる紐で、他の道は予め塞いであります。

牛の行列🐄
搾乳小屋に向かうのですが、
途中で文字通り「道草を食う」牛さんも。笑

後ろからゆっくり追いかけて小屋まで連れて行ったら、
小屋に入ってもらって搾乳タイム。

搾乳機を牛さんの乳にはめると、
自動で搾乳してくれるようになっています。

牛に蹴られないように、
おしっこ・うんちをかけられないように
ドキドキしながら搾乳体験させてもらいました🫢

終わったら反対側に並んでもらった牛さんに付け替えて、全員終わるまで、確か3ターム。
終わったらみんなを放牧地に帰します。

私たちもやらせてもらったのですが、
いつもと違う人がいるとわかるみたいで、
うんちやおしっこをかけられそうになりました💩
ひゃー怖い…。

◼︎チーズ作りの後・販売

いつもは少し遠くのオークランド・ハミルトンで
ファーマーズマーケットに出店しているのですが、
たまたま滞在期間中、近所のホリデー限定マーケットに出店する機会があったので、見に行ってきました🚗

試食も用意して、お客さんとお話しして、
一人一人に売る。

こういう形だから、お客さんの声をしっかり聞けるんですね。素敵💛

屋内の会場でした。
ほかにはハチミツや、地元のハーブを使ったコスメ、
パンなどが売られていました🥐

チーズ作りについて

チーズ作りのプロセスはこんな感じ。

①チーズを加熱殺菌して、30度に冷ましたら、乳酸菌とレンネットを加えて30分置いておく。

②固まったチーズを細かくカット。タンクの中で歯がぐるぐる回って刻まれます。

③ホエイを排出し、糖を抜くためにお湯で洗う。フレーバーチーズの場合はここで投入(クミン・チリ&ペッパーなど)

④型に流し込む。チーズの重みでお湯やホエイは抜けていきます。

⑤蓋を被せて圧力をかけ、50分程度放置。

⑥圧力を緩め、型から一度外して表面についたカスを払い、元に戻して5時間くらい置いておく。

⑦塩水に一晩漬ける。

⑧翌朝引き上げて冷蔵室へ。毎日上下ひっくり返して、2〜3週間熟成。

⑨酢水で殺菌して、真空パックしたら完成！

午前中に①〜⑤の作業をして、コーヒー休憩と豚に餌をあげにいくのを挟んで⑥をやって午前中終了。
夕方⑦をやって、翌日⑧、という流れです。

チーズ作りの工程は、映像の方がわかりやすいと思うので、よろしければリールかTikTokを↓

ゆうか｜NZワーホリ🇳🇿 on Instagram: "ニュージーランドでチーズ作り🇳🇿🧀 WWOOFでファームステイをし、 牛さんから絞ったミルクでチーズを作るお手伝いをしてます🐄 作っているのはゴーダチーズ🧀 ファーマーズマーケットで売って、お客さんの声を聞きながら 少しずつ改善を重ねているとのこと！🌿 いろんな味があります。私たちのお気に入りはクミン！ 一緒に生活して、チーズ作りして、ご飯食べながらお喋りして… 素敵な生活です！残り期間も満喫します☺️ #ニュージーランド #ニュージーランドワーホリ #ワーホリニュージーランド #ワーホリ #夫婦ワーホリ #チーズ #チーズ作り #ゴーダチーズ #wwoof #wwoofer #wwoofing #ファームステイ"

@travelkitchen_chikyukun

ニュージーランドでチーズ作り🇳🇿🧀 WWOOFでファームステイをし、 牛さんから絞ったミルクでチーズを作るお手伝いをしてます🐄 作っているのはゴーダチーズ🧀 ファーマーズマーケットで売って、お客さんの声を聞きながら 少しずつ改善を重ねているとのこと！🌿 いろんな味があります。私たちのお気に入りはクミン！ 一緒に生活して、チーズ作りして、ご飯食べながらお喋りして… 素敵な生活です！残り期間も満喫します☺️ #ニュージーランド #ニュージーランドワーホリ #ワーホリニュージーランド #ワーホリ #夫婦ワーホリ #チーズ #チーズ作り #ゴーダチーズ #wwoof #wwoofer #wwoofing #ファームステイ

♬ Feeling Thankful - ARUM DEWI

だんだん流れがわかってきて、
自分たちだけで動けるようになってくると楽しいです。

そしてチーズの形状の変化を追えるのが面白い！
もろもろだったチーズが固まり、
ぽよんっと柔らかかったチーズが、
塩水に漬けると少し引き締まって、
熟成期間を経て黄色く固くなっていきます🧀

⑥のときのぽよよんチーズ。かわいい。

そして出来上がったチーズの美味しいこと！！！

塩水から引き上げたばかりのチーズも食べてみましたが、これはこれで、柔らかくてフレッシュな感じで美味しい。
でも酸味が強いのと、味が全体に均一じゃない感じ。

熟成期間を経て、全体の味が馴染んで、
深みのある味になっていくんだなぁということがわかります。

チーズ作りの全体のプロセスに触れて、
この期間を通して1,000個以上のチーズを作って、
本当に楽しくて貴重な体験でした！

ものすごく衛生面に気を遣ったり、
ちゃんと500g以上になるようにバランスを見たり、
食品を売る難しさにも触れました。

そしてそして、想いを込めて、楽しみながらチーズを作ってるホストファザーが素敵だった！

こんなにチーズに向き合う日々は、
人生でもうないんじゃないかなと思います。
期間限定だけど、チーズを作る「生産者側」を体験させてもらえる、ありがたい機会でした。

最後のチーズ作りの時、「最後だ、悲しいよ〜」と言ったら、
「でも、思い出は残るから」って
ホストファザーが言ってくれたんです🥲

ここでチーズを作った日々と、
素敵なホストファミリーは、
これからずっと私たちの大切な思い出として残ります。

もしかしたら将来、何か食べ物を作って、誰かに食べてもらう仕事をするかもしれない。
そんな時には絶対思い出すでしょう。

いや、その前に、
チーズを食べるたびにきっと思い出す🧀

チーズ作りについてはここまで。
次回のnoteで、ここでの暮らしについてもう少し綴ります。