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WebデザイナーがUXを学ぶとき「リサーチの基本的な知識がないとダメよね」と痛感した話

こんにちは、Webデザイナーとして働きながら、現在は2人目の子供の育休を取得しています、おぎしおと申します。

簡単に自己紹介させていただくと、育休中の現在、わたしはXデザイン学校に通学しています。Xデザイン学校とは、UXについて体系的に学べる社会人学校です。

実は私、その“Xデザイン学校”でUXを学ぶ際、あるところで大きくつまずいて、にっちもさっちもいかない感覚があったんですよね。

ずばりリサーチの知識です。

今回の記事では、WebデザイナーがUXデザインの学びを深めていく際に『なぜリサーチに関する知識が必要なのか』ということを記事にまとめていきたいと思います。

はじめに〜書籍の紹介〜

リサーチの必要性について痛感した自分ですが、まずはじめにこのブログを書くにあたって読んだ書籍をご紹介します。

これです。超良書。

リサーチ迷子の人に今すぐ読んでほしい一冊です。

このブログでは上記の本の紹介とともに「WebデザイナーがUXを学ぶとき、リサーチの知識がなぜ必要なのか?」という問いに対し「なぜリサーチの知識が必要なのか?この本がどのように活用できるのか?」という視点で書いていきます。

なぜUXにリサーチの知識が必要なのか?

まず、なぜUXにリサーチの知識が必要なのか、というところですが。

UXの手法ではリサーチの基礎的な知識がないと理解できないメソッドがあるからです。

実は私、Webデザイナーとして長年働く中で『定量データだけでぎちぎちに詰められた企画に気持ちが折れた』という経験があり、個人的に“リサーチアレルギー”みたいな感覚をもっていたこともあり、正直今までリサーチという言葉に対して拒否反応をもっていました。

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「デザイナーだからリサーチに関する知識はないよ。だけど、デザインを裏付けするような答えをUXに求めたいよ」

と、書き出すと訳のわからない矛盾した理念をもっていました。
(UXも“リサーチをしてそれを分析していく”というプロセスがあるので、この理論は大きく矛盾しています……)。

そういうきっかけからUXの世界に飛び込んできたため、リサーチの基本知識が皆無。

だから「仮説の立て方」とか「どういう人にリサーチをすればいいのか?」という部分の話に全くついていくことができず、講師の先生にも質問の嵐でした。

正直「このままじゃダメだわ……」と悟ってリサーチについての知識をUXの書籍で学ぼうとしました。

が!

UXの本ってプロセスやその技法についてはかなり詳しく書いてあるのですが、リサーチの基本的な情報に関しては、あまり詳しく掲載されていないんですよね。

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そこで前述の「マーケティングリサーチとデータ分析の基本」を購入して読んでみました。

良書です。仮説構築の部分まで1時間半で読破しました。

この本がどのように活用できるのか?

では、実際にこの本が『WebデザイナーがUXを始めるとき』に、どうやって活用できるのかをご紹介していきたいと思います。

●仮説構築の項を読むだけでも「買ってよかった」と思える良書

まず、この本のP.106の仮説構築の部分が非常に素晴らしかったです。『仮説をたてる、といっても具体的にどうやったらいいかわからない』そういう疑問を解決してくれます。

ちなみに、どのようにすばらしかったかとざっくりとポイントを3つ書きます。

1.良質な仮説を生み出すためになぜエスノグラフィーが大事なのかという部分がかなり丁寧に描かれている。
2.初期仮説の掘り下げ方についても解説がかなり丁寧
3.仮説がどれくらい正しいのかリサーチによって明らかにしていく、という話など、Xデザイン学校でも聞いたこととの共通点があることで、よりハラオチする感覚がある。

このような情報について非常にわかりやすく書いてあります。

Xデザイン学校でも、自分含め仮説のあたりでつまずく人が多かった印象なので、このあたりは熟読をオススメします。

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●SWATとかAISEASとか、具体的にどうやってリサーチに落とし込めばいいかがわかる

「SWATとかAISEASとか言葉は知ってるんだよ。なんのことかもだいたいわかる。でもリサーチのなかでどうやって使ったらいいかわからない!!」

……そういった疑問に対して「リサーチのプロセスのなかでどうやって使っていくのか?」ということが本書のなかで説明されています。

「言葉知ってるだけじゃダメなんだね〜」というのを痛感することができます。

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●文系でも理解しやすくするため身近なデータを活用する方法が書いてある。

またこの本ではビックデータうんぬんという話に関しての記述は少なく、身近なデータを活用できる方法が書いてあります。

このあたりは正直、UX関連の本のほうがより“身近な活用法”が書いてあった気がしますが。

読んでみて「文系でも理解しやすく書いた」というのがこの本のテーマなのかな?と感じました。

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●便利なツールの紹介などもある

また、おまけ的な情報ですが、定量・定性調査をするときの、無料で使える便利なツールなんかも書いてありました。紹介されていたサービスは知らないものが多かったので面白かったです。

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WebデザイナーがUXを学ぶときは、リサーチについても学ぼう

本書を読んだ私の感想ですが、やはり“UXとリサーチの知識は切っても切り離せないものだ”ということを改めて痛感する結果となりました。

「リサーチ」と聞いてアレルギー起こしちゃう自分でも、1時間半で読めたので、きっとUXの学びを深めてくれるヒントがこのリサーチの本のなかにあると思います。

正直、目から鱗すぎてあっという間にnoteで記事を書いてしまいました(Xデザイン学校でリサーチの勉強する前に読んでおけばよかったよ……)。

リサーチの際に役立つ一冊になると思うので、気になった方はぜひ購入してみてください。

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