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久しぶり入賞で思ったこと(キャッチコピーのノウハウ的なものを公開するよ)

久しぶりだけど、公募キャッチコピーで入賞した。

作品は、こちら。


https://mobile.twitter.com/hagiyakchan/status/1385842987108732929

会社では、家来。

家では、奉行。




コピーは、対句法で考えた。

ベタなレトリックだけど、ハマれば強いからだ。

今回のコピーテーマは、夏に食べたい味噌鍋。

鍋つゆの販促用コピーだ。

簡単に思いつく慣用句として、

「鍋奉行」系のキーワードを使って応募する人が多い。

そんな中、私も、鍋奉行系のコピーで勝負した。


ところで、コピーの場合、必勝法は2つある。

①他と同じ切り口を、徹底的にさける

②他と同じ切り口でも、表現で圧勝する


これしか無い。というか、これしか勝たん。

今回のコピーは、②だった。

同じ切り口でも、表現で圧勝することができたパターン。

(圧勝というか、僅差だったかもしれんが)


過去に②の経験は少ないため、noteにその経緯を記すことにした。

1000以上の応募の中から、ファイナリストの約40点に入り、さらに約10点の入賞作に選ばれるためにはどうしたらいいか?

ひと捻り必要なのはわかるけど、なかなか難しいのが、その捻り。

TCC(東京コピーライターズクラブ)など、コピーライターの集まりでも言われがちなことだけど、ちょっとだけ意地悪な視点を混ぜてみることで、同行多数から抜け出せる。

自分の入賞作でいえば、

会社では、家来。

家では、奉行。


と謳っている、上の句が特に意地悪だと思う。

会社では出世していない人物なのに、家では本領発揮する姿を描いているわけだから。(読み手に、そこまで伝わるかは、さておきですが)

コピーだと、これくらい意地悪な視点で、ちょうどいいと改めて思った。


例えば、学生の頃を思い出してみよう。


「起立、礼、着席」と素直な行動で、みんな一緒になりがちなところに、一人だけ斜に構えたシャニカマ君が登場したとしたら。

「起立、礼、着陸」と、ボソッと呟いていたとしたら、どんなふうになるだろう。

平凡な日常をぶっ壊し、クラスの中でも、ちょっとだけその日は、目立つだろう。

もしかしたら、一日だけスターになるかもしれん。

要は、そういうことだ。


意地悪な視点。

社会人になると忘れてしまいがちだが、大切な視点だ。

学校を卒業しても、社会に出ても、会社をクビになったとしても、広告コピーライターとして、常に懐刀として持っておきたい。

そんな視点であり、大事な武器である。




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