見出し画像

タイ飲食紀・五日目・Don't think, just ____ .

タイで飲み食べしたものをひたすら綴る記録。初日はこちら。

イリーガル・デンジャラス・ツーリングの1日。食べ物の話はかなり少なめ。

本日のお品書き
◯イングリッシュ・ブレックファスト
◯ぶどう味ドリンク
◯スムージー
◯スイートアンドサワー(ケチャップ炒め)
◯シーフードのスパイシーサラダ
◯ガパオライス


サメット島宿泊も残り一晩を残すのみとなった5日目は、島一周ツーリング。
サメットは小さな島で、移動手段は徒歩か乗合バス=ソンテウ、そしてレンタルバイクのみ。ソンテウはコスパがよくないので、少し離れたビーチも自由に楽しむためには、バイクを借りる必要があります。

今回は宿泊しているリゾートのレンタルバイクを利用。パスポートを預けることもあるそうですが、確か書類へのサインのみでした。免許の提示など、なし! 
私は運転というものに全く自信がないので、友人に命を預けさせていただきます。バカでかい責任を背負ってでも冒険を選んでくれた彼女に心から感謝を。
「今回のツーリングの何がイリーガルなのか」というと、「ほぼ全て」なので説明は省略します。遵法なんてナンセンス in サメット。また、サメットでヘルメットを被ってる人間など見たことないんですが、わたしたちは生きて日本に帰りたいので、きちんと被ります。そのヘルメットは、当然壊れていましたが。

慣れない車両で二人乗り、最初は数百メートル先のカフェまで腕試しで走ってブランチを。たまーーにソンテウが来る以外は、ほとんど人間も何も通らないので、バイクでフラフラしていても大丈夫なことだけが救いです。

イングリッシュ・ブレックファスト、としてメニューに載っていた朝ごはんですが、これはあんまり美味しくなかったな〜! 期待もしていなかったし、コーヒーは普通に美味しかったので、これはこれで経験。なんとなく昼夜タイ料理を食べていると、洋食っぽい味を欲してしまう感はあります。

日本の加工肉って美味しいんだなと思える

バイクに乗り直して、島を回り始めます。と言っても、縦長のサメット島のぐるりを道路が通っているわけではないので、基本的には南端へ向かった一本道をひたすら疾走するというルートです。
まずはリゾート近くの、さびれた(汚い)誰もいないビーチを散策したり、貝を拾ったり……。

周囲に作りかけのホテルもいくつかあり、これから栄えるのかもしれない

一旦中心地を経由し、セブンイレブンでタイ在住友人おすすめのぶどうドリンクをゲットし、水分補給。

ポツポツと日本語、安心する味

ここで、バイクのガソリンメーターが壊れていて、常にゼロ表示なことに気づきます。突然のガス欠を防ぐため、念のため給油。道路っぷちのガソリン屋には、瓶詰めのガソリンが無造作に並べられていて、おっちゃんを呼ぶと漏斗で注いでくれます。ツッコミどころが多い。

この瓶詰めはどこで行われ、何で運ばれてくるのだろう……まさかあのスピードボートで……?

道路の継ぎ目の段差が大きくて、走り心地は3割オフロード。ソンテウが来るとドキドキするものの、なんだかんだすれ違えるのも面白い。やっぱりドライバーたちが魔法で道幅を広げていると思う。

南のビーチへ行くほど利用客も出店も減るため、海も砂も一見してわかるほど美しくなっていきます。
かなり寄り道しながらでも3時間半くらいで、最南端のビーチ、アオ・パカラングに到着。このビーチは一つのホテルが管理しているらしく、そのホテルが出しているレストラン以外は、出店などはありません。ここでホテル価格のスムージーを飲みましたが、中心地の屋台で買う方が美味しかった!
ただ、場所の雰囲気は抜群に良く、えも言われぬ「果て」感がありました。ほかのビーチよりも木が多く、売り子が少なく、とにかくゆっくりしやすい。主要なビーチと違い、座っても寝ても場所代をとられない。ソンテウにお金を払うか、基本的に整備不良のサメットバイクに命を賭ける気がある人にはぜひ足を伸ばして欲しいです。
ハンモックに寝っ転がって波の音を聞いていると、youtubeのリラクゼーション動画の中に入った気持ちになります。

何時間でもいられそうな場所

何とか無事ホテルまで帰り着き、朝も私達の対応をしてくれたスタッフに鍵とヘルメットを返すと、「事故らなかった?」と今更聞かれました。絶対事故ると思ってたんだろ。極めつけは、「タイ人の運転は最悪だよ、they don't think, just drive」というコメント。「don't think, just ____. 」の最もダサいバージョンだ。

島での最後の夕ご飯は、ご飯をテイクアウトしてきて、ホテルのプールサイドで楽しみました。昨日お世話になったタイ人たちがそうしていたのに倣ったけど、よくみたら、はっきり「飲食禁止」って書いてある。でも誰も気にしていない、客も、スタッフも、レセプションでパソコンをいじっている欧米人のマネージャーも……。それがタイなのか、それがサメットなのか? Don't think, just eat.

ガパオの上のいかにもな唐辛子が、見た目通り辛かった

島のレストランで目につくメニューはどこも似通っていて、ちょっと飽き始めていました。鶏肉?のスイートアンドサワー(ケチャップ炒め)はもはや安心する味。それからシーフードのスパイシーミックスサラダと、ガパオライス。
本場のガパオと日本で食べられるガパオは、味付けより米に差が出ると思います。汁っぽい炒めものと食べるなら、やっぱりパラパラのお米のほうが良い。それが蒸し暑いところなら尚更。

ところで、これらを買ってきたレストランには大麻入りメニューもあったんですが、大麻入りの料理って、食べた瞬間から美味しいものなんですかね? それとも徐々に効いてきて、その作用によって美味しく感じるようになるのか、誰かこっそり教えてください。

この日は、「飲食紀」としては貧弱でしたが、冒険度はMAXでした!
明日はいよいよサメット脱出、そして妖しげな都市・パタヤへ。たいへん遅くなりましたが、飲食についてはむしろここからが本番です。


この記事が参加している募集

#一度は行きたいあの場所

52,721件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?