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幸運の鍵 第1129話

《令和6年5月20日(月)》

人間は生まれながらにして、宿命と運命を背負っています。宿命と運命…、同じことのように思っている人も多いと思いますが、実は全く違うものです。宿命とは「命が宿る」と表されるように、私達がこの世の中に命を授かった時に、既に私たちの中に宿っていたものを指します。 一方、運命とは「命を運ぶ」…、すなわち、自分達の意思で、授かった命を運んでゆくという意味があります。簡単に言うと、自分ではどうしても変えられないものが宿命であり、自分の力で変えられるものが運命なのです。フランスの詩人、ジャン・ド・ラ・フォンテーヌは次のように言っています。

「人は、運命を避けようとしてとった道で、しばしば運命にであう」

宿命とは、男女の別やどの親のもとに生まれてくるか
…等、自分の力ではどうしようもないことを言いますが、運命とは自らの力で切り拓いていくことを指します。簡単な例で言うと、辛さから逃げようとして今の仕事を辞めたとしましょう。もっと楽な仕事がないかと次の仕事を探したとします。ところが次の仕事も、またその次の仕事も、辛いことばかりが続くのが運命です。つまり、辛さに打ち克ってそれを乗り越えなければいけない運命を背負っているとしたら、それが達成されない限り課題はいつまでも目の前に現れるのです。ですから、目の前に現れた課題を避けることなく、真正面からそれに立ち向かい、運命を良き方向に切り拓いていくことが大切なのです。辛いことがあったら、ここを乗り越える必要があるのだと前向きに捉えて、一つ一つ地道に乗り越えていってほしいのです。

今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!

数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!