見出し画像

アートって炎です、きっと。

こんばんは。まだ18時台ですが、夏ならば深夜のような暗さです。
なかなか情感が戻らず、一人ではどうにも心から踊れない、タップダンサーのおどるなつこです。情感が戻らないってどうしましょうね。一人で家にいるのが良くないのだろうか?ひとまず、日々の考察を続けています。

新しい友達、山桃ちゃん。

猫と雑草と炎

私がこの二年ほど、毎日見つめてきたのは、猫と雑草と炎といえます。

ママ大好き!と舐め回されているヤンママ

引っ越しに伴い、一家の主人だった15歳オス猫ビョン君が家出し、おそらくお山に帰ってしまい一家の支えを失った悲しみの中、1歳の妹分ぴちょんがヤンママとなって3匹の子猫を出産。これはとてもハッピーなニュースで、とても上手に出産と子育てを終えて、2匹の弟妹を里親さんに送り出しました。そして、人間の都合で遅れてしまい、発情期真っ只中で避妊手術をする羽目に。 

なんでも乗り越えるわよ

猫には、日々のルーティンが割とあります。何時ごろはこうしているよ、というような。それは飼い主に合わせている部分も多いのですが、猫たちで共有されているタイム感みたいなものがあるようです。夕方の会合とか、明け方の会合とか、何か暗黙の了解があるのでしょうね。
我が家では、基本的に出入り自由にしているので、猫は用事があると出かけます。あと、家の中で苛立ったりして居心地悪くなった時も、割と出かけます。そんな時は近所の草むらにいるので、名前を呼ぶとすぐに帰ってきます。

雑草

私は昔から、雑草の植生に関心があってつい眺めてしまうのですが、そんな習性が功を奏したか、あるお庭のお手入れに関わらせていただいております。お庭ですので、明らかに雑草と分類されてしまう野草たちがいます。
ヒメジョオン・カラスノエンドウ・ドクダミ・ヤブガラシ・オヒシバ・カラムシ・ヤマノイモ・アメリカセンダングサ・セイヨウキヅタ・クズ・ササ... 
これらはみんな、私が子どものころに井の頭の空き地で散々遊ばせてもらった、いくらちぎっても怒られない草たちです。

食べられるものも多く、また草木染めに使えば色の綺麗な草も多いです。
私は彼らをじーっと観察し、いつ刈るのがいいか考えます。
緑色の時は威勢よく、簡単に抜くことはできず根の上の成長点で刈るのがベスト。枯れてきてタネを飛ばす直前まで待てれば素手でも抜きやすい。草木染めに使うならば花を咲かす前が最も色を含んでいる。
こちらはお庭なので、人間の都合との兼ね合いで、作業をしています。

烏瓜の花も美しいのだけど

火付けには工夫がいると言いますが、とてもシンプルです。
火種が下にあり、その上に燃えやすいものが積まれていて、空気の通り道が適度にあることで、炎は空気の通り道を進みます。

炎は単体ではなく、相手の樹木と相互作用を起こします。それは色と香り。樹木によって、炎の色も、煙の香りも変わります。これがとても美しくて、パチパチという音にも変化があって、炎を見つめることは楽しい習慣です。

人間の行動

コロナによって、二年以上外出する機会をなくし、ほとんど家からインターネット越しに仕事をしていました。コロナ下で通勤されている方の緊張もきっと大変だったろうと思いますが、あれ以来私はほとんどうちにいます。
そんなわけで、私はあしプロの現場以外であまり人を見る機会もなく、猫と雑草と炎を見つめてきました。

冒頭に、私なかなか情感が戻らない、って書いてますが、ここまで書いてみて、そうではなくて、目の質が変わったのかもしれないと思いました。

猫の情感の深さは、私はよく知っています。一般的ではないかもしれません。
植物のきっぱりとした強さや世代交代の潔さには、情感というよりは生命力の優位さを感じます。
炎、これは神秘です。自然のようですが、人為。人為ですが神秘。
つまりアートって、炎です。きっと。

と、ここまできて、情感の戻らない私は、どうしたらいいんだろ?ってところに戻りますが、しばらく、神秘について考えてみようと思います。

十三夜の月








この記事が参加している募集

#習慣にしていること

130,749件

#猫のいるしあわせ

22,017件

いつも応援いただきありがとうございます。サポートは活動維持費に使わせていただきます。どうぞよろしくお願いします!