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チームビルディングに有効!「クロスワーク」というフレームワーク。

チーム(あるいは組織)をまとめる立場になると、まずはそのチームが成長するための施策を考える必要が出てきます。
その際、「メンバーのリアルな意見が分からない。」といった悩みをもつ方も多いと思います。
実際に、チーム内の課題点や改善点を洗い出すために行うべき工夫や施策はあると思いますが、今回はその中でも、「クロスワーク」というフレームワークについてご紹介していきます!

クロスワークとは

クロスワークとは、循環型経営のOGSで推奨している「多面的に情報集約〜体系化し、アクションプランや解決策を見出す」ためのフレームワークのことを指します。

経営者やマネージャーなど、組織をまとめる立場にある方で、
「チーム内で意思統一を図りたい」
「より良いアイデアをみんなで出し合いたい」
といった悩みをお持ちであれば、ぜひおすすめしたいフレームワークになります。


ブレインストーミングとの違い

チーム内の意見を吸い上げる際に、一般的によく使用されるのが「ブレインストーミング」です。これは、「集団発想法」とも言われており、ブレインストーミングをしている際は、複数名のメンバーが課題に対しての改善策やアイデアを自由に意見していきます。

ブレインストーミングとクロスワークの大きな違いとしては、「発言力のある人の意見に、他のメンバーが引っ張られない」という点です。
ブレインストーミングでは、参加メンバーが発する意見を否定しないという前提はありますが、どうしてもみんなの前で発言することが得意な人と、そうでない人がいるため、全員の本音を洗い出しづらいというケースも。

一方、クロスワークでは、自由に好きなタイミングで発言するのではなく、各メンバーが紙に意見を書いていくので、発言するよりも抵抗感は圧倒的に少なくなり、本音を洗い出しやすいという点が特長です。


クロスワークのやり方 〜KPTを考える〜

実際にクロスワークを実践する際に必要なものは、以下のとおりです。

・付箋
・ペン
・大きな机もしくは壁

クロスワークでは、K(keep:継続すべきこと)、P(problem:問題点)、T(try:解決策)の3点を意識します。

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まずは、K(継続すべきこと)について、各メンバーが考えていることを、思い思いに付箋に書き綴ります。この際、1つの付箋につき1つの課題点を書き記すようにしてください。
全員が書き終えたあと、その内容を机または壁に貼って、全員が内容を俯瞰できるようにしましょう。

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このとき、似たような回答は付箋を重ねていき、一つに整理してください。


続いて、P(問題点)についても同様に進めていきます。

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最後に、P(問題点)に対して、どのようなT(解決策)があるのかを考え、同様に作業を進めます。

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問題点が多数挙がった際には、3つほどに問題点を絞り込み、絞り込んだ内容に対しての解決策を全メンバーで考えていくようにしましょう。


また、クロスワークを上手く実践するためには、以下のポイントを意識してみてください。

・ファシリテーターは複数名で回して、全メンバーが受け身にならないようにする。
・出されたアイデアがどういった種類(マインドセットなのか、スキルセットなのか)に属するものなのかを、カテゴライズする。
・月1回や週1回など、頻度を予め決めて実行する。
・T(解決策)の意見やアイデア出しに一番時間を費やすようにする。

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クロスワークを行う際の注意点

クロスワークを行うにあたって、気をつけるべき点も把握しておきましょう。

1つ目の気をつけるべき点は、決めたT(解決策)を実行する期限を設けないこと。
せっかくクロスワークで具体的な解決策を考え出しても、それをいつまでに実行するかなどの具体的な行動指針を示さなければ、意味がありません。
出された解決策を整理し、どの施策をいつまでに実行するかなどを整理する時間を、クロスワークをする中で決定させておきましょう。

2つ目の気をつけるべき点は、クロスワーク自体を長引かせないこと。
意見を出し合う時間は必要ですが、いつまでも意見を出すことに時間を割いていては、クロスワークを行う時間がだらだらと長引いてしまう恐れがあります。
タイムキーパーの役割をメンバーに任せるなどして、限られた時間の中で全工程を進めるように意識して行ってください。

なので、役割設計としては、
ファシリテーター、タイムキーパーの2つをしっかり設定ください。

まとめ

クロスワークを行うことで、普段なかなか意見を聞けないメンバーに対しても、公平な方法で意見を吸い上げることができたり、メンバー全員がチームの課題に対して客観的に向き合う時間を作ることができます。

チームや組織の意見をきちんと吸い上げ、トップダウンとボトムアップを循環させる「循環型経営」を実践する機会をぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

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