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夏休みの冒険旅100milesAdventure

子供たちとの夏休みの冒険旅

私が北極の徒歩冒険行と同じくらいに大事にしているプロジェクトが、100milesAdventure(ヒャクマイルアドベンチャー)である。

2012年から始めたこの旅は、小学6年生たちと夏休み中に100マイル(160km)を10日間ほどかけて歩く冒険旅だ。

毎回ルートを変えながら実施し、これまで、過去8年で日本全国各地を歩いてきた。

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これは、自分の足で小さな一歩を重ねていけばどんな遠くまで行けることや、子供たちが自分の知らない広い世界の入り口を知る機会になればという思いで始めた。

小学6年生限定で、定員は8名。2018年からは夏休み中に2回実施するようになっている。

出発の集合場所で、日本各地から集まってくる参加者は初対面する。私自身も、初日に子供達と初対面だ。お父さんお母さんに見送られ、そこから10日間、子供たちとスタッフ(私含めて5〜6名)の「全員他人」の移動キャンプ生活が始まる。

8年もやっていると、書ききれないほどの出来事があった。喧嘩もするし、腹がよじれるほどの大笑いもする。

小学6年生限定の理由

2012年に始めた時から、6年生限定だった。

その理由はいくつかあるが、まずは「リピーター」を作らないことだ。

普通、イベントごとは「リピーターを作ってなんぼ」みたいな考えがあるかもしれない。一人が2回3回と参加してくれれば、それだけ主催者側は助かる。

でも、チャンスは1回のみにしたい。それは、リピーターがいると、我々スタッフ側と参加の子供たちが顔見知りになってしまい、緊張感が薄れてしまう。また、初参加の子とリピーターの子が混ざると、スタートで何か差が生まれてしまう気がするのが嫌なのだ。

それから、違う学年の子たちを混ぜたくないというのもある。例えば4〜6年生にすると、どうしても6年生が4年生の面倒を見る、という構図になりがちだ。子供たちも、普段から「下の子の面倒は見なさい」なんてことを言われてると、どうしても意識してしまうだろう。

そういう、あらゆる条件を全てフラットにして、普段はいじめられっ子だろうが、いじめっ子だろうが、初日のスタートに立ったら何のレッテルも貼らずに、貼られたレッテルは自分の世界に置いてきて、フラットに子供たちとの関係性を始めたいのだ。

募集は「開始日不告知での先着順」

2012年に始めた頃には、まだ私のことを知っている人も圧倒的に少なかったし、100マイル自体も初めてだから誰も知らない。参加者を集めるのも苦労したが(初回は3名だった)、最近では募集をかけると一瞬で埋まってしまう。

その募集のかけ方も、この数年同じやり方をしているのだが、それが「募集開始日不告知での先着順」である。

100マイルアドベンチャーのウェブサイトの応募フォームに必要事項を記入し、送信することで応募になるのだが、そのフォームを公開する日、つまり募集開始日をあらかじめ告知しない。「不告知である告知」はもちろんする。

で、ある日突然、ウェブサイトに応募フォームがアップされ、そこからの先着順である。

「参加の子供たちをどうやって選ぶんですか?」という質問を受けることがあるが、私は選ばない。完全に「先着順」に任せる。

つまり、男女比の操作も、私側では何もできないのだ。

そのやり方で、昨年は1時間以内に定員となってしまった。

全ての恣意的な要素を排除する

募集の段階で私が子供たちと会って面接したり、何か作文を提出してもらってそこからやる気を見て選ぶ、ということは、私はしない。

これまでの100マイルアドベンチャーの中では、もし事前に面接したり作文で良さそうな子を選んだりしていたら、この子は選ばないだろうな、という子も参加することがある。

ただ、10日間の旅の中で、面接やら作文やら、表面的というかその子のある一側面しか見ないやり方では絶対に気付けないような、光り輝く個性を見ることがある。

この子は表面的に選んだら絶対選ばないけど、100マイルに来てくれて本当に良かった、そう思わせてくれる子が何人もいるのだ。

喋るのが苦手、文章を書くのは苦手でも、もっと光る物を持っている子が、旅の中で輝き、それに周りの子供もスタッフも気付いていく。

私が表面的に気に入りそうな子だけ集めたある種の画一的な社会構造のチームではなく、主催側の恣意的なものを排除して、出来上がった多様性のあるチームで旅をすることで、化学反応が無限に起きてくる。

さて、今年は?

2020年の今年も、もちろん開催する。

まだ、どのルートになるかは未定だ。今まさに、今年のルートを考えている最中である。

例年、5月上旬に今年のルートと日程を公開する。それから日を置いて、ある日突然ウェブサイトに募集フォームがアップされる。フォームが公開されると、私と事務局のツイッターやフェイスブック等でお知らせする。という流れになる。昨年は、5月22日の19:30にフォームをアップしている。参考までに。

さて、今年はどこを歩こうかなぁ〜!


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2000年よりカナダ北極圏やグリーンランドで徒歩を中心とした冒険を行ない、これまで北極と南極を10000km以上を踏破。新刊「考える脚」2019年3月27日KADOKAWAより。日本人初の南極点無補給単独徒歩到達に成功。第22回植村直己冒険賞
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