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元学校の先生、オーストラリアの超インターナショナルな学校で働いてみて、白人にこだわる日本の保護者を思い出す

元学校の先生、現在はオーストラリアのハイスクール(中高一貫)で学習支援の仕事をしています。

今、勤務している学校がものすごーくインターナショナルな環境なんですよ。

で、思い出したことがありまして・・・。

時は2000年代後半、私は地元で超有名なお金持ちの家庭の子が集まる、私立で勤務していました。

当時の衝撃的なモヤモヤをここで吐き出させてください!


ホストファミリーは白人がいい!

その学校のあるコースには、約3か月のニュージーランド短期留学がカリキュラムに組み込まれていました。

短期留学の数か月前には、生徒のホストファミリーが発表されます。

家族構成、ペットの有無、学校からの距離、宗教的にNGなことなどなど。ホストファミリーの情報を知ることができます。

プロフィールを見た保護者から、ホストファミリーを変えて欲しいと申し出があったんです。

理由は・・・

白人の家庭がいい。

え?

あなたのお子さん、移民の国で有名なニュージーランドに行くんですよ!

え?

衝撃的な発言にあ然としました。

私は、担任でも担当でもなく、ただ担任の先生から話を聞いただけなんですけどね。なぜ白人でないといけないのか、真意はいまだに闇の中。

担任の先生が苦労されたことは言うまでもありません。

インターナショナルな学校で働いて思うこと

ニュージーランドと同じく、移民の国で有名なオーストラリア。

現在の勤務校は、生徒のみならず、職員もインターナショナルなんです!

学校の評判もかなりよく、この学校に子どもを入学させたいと、引っ越す保護者もいるとか?

成績を見ても、州でトップ5に入っているような学校。

先生方の国籍も実にバラエティーに富んでいます。その教科のプロフェッショナルであれば、雇われるのが、オーストラリアの学校。

例えば、このツイートの韓国人の日本語の先生。この先生から日本語を習うのも日本人から習うのも遜色ないレベル!そして英語も完璧ときたら、文句なし!

英語の先生もロシア人、スウェーデン人とオーストラリア生まれでない方が活躍されています。

保護者のみなさまへ

私が受けたショーゲキから約15年ほど経ちましたが・・・

保護者のみなさんは、なぜお子さんに英語を習わせたり、英語/国際コースに入れたりするのでしょうか?

英語を話し、英語で稼ぐのは白人だけなのでしょうか?

もし、「白人=英語」の感覚をお持ちでありながら、「わが子には、国際感覚を身につけてほしい。」と願っているのなら、かなり難しいのでは・・・。

アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドは移民の国。また、近年教育移住や留学先に人気のマレーシアやシンガポールは、多民族国家。

まず、保護者のみなさま自身がそれぞれの国の成り立ちや、さまざまな国のバックグラウンドを持った人々が生活する国についてを学んでみるのは、いかがでしょうか。






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