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読書感想文

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読んだ本の内容すぐ忘れてしまうので、記録用。
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読書感想文:「風が強く吹いている」三浦しをん

読書感想文:「風が強く吹いている」三浦しをん

こんばんは。シンガーソングライターのオガワマユです。

大学駅伝にハマっています。まだまだにわかファンですが。
もともと子供の頃から我が家は、お正月のテレビといえば箱根駅伝。
スポーツやるのも観るのも興味ないわたしが(最近はラグビーが好きですが)、唯一定期的に触れてきたスポーツ。

そんな駅伝のスポーツの枠に止まらない壮大な魅力に気づいてしまったのが昨年。

そして、箱根駅伝を題材にした作品がある

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読書感想文:「愛するということ」エーリッヒ・フロム

読書感想文:「愛するということ」エーリッヒ・フロム



こんばんは。シンガーソングライターのオガワマユです。

祖父が面白いよと貸してくれた本。
実際に面白かったけれど難しくて、妊娠中から少しずつ少しずつ読み進めて、やっとこさ読み終わりました!
出産後はますます時間がなくて、内容を忘れないようにメモを取りながら読むからいよいよ時間がかかりましたが、勉強みたいで面白かったです。
そう、勉強の本です。愛の。

30年以上読み継がれている世界のベストセラ

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読書感想文:「流浪の月」凪良ゆう

読書感想文:「流浪の月」凪良ゆう

とても読みやすく、わかりやすく、すいすいさくっと読めるが、ちょうどいい温度の表現が散りばめられていてドライな印象はない。

ページをめくる手は止まらず、そして読後はじめて、この物語が語っていたこと、何があったか考えた。

この世は、「普通」の「レール」を外れた人に、あまりにも不寛容だよね。

そもそも、「普通」って誰が決めたんだ?「レール」って誰が敷いたんだ?仮にそれを決めたのが、社会だったり、ど

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読書感想文:「夜廻り猫」深谷かほる

読書感想文:「夜廻り猫」深谷かほる

私事ですが、7月に出産いたしまして、
おかげさまで母子ともに健康です!というわけで深く感謝しつつ、育児に奮闘しております。
そんな中、産後すぐさまやってくるどうしようもないアレには、まんまと打ちのめされまして。
アレとは、深夜授乳による、慢性的な寝不足です。
お子にもよるとは思いますが、うちの子はあまり寝付きがよくなかったので、割とメンタル削られるくらいに寝不足でした。
現在は少し落ち着いています

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読書感想文:「逆ソクラテス」伊坂幸太郎



わたしの読書感想文でおなじみ伊坂幸太郎氏の最新作。読みやすい短編集。
一言で言って、控えめに言って、

めっちゃよかったです!!!

読書感想文なんだけど、言葉でつらつら説明したくないような。

今の世の中めちゃくちゃだなとよく思うけど、そんな世の中をひっくり返すこと、諦めちゃいけないって思いました。
ささやかでも、しゃんと勇気を持って生きていきたい。

子供の頃のような素直な気持ちと、やさし

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読書感想文:「舟を編む」三浦しをん

読書感想文:「舟を編む」三浦しをん



またまた今更の、初!三浦しをん作品でした。
読みやすいし、わかりやすかったです。かわいくてやさしい人物、想い、辞書制作について。

言葉は人と繋がる為にあって、言葉と心のバランスに溺れそうになるときも、一筋の光を探して、手探りで泳ぎ続ける、その旅が生きることなのかなと思います。

旅をともにする、言葉について考え抜いた人たちが編む舟、辞書。
わたしはときどき、人と繋がることを諦めそうになっちゃ

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読書感想文:「往復書簡」湊かなえ

読書感想文:「往復書簡」湊かなえ



stayhomeな今日この頃、なにか読みたいけど、今コレっていうの特に思いつかない〜
そんなときわたしは、
自分的テッパン作家さんの本を手に取る傾向にあります。湊かなえさんもその1人。
タイトル通り、手紙のやりとりを通じて進んでいく物語、すべてが手紙の中で語られていきます。便箋と筆致が目に見えるかのような世界の中で繰り広げられる駆け引き、謎解き、ぐいっと引き込まれました。
毎度お見事、ってやつ

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読書感想文:「何者」朝井リョウ



実は初、朝井リョウ作品でした。
なぜ「桐島、部活やめるってよ」からはじめないのか、という感じですが。
わたしが人生で一度も経験して来なかった"就活"がテーマ、かつ若者の(とはいえもう一時代前?)SNSとの向き合い方について、

という自分から遠い物語ではありましたが、たのしく興味深く読めました。登場人物の心模様も想像しやすく後半にかけて入り込みました。
自分にとって、その作者さんが好きかという

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オガワマユの読書感想文#21「鍵のない夢を見る」辻村美月

オガワマユの読書感想文#21「鍵のない夢を見る」辻村美月



辻村さんの短編集は初めて読みました。
小さな町やコミュニティでの物語、閉塞感がすごかった。完結された小さな円の中で、小さく見える事件や感情のうねりに強い引力を感じた。

社会って、けして大きいことじゃなく、こういう小さい円が連なって出来ているよね。
短編集読むときあるある、中盤過ぎると一冊の全体像がわかって一気に面白くなるが発動。

オガワマユの読書感想文#20「問い続ける力」石川善樹

オガワマユの読書感想文#20「問い続ける力」石川善樹



いただいた本なのですが、とても読みやすく面白かったです!
帯にもある通り、著者(予防医学者)と9人の多分野にわたる達人たちとの対談で構成されており、内容は専門的で難しくわからない部分もありますが、お話しされている核となる考え方はなるほどな〜と理解出来る感じ。

考えるとは?
創造とは?
小さな問いかけを自分に世界にし続けていけるひとこそが、達人という境地に達することが出来るのですね

オガワマユの速読系読書感想文#1 「舞妓さんちのまかないさん(7)」

舞妓さんちのまかないさん(7) (少年サンデーコミックス) https://www.amazon.co.jp/dp/B07GVB1Z37/ref=cm_sw_r_cp_api_kvHRBb5YRXHET

ごはん漫画が好きです。
食いしん坊なので、読んでるだけでしあわせな気持ちになります。
(ごはんが美味しそうに見えない作品は別ですが)
ほっこり系の、言うなれば毒にも薬にも〜みたいな作品かと、6巻

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オガワマユの読書感想文#2 「リラックマのなんでもない今日。」コンドウアキ



リラックマのなんでもない今日。 https://www.amazon.co.jp/dp/4391152436/ref=cm_sw_r_cp_api_w-URBbRNFWA8R

なんでもない日々の、
当たり前で特別なたのしみにあらためて気づく。
コンドウアキさんの絵と言葉は、
ホッとするし、
ハッとする。

やわらかな水彩、ずっと眺めていたくなる。

台風でお空も心も身体も不安な今日にだって、

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オガワマユの速読系読書感想文#3 「ポイズンドーター・ホーリーマザー」湊かなえ

ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4334776965/ref=cm_sw_r_cp_api_yKcSBb3R7N0D0

主観でしかものを見られない、考えられない、愚かさ。
けど主観だとしても客観だとしても、誰にも正解はわからない。
真実はひとつ?

どんなに客観視しようとしても主観からは逃れられない、自分を生きているんだし

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オガワマユの速読系読書感想文#4 「ダンジョン飯」九井諒子

ダンジョン飯 1巻 (HARTA COMIX) https://www.amazon.co.jp/dp/B00S0E4JW8/ref=cm_sw_r_cp_api_xjaWBbJ1TEG7D

カメラマンの朝岡さんに薦められて。面白い!
以前、ごはん漫画が好きと書きましたが、
こちらは異色ごはん漫画であり、ファンタジー漫画。
今まで読んだごはん漫画と違って、食物連鎖とか、命のこと、生きること考える

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