見出し画像

STAR FESTIVAL 2020:フェスの再出発

例年5月に開催されるSTAR FESTIVAL@京都丹波郡スチールの森は10月3日(土)~4日(日)に延期となり、無事開催された。イベントレポートは他のクラブ系ウェブメディアに載っていると思いますので、私の独自目線で振り返っていきたいと思います。

2009年に名村造船所で初開催されたSTAR FESTIVALも3年後にスチールの森(当時は京都府民の森ひよし)に移動して早10年。当時は東京にもDJ Kentaroなどが開催していたstarfesがあり、「スタフェス」の話をすると「え、お台場?それとも関西?」と区分けしなくてはいけない思い出があったが、関西のスタフェスはすっかり定着しましたね。今年は関東からも多くの方が来場していました。そして時系列を追っていくと2012年にCIRCUS OSAKAが誕生してるのでTRIANGLE時代からはじめているんですね。

今年は公にフェスをやります!と宣言した中で開催したのはRUSH BALL/MUSIC CIRCUS/りんご音楽祭(人数制限有)、そしてSTAR FESTIVAL。この時期の開催となると徹底した対策は必須(一部フェスはソーシャル上で大変だったみたい)。会場にはマスク着用とフィジカルディスタンスを保つ掲示物が貼ってありましたし、メインフロアの最前線にはディスタンスエリアのような仕切りが設置されていました(特にterada soichiなどライブパフォーマンススタイル寄りの際は適しているスタイルだと思います)

コロナ対策に重きを置き、お客さんの安全を考慮して入場制限1,100名のみのチケット販売。なんと開催数日前にチケットが売れきれるという事態に(今までそんなことは・・・なかった気がします)。当日券もしくは直前で購入してくる予定の方も今年は断念したという話をあちらこちらで聞きました。

しかしながらお陰で今年はテントスペース/ダンスフロアにも余裕があり、快適な時間を過ごすことが出来ましたね。

さて、今年初野外フェス~

少しずつフェスってどんな感じか思い出す時間が必要でした。朝の設営の様子をどうぞ。NUTSMAN氏による心地よいアンビエント・チルミュージックが最高でした。思わず無人のフロアに引き込まれていき、コーヒー+チルという贅沢な時間を過ごさせて頂きました。

今年は外タレが来れないので日本人アーティストでCIRCUSに所縁のあるアーティストオールスターズがラインナップにズラリと。同時開催でLabyrinthが400名規模でクローズドで開催していたが、被ったのはDJ NOBU氏のみ(Labyrinthでは金曜日、スタフェスは日曜日)。今年のハイライトは自分的には初日のtanaka fumiyaのセット。

例年は最終日のロングセットでクロージングを行うのが定番だが、今年は珍しく夜のハウス・テクノセット。VJ KOJEE氏の宇宙的VJingも合わさって幻想的でありながらタイトな世界観で多くのクラウドを躍らせていてこちらもこれまでの開催の文脈を考慮してみると新鮮で素晴らしかった。もちろんDJ NOBU氏のチル系アンビエント~マインドブローイング定番何重奏のテクノもあり、DJ KRUSHによるベースミュージック全開のプレイあり、SOICHI TERADAのハッピーハウスタイムあり、AOKI TAKAMASAのアゲルのか!?サゲルのか?!永遠ループタイムありで朝から晩まで充実した音楽タイムが繰り広げられてました。

ちなみに今年はメインステージは夜中は展開されずに、サブステージ(RED BULL STAGE)が朝五時まで夜通し音が鳴る空間で、また朝6時からチルミュージックがメインではじまるというインターバル1時間の過酷?極上?なタイムテーブルw PAの皆さん、スタッフの皆さんご苦労様でした。

こんな状況ということもあり、今年はいつもと違うスタフェスを過ごそうと決めていたので、新しいことにも挑戦。(若干成り行きで行ったこともありますが・・・w)

①WE WANT RUNNING CLUB 朝ラン参加                ②朝ヨガ                              ③裏方業としてサポート

①WE WANT RUNNING CLUB 朝ランに参加

2日目のWE WANT PICNICの前に朝ランへ。朝8:00から走ることを想定したら必然的に寝るのが普段よりは早くなり、健康的(?)寝不足気味(?)な1日スタート。天気にも恵まれ、快晴。みんなでALL GOOD STOREとのコラボTシャツ(ユニフォーム)を着て、山道を走る2km30分のコースに11名が参加しました。

いつも楽しく拝聴させて頂いているVALLEY TOWN BROADCASTも同時ライブ配信をして和気あいあいな雰囲気、裏企画「果たしてfonk mikeさんは9:00のDJタイムに間に合うのか?!」もあり、不思議な一体感。人と談笑しながら走る時間はあっという間でした!途中コースの終盤、テント泊している人たちの間を通る瞬間がありましたが、昨晩遅くまで遊んでた人たちからは「え、何あれ?夜通し遊んだ後に考えられない・・・・苦笑いw」という気のせいかな冷たい視線も感じつつ、これがいつか定着する日が来るのであろうと思いながら走る恥じらいの気持ちも持ちながら最終的にゴールした瞬間は爽快感で満たされる時間となりました。

WE WANT主催者RODYさんが話していくことが次々と実現していく瞬間に立ち会えて改めて形にする凄さ(勇気と意志の強さ)を感じましたね。良ければ1か月前のロディさんトークをどうぞ。

②朝ヨガへの参加

その後、汗をかいたのでシャワーでも浴びようかと思っていたら日頃CIRCUS TOKYOで会うDJ SATOSHIY MIYA & MAIKO先生に遭遇。そう、これから朝ヨガはじまります!ってことでこちらにも参加。

この自粛期間中に動画でレッスンを体験させて頂きましたが、実際のコースは未体験でしたので、ビギナーズレッスンに参加。ヨガインストラクターの仕事の一つに、参加者寄り添い、気持ちよく共感を得てリードすること、ということが理解できる程、

「日々考えていることを一度おいていきましょう、鼻から息を吸ってー」「あ、そうそう確かに今週の仕事/考え方を置いてこれてなかった」

などすんなり言葉が自分に入ってきてリラックス・リフレッシュできる時間でした。特に腹式呼吸をする大事さを実感。これを習慣にしたいと思い、翌週、早速代官山BRIGHTON STUDIO のビギナーズコースにも参加しました。

③裏方業としてサポート

STAR FESTIVALの魅力は、CIRCUS クルーやボランティアスタッフが真剣に運営に取り組んでいるけど同時に楽しみながら良いフェスをつくろうとする雰囲気があることである。故に良い意味でのゆるさがそこにはある。開催前日・当日はスタッフにはBBQが振舞われて各々もフェスを体感しながらこの期間に携わる。

前日入りしていたのもあり、スタッフへのまかない出すから手伝ってよと言われていたので急遽ちから食堂主催の食堂チームとして参加。1日目のみのつもりがちから料理長の旨い飯と人柄で3日間も手伝ってしまった。

料理はアジアンテイストの料理が主流でしたが、カレー・ハンバーグ、あんかけ鳥野菜炒めなどなどどれも美味しく、スタッフの皆さんが本当においしそうに食べてるのを見て、どこか応援してる気がして飲食店をするってこういうことなのかという発見さえもありましたね。大学時代に飲食店で少しアルバイトしていた時期には味わえない体験でしたね。皿洗い、ご飯炊き、盛り付けとごはんをつくることはなかったですがw それでも楽しいと思えるのは凄いことかと・・・恐るべしちから料理長。

翌週も実際に阿波座のお店にも伺いましたが、安定の美味しさ・安さ・クラブ/音楽関係者だらけという素晴らしい空間でした。ぜひ大阪阿波座界隈に行く機会ありましたら足を運んでみてくださいませ。

①~③の新しいフェスの関わり方をして感じたことは、月並みですが色んな人がフェスに関わりこの空間が出来上がっているのだなということと。このフェス開催期間は一種の近い感度を持ち合わせた同志が集まる村のような感覚を覚えましたね。別々の生活、境遇をしている人々が年に1度集まるからいいのか理想に近いコミュニティがそこにはありました。それをCIRCUSクルーの皆さんは月日をかけて築き上げてきてから今回のコロナ禍における成功があったのだなと思います。

*2週間経ってもクラスターは報告されていないので参加者のある一定の協力・理解(+リスペクト)がないと今回は成功できなかったはず。

個人的には関西のダンスミュージック好きな友人界隈にも会えて乾杯出来たし、キャンプ・BBQもして充実したフレッシュエアータイムとなりました。仕事漬け&家~職場の往復の毎日を過ごすことがどれだけ不健康かを痛感して時にはリフレッシュしないとココロもカラダももたないですよね。

この状況下で開催するか否か悩み抜いた挙句の開催かと思います。この時期に開催したからこそ感じれる体験や思いがあり、来場したお客さんは大いにこの貴重な時間をかみしめて踏みしめていましたね。

自分自身としては以前書いた「何故(今この時期に)音楽フェスティバルにいくのか?」の答え合わせをしにいったのもあるが、頭ではわかっていてもカラダで感じるのは大きく違く、百聞は一見に如かずとはこのこと。

運営としては、あらゆる試みをしたが、これがゆくゆくの正解かは分からない。しかしながら現段階で出来る最大限の対策を行い、開催したことに多大なるリスペクトの念を。そろそろ他のフェスも来年の春のフェスの準備も始まっていてこの状況下の中、開催するか否かも悩まれるという話もちらほら。スタフェス2020の結果を見て感じてヒントになったこともあったのでは?とも思えます。それはスタフェスも同様でベストな運営を行う上で他の前に開催すたフェスの工夫や結果を参考にしていたであろう。そういう意味で答えが分からない今、とにかくトライした結果が何よりも必要ですね。

とにかく自分としては今年の中で濃く充実した2日(3日)となりました。

ありがとうございました。(KOZEE氏のインスタより拝借)

この記事が参加している募集

宜しければサポートありがとうございます。頂いたサポート費用は活動資金に充てさせて頂きます。PODCASTの番組づくりやイベント開催なども出来たらと思っています。