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ダボス会議で『グレートリセット』する資本主義とは

2021/5/18、2021年のダボス会議が中止となることが発表されました。
2021年は『  #グレート・リセット 』がテーマでした。

際限ない経済成長を、一つしかない地球でおこなってきた影響で環境問題や感染症問題、格差問題を引き起こしています。

#ダボス会議 」とは「世界経済フォーラム」の総会のことです。
世界を代表する有識者、政治家や実業家や専門職の方々が一堂に会して今後こんな世界になっていくだろうという仮説を立てて、そのなかで問題があればどうやったら解決できるだろうという解決方法について討議したりする会議です。

#世界経済フォーラム 」は独立した国際機関です。
スイスの実業家で大学教授でもあったクラウス・シュワブ先生の提唱で1971年に発足。世界情勢の改善に取り組んでいます。その総会が毎年1月にスイス東部の保養地ダボスで開催されているために「ダボス会議」と呼ばれています。

そして、これからおこりうる #社会システム の変革を理解するために図解本を読んでみましょう。

2021年に世界が立ち向かうべき大きな問題といえば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と、その蔓延による社会経済の失速です。 #ウィズコロナ#アフターコロナ の社会をよりよいものにするために、世界経済フォーラムが重視しているのが、 #グレート・リセット というわけです。

2020/10/23『  グレート・リセット 』発売

コロナ以前から、我々の社会は数多くのひずみを抱えてきました。未知のウイルスの蔓延によって、社会全体の仕組みの変化を求められています。新たな仕組みの構築を考える上では、これは大きなチャンスでもあります。

世界経済フォーラムの創設者でもある #クラウス・シュワブ会長 とオンラインメディア『マンスリー・バロメーター』の代表 #ティエリ・マルレ 氏が、コロナ後の世界を読み解きます。

2020年に世界を覆った #パンデミック は、それまでに起きつつあった変化を劇的に加速させました。「 # マクロ 」の視点、「 #産業と企業 」の視点、「 #個人 」の視点それぞれから、次に来る新しい世界を提示し、いま何が起きているのか、これから何が起きるのかを、俯瞰して評価し推論します。

ただ推論だけで終わっていて、どのようにその理想に移行させていくのかという具体策はまだ見えてません。

グレート・リセットという言葉が初めて登場したのは、 #リーマンショック 後の不況の中でのこと。アメリカの社会学者である #リチャード・フロリダ 氏の、著書のタイトルとして注目されました。(2011/1/21発売)

この著書の副題にあるように「新しい経済と社会は大不況から生まれる」という理論です。すなわち2008年のリーマンショックに始まる不況を名指して、産業革命以降の資本主義の時代における三度目の「グレート・リセット」の時期に入ったのだとしています。
一度目が1980年代に始まる「大不況(Great Depression)」、二度目が1930年代からの「大恐慌(The Great Depression)。

そして今度が、定冠詞をつけた「the Great Reset」です。
クラウスシュワブ会長は、この3回目を『新型コロナウイルス(COVID-19)』後に訪れるとしたのです。

フロリダの言う「グレート・リセット」とは、経済社会秩序の幅広い根本的な変革を指します。つまり、狭義の経済・金融の枠内の話ではありません。経済状況の再編であり「経済史の転換点」となる時期に該当する、という主張です。そこでは、

・欲求や必要性が変化し、それとともに消費性向が変わります
・システムやインフラが新しいものへシフトします
・人々の価値観(何をかっこいい、望ましいと思うか)が刷新されます

さらに著者の主張をポイントアウトすると

1.「グレート・リセット」には30年ほどの時間が必要
2.今回の The Great Reset は、 The Great Depression (大恐慌)より Great Depression (大不況)に近い。それだけ徹底した変化・シフトが起きる
3.メガ都市がこの変化・シフトの中心地となる
4.メガ都市は、タレント(教育・技能の水準)とテクノロジー(科学技術や知識の水準)のほかに、トレランス(異質なものに対する寛容度)により特徴づけられる地域でなければならない

#感染症 の広がりが起きているなかで #異常気象 が起きると #非自発的居住 も余儀なくされ、さまざまな影響が出てきます。ほんのちょっとしたことがいろいろなことに紐づいて影響がお互いに入り組んだ状況になっています。

世界経済フォーラムは、資本主義のグレート・リセットも必要としてます。

具体的には、企業は株主の利益を第一に考えて経営する「 #株主資本主義 」ではなく、従業員、取引先、顧客、地域社会といったあらゆるステークホルダーの利益に配慮して経営する「 #ステークホルダー資本主義 」を推し進めるべきという考えを示しています。

2020/11/4発売『14歳から考える資本主義』

2020/11/4に #大嶋賢洋 監修の『 #14歳から考える資本主義 』が #太田出版 さんより発売されました。

資本主義はこれからどう変えるのか
それが図解で示されています。

資本主義はどのように生まれ成長していったのか

なぜ資本主義を見直さねばならなくなったのか。

なぜ脱成長路線を目指すのか。

それは気候変動問題がわかっていないと答えが出ません。
気候変動問題をまだご存じでない方も理解を深めておいて損はありません。

2020/7/23発売『14歳から知る気候変動』

2020/7/23に #大嶋賢洋 監修の『 #14歳から知る気候変動 』が発売されています。『14歳から考える資本主義』を発刊する前に気候変動について書かれています。「気候変動」の次に「資本主義」の本を出すあたりがダボス会議の流れと同じであり、クラウスシュワブ会長と同じ発想です

なぜ資本主義を見直さねばならないのか

これも図解でわかりやすいです。

2019年12月、Time誌が #グレタ・トゥンベリ さんを「 #パーソンオブザイヤー 」に選び、気候変動一色という感じで一年が終わりました。年が明けて開催されたダボス会議2020でも、この先のリスクとして気候変動関連が上がり、将来にわたる人類の脅威であることが認識されました。

そのような中、新型コロナは意表をついた。感染が急拡大し、 #WHO がパンデミックに指定した。世界はコロナ一色になり、欧米各国が #ロックダウン 措置を取りました。感染症が新たな人類の脅威として認識されるようになったわけです。

コロナの急速な感染拡大とともに経済活動が弱まり、二酸化炭素の排出量が急減し、地球環境が一時的にせよ改善しています。コロナの感染拡大が収まり始めると、都市封鎖は徐々に解除され、経済活動がにわかに活発化します。それと同時に二酸化炭素の排出量も増加しているとの報道もありました。経済活動と気候変動の関連性をいみじくも証明しています。

人類の脅威として、気候変動ばかりでなく、この #コロナパンデミック で、感染症が新たに加わりました。

2021/5/26発売『 14歳からの脱炭素社会 』

2020/5/26に #大嶋賢洋 監修の『 #14歳からの脱炭素社会 』が発売されました。

この投稿を編集しているときにみつけてしまい #kindle 版を購入しました。14歳以下の子たち未来予測をするためにさらに理解を深めてまいります

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2021/5/27追記 「先送りのダボス会議で『グレートリセット』する資本主義」からタイトル変更
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2021/6/1追記 フロリダ著「グレート・リセット」

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