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古本祭り、アトランチス

オフィスの地元・八王子の古本祭り。駅からの通り道で毎年催されていることは勿論知っているものの、ここにオフィスを開いてから始めてじっくりと時間をとって全露店を見て回った・・ら、こんなに買ってしまった。8冊。がっしりとしたハードカバー本ばかり(好みなので)。一部は古書、の風情も。そう、神保町もだけど昔から「行ったら最後」みたいな教訓があって、行かないようにしてきた。本を買わないようにしてきた時期もあるし。

古本に限らずだけど、リアル店舗の本屋さんで、趣味の合うところ(かなりマニアックに専門書が多く置いてあるところ)だと、キャリーケースで行った方が良いかも、という事態になる。・・だから日頃は控えている。

けれども今年は、「アースワーク」のメディテーションのグループセッションを開いた辺りから、どうしても資料としての書籍が欲しくなるし進める上でニーズも出てくる。ネット検索では限界もあるし、それはほんの入り口で、やはりなるべく専門家で「それに人生を投じている」という人が書いたものを読むように心がけている。

アースワーク系の仕事から、自分図書館の本を増やすことを少しだけ許すことにして・・と、この春からまた随分、本が増えてしまって、オフィスの本棚を更に増設。どんどん追いやられる「スピ系」書籍たち。厳選したものだけを残し、あとは目立たない奥の間(?キッチンです)の戸棚へ。

そんな訳で、本来、若いころからずっと変わらない自分の好きな分野-- 歴史・民俗学・人類学・神話・宗教・民族・哲学・考古学・・などなどが、再び増えていく。もともとそういう自分の魂の個性が出ていた10~20代を経て、30歳ころに「スピリチュアル」に深く入り込んだ時、人格の変容が進んで過去の記憶や興味がどんどん消えていった時期がある。「個人的な興味」というものをある意味、失っていた不思議な時期。

何かのチャネルのようになっていたのでしょうか。「それ以前」の自分の記憶が薄らいでいって、非・人間化していた数年間があり。最初、ヒーラーになった直後の3年くらいかな。そこからまた不思議な瞑想体験をして、急に、現実世界に戻った浦島太郎のようになって、過去の人格と記憶が再び流れ込むという出来事が。・・ええ、戸惑うし混乱します、こういう時はいつでも。

その後は、ヒーラーという特殊な仕事をしながらも、過去の本来の自分の個性と連動させて来た。バランスは難しいけれど。で、近年はもう年齢的に人生の終わりというか、最終サイクルが見えて来ているせいもあって、自分の好きなものを、なるべく仕事に落とし込みたく、統合したいと思っている。というか、自然にそうなって来ている。

この秋・・冬になるかな、オンライン読書会というものを始めようと思って。読書会といっても、私が一方的につらつらと、神智学を中心に、プラス、オフィスの本棚から上に書いたような分野の書籍を紹介し、アルガンザの世界観とともに解説したりしていく。そして時々は、会員の方々とリアルでもお目にかかりたい。そんな企画を。

アースワークや今後の執筆活動、サロンとスクールの延長線としての仕事の「資料として・・」心置きなく、古本祭りにも足を向けてみた。中でも、こちら、

大陸書房『アトランチス大陸研究』 ジロフ/伊藤清久

もちろん(?)この手の書籍は少なからず持っております。「失われた大陸」は個人的ライフワーク・テーマの一つですし、小説も書いている。けれども、これは中々ヒットだと感じた出会い。wikipediaによると、出版社の大陸書房は、その手の書籍の版元としてスタート、1970年代のオカルトブーム、日本での超古代ブームの火付け役でもあったとか。

その後は色々な変遷を経て、90年代には事業を閉じているそうだ。70年代ってやっぱり欧米もだけど日本も、文化的には面白い時代だったなあと。ベルエポックのように「芸術分野に何か特別なことが起きていた」時期。どこかロックな気骨のある人や作品がたくさん生まれた時期だったように思う。

と言っても、70年代、私自身は小学低学年くらいで終わっているから偉そうな表現は出来ないけど(笑)。姉が6つ上だったお影で割と文化的には早熟だったかも。時代劇がなぜか好きだったり(笑)、音楽は洋楽から入ったりと。

7~8歳までの記憶でも十分、質の良い作品を前にした興奮やなんか凄かったな、というインパクトは今でも忘れない。少女漫画もそうだった、本当に。そして80年代は、何かがこうスライドしてエネルギーが低下していくような時代だったとも、感触として記憶がある。

こちらの「アトランチス」は、出版社のクローズ後、別の出版社から改訂版で出ているようだけど、それも今や中古しか入手できないよう。私が出会ったこちらの赤いカバー版、なんと初版だとか(1977年)。中身はとても綺麗だし、フォント的にも紙も良い感じ。単にコレクションではなく、じっくり読み込んで研究活動に活かしたい。

他の本も紹介したいところだけど、今日はこのくらいで。

古本祭り、オフィスに仕事にいく途中に寄る関係でまだ心残りがありつつ8冊買って時間切れ。翌日(昨日です)、どうしてもあの本も!と、通勤の道すがらお金を握って向かったらば、大雨のせいで休止(中止)になっていたよう。またの機会に。関係者の皆様、お疲れ様でした。単に中古本ではない古書、のラインナップも多くて楽しい。また行きたいと思います。

Love and Grace
Amari