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コロナでZOOM飲みが物足りずVR居酒屋を作った人

伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(ITV)小川です。コロナで外出出来ず始めたZOOM飲み会は物足りないって人が、自分で馴染みの店と友達たちをVRで再現して思いっきり馬鹿話をして飲んで楽しそうな英国WIREDの昨日のTRISTAN CROSS氏の記事「I recreated my local pub in VR」が面白かったのでご紹介します。英国はバブ文化でみんなで夕方から集まってガヤガヤ飲むのに、コロナでロックダウンして大変なことになってますから、切実さも伝わってきます。特にYoutubeの映像が面白いので、この記事を読む前にまずは是非ご覧あれ。TRISTAN氏もVRの素人でも作って実際に体験してみると大きなインパクトがあり、コロナのロックダウンで失った現実のSocial Context/社会的コンテクストを埋め合わせてくれるもの以上の可能性を感じているようです。コロナをきっかけにVRの可能性を知ったってことですね。僕は個人的にVRゲームはVR酔いしてしまうので長時間無理ですが、これは大丈夫。これ、誰か作ってくれないかなあ。一番簡単に再現できるのは実はSecond Lifeなのかな笑。(昔自分の会社3Diでやっていたことと近い笑) (注)映像と画像は全てWIREDの記事から引用。

Youtubeの映像はコレ。ご覧ください。楽しそう笑

以下、記事のエッセンス。

■①ZOOMでの物足りなさの正体。微妙な現実感が不足してだんだん違和感が強くなる。微妙なコミュニケーションと空間。

記事のコメントが生々しくて面白いので引用すると、
”要はZOOMのコミュニケーションだと現実と違って何か根本的なものが欠けていると思うね。微妙なコミュニケーション、ほら友達ともさー、そこで笑うの?とか微妙なレスポンスとか、酔っぱらって恋愛とか延々与太話をしゃべっているのにウンウン頷いてくれたり。”
”あと、空間ね。オンラインコミュニケーションの場所というか空間がとても大事な部分を占めるね。ZOOMだと面白くもなんともない。なんか自分の部屋の背景って飽きちゃうじゃん。”
確かに、ZOOMだと上半身だけだし複数のグループに分かれて別々に同時に会話が飛び交うコミュニケーションもやりにくいので、微妙な間合いとかが伝わらないですね。オンライン空間はもう本当に限界があって、みんな背景に画像を使ったりしてるけど、クロマキー合成で自分の顔の輪郭が不自然に切り取られていて尚更違和感ありますよね。。

■②3DとかVR制作は全くの素人だったし、ロックダウンが起こるまでVRなんて必要ないと思っていた。でもやってみたら出来たしとても満足している!

この案件にトライしたTRISTAN CROSS氏は3Dに詳しいわけでは無く初めてトライしたそうです。”正直、VRなんてマニアの人で普通のロックダウンが来るまでやろうと思わなかった”と。意外に簡単だったので、多くの人がVRを作るようになるとインパクトがあると。各プロセスでかなり試行錯誤しているのを詳細記事にしています。

■③使ったのはUnreal Engine、Blender、iClone、MVN Link、Smartsuit等
主に使った制作ツールは、ちょっとマニアックですが下記。
・3Dプラットフォーム・ゲームエンジンのUnreal Engine(UE4)
3Dオープンソース制作ツールのBlneder
ReallusionのiClone
・モーションキャプチャーではXsensのMVN LinkRokokoのSmartsuit

建物や人物を作るところまでは上記3つで大丈夫ですが、人の動きを取り入れて自然なアバターを作り動かすところは、さすがに素人では難しくReallusionなどの3D制作会社やXsensやRokokoの協力の元、モーションキャプチャーのスーツを使っていてます(この部分は普通の人はハードル高い)。

↓現実のパブはこれで、

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下記の映像の様に内部までかなりきちんと再現していて面白いです。

下記は実際にVRのヘッドセット付けて、お酒を飲むところ。飲んだ気持になる!

今までVRが遠いと思っていた人が、コロナで必要に迫られてその可能性に気付いたと。普通の人が本当にこのレベルまで作るのはまだまだ時間とお金がかかりますが、こういう人が増えていくことで、VRを活用したリモートでのコミュニケーションが現実空間でやっていたことを仮想空間で代替していく流れが加速していくきっかけになっていくと思います。

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