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2020年5月の記事一覧

HEii press vol.08 「道具と山」

HEii press vol.08 「道具と山」

2020 Spring

 8年目の遠野オフキャンパスは、重要文化財千葉家住宅の立地する上綾織を中心に展開しました。現在修復・復原工事中の千葉家住宅を含む周辺地域の未来を考えながら活動する「千葉家プロジェクト」と連動して、建物や植生、環境、道具などをリサーチしながら、暮らしや生業などが織りなしてきた土地固有の風景の成り立ちを探っています。

vol.8 目次
・「立ち寄り観光地」から「滞在型観光地

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#8-5 オフキャンパス はじまりの場所

#8-5 オフキャンパス はじまりの場所

「三田屋オフキャンパス」の足跡と未来
 2012年2月、遠野をリサーチしていた造園家の田瀬理夫さんと大学生が、もうすぐ解体されるという町家「三田屋」に出会いました。その時「農家としての千葉家の曲り家に匹敵する、もしくは相当する三田屋の建物、敷地の構成、たたずまいは、遠野の町中においても群を抜いた存在だろう」と直感し、すぐに市長に手紙を書きました。そして、三田屋を残していく道を探ること、町中にさまざ

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#8-2 「山」の話 山さ行くときはナタ持って

#8-2 「山」の話 山さ行くときはナタ持って

「山」の話
 上綾織では、猿ヶ石川支流の山谷川によって開析された谷地形に、集落と山、その山上にある野馬土手までが人々の生活と生業の舞台となり、地域景観に直結する文化的景観の一部を構成しています。農家の営みとワンセットに存在する山の中でも、特に緩勾配の斜面地は、かつて、ミズナラ、コナラ、トチノキ、サイカチなど落葉広葉樹の雑木林や馬の放牧地、採草地として生活や生業のために利用されていました。1960年

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#8-3 上綾織から発信する新日本民俗学

#8-3 上綾織から発信する新日本民俗学

マンサードに見る生業の証 千葉家の保存修復工事が進む上綾織で、2016年にマンサードの調査を始めました。これまで、87棟の外観調査と7棟の実測調査を行っています。昭和30年代にこの地に根づいたとみられるマンサードには、たばこ・酪農・畜産・稲作など、各々の家の生業に応じた設えがあります。

 2019年9月と11月、上綾織山口地区の一棟のマンサード小屋で、遠野市内の高校生や都市部の大学生たちと活動し

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#8-4 私たちは都市の創造性をどのように育むことができるか?

#8-4 私たちは都市の創造性をどのように育むことができるか?

遠野オフキャンパス特別レクチャー@三田屋
鷲尾和彦(博報堂生活総合研究所/「生活圏2050」プロジェクトリーダー)

 「生活圏」とは、地域社会やコミュニティでともに生活する人々が協働し、地域の特色を活かしながら、それぞれの生活を営んでいる生活環境のこと。自然環境、文化資源、科学技術、産業など、地域固有の資源を活かし、「新しい価値」を生み出そうとする取り組みが世界各地で生まれている状況について、鷲

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