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オーストラリアならどこの学校にもあるウェルビーイングセンターって何?

元学校の先生、アラフォーでオーストラリアにやってきました。

今は、ハイスクール(中高一貫)で、学習支援の仕事をしています。詳しい仕事内容はコチラ。

ウェルビーイングという言葉を聞いたことはありますか?

このnoteでは、学校でのウェルビーイングセンターの役割と課題についてまとめていきますね。

■ウェルビーイングって何?

ウェルビーイングとは、次のように日本語では理解されているようです。

「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。世界保健機関(WHO)憲章の前文では、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます(日本WHO協会:訳)」とされています。

公益社団法人日本WHO協会

簡単に言えば、心も体もいい感じ!な状態であるってことですね。

オーストラリアでは、すべての人のウェルビーイングが非常に大切にされており、学校にもウェルビーイングセンターが設置されています。

■学校のウェルビーイングセンターでは何をするの?

簡単にまとめると、

生徒の心の不安を取り除いて、安全な場所を提供する。

ということでしょうか。

友達とのトラブル、親との不和など以外には、勉強やテストの不安で利用する子が多いように感じます。

先日はこんなことがありました。

羊の心臓を解体する理科実験。これで、気分が悪くなる子は、ウェルビーイングセンターに行って、休んだり、別の課題をしたりしました。

選択肢が与えらるのはいいことですね。

■課題は?

本当に心がしんどいのか、
それでも今日は頑張られるのか、
サボりか

この辺の見極めが、教師やカウンセラー、そして私のような生徒をサポートする職員に求められます。

中には、ウェルビーイングセンターに逃げているような子がいるのも事実。

生徒と関係づくりをしっかりとして、彼らを応援していかないといけないなと感じています。

■日本の学校でのウェルビーイングは?

私が最後に日本で勤務した学校は、心の不調を訴える子が多かったです。

先生たちは、空き時間によく生徒の話を聞いていました。

自分の悩みを打ち明けるのは、子どもも大人でも簡単ではありません。

それをシェアしてくれることは単純に嬉しかったです。

こうやって深くかかわることで、生徒との関係性が強くなるのは、身をもって体験したのですが・・・

「やっぱり仕事量が多いよな。」

と思うことがなかったと言えば、嘘になります。

日本の文化的になかなか浸透は難しいかもしれませんが、
「親でも友達でも先生でもない誰か」に自分の胸の内を明かすということが
気軽になれば、いいのにな。

▽オーストラリアの学校や教育のことをもっと知りたい!という方は、こちらもお願いします。


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