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無から少しづつ生まれ直し中?

もう夏も終わりですね。
少し、振り返ることができるくらいに、復活してきました。よかったらお付き合いください。

ある種の暴力

7月初旬、久しぶりにパフォーマンスのお仕事をいただいて、私はとても嬉しく準備を始めました。初めての共演者と、どんなことができるかなあ?
ところが、関東圏でのコロナ感染者の増大によって、その小さなイベントは中止となってしまいました。そう、関係者に感染者も出ておらず、定員も少ない小さなイベントなのですが、感染者数増大により中止となりました。

もちろん、頭ではわかっているのです。主催者の方からもお詫びのお蕎麦をいただいたりして、本当にそのお心遣いには感謝しているのですが、ここで私の心は壊れてしまいました。なぜならもう、3年目なんです。この状況。電車にもスーパーにも人が溢れているのに、小さなパフォーマンスやイベントが中止される。野球はやってるよね。飲み屋さんもやってるよね。みんなマスクで仕事してるでしょう?

服薬治療

自分が無用な存在に思えてしまう…
でも、これは脳の機能障害だと理解していたので、すぐに精神科へ臨時予約を取りました。私に西洋薬への不信感があったので、これまで先生も様子を見て、カウンセリング中心で鬱の薬を使わないでいましたが、このタイミングで服薬治療に切り替えました。

ネガティブは消えた

先生の判断は正しくて、私の中から、ネガティブな気持ちがスーッと消えていきました。その日だけ、ポジティブに気持ちが動いて、踊ることができました。けれど、翌日から、完全に意欲のない状態になってしまう。嬉しい、悲しい、何を食べたい、それらが全く無くなり、ただずっと眠っている状態。やりたいということが何もない。もう死んでいくに近いのかもしれないなあと思いました。けれど、眠っているうちに、ネガティブな思考が現れなくなってきて、完全な無になってきました。

身体の痛み

同じ時期に、さまざまな体の痛みが出ていて、労働も制御されてしまいました。右腕、腰、何かするのに必要な箇所の痛みです。これに関しては、信頼する人のご紹介でご紹介で鍼灸にかかり、こちらではメンタルのエネルギーにもアクセスしてくださって、とても心に響きました。

カウンセリングも並行して、たくさんの人に助けてもらいながら、日々十時間ぐらい眠り、無為な日々を過ごしていました。意欲がない、というのは無為な日々です。食欲もなく、おそらく、朝のコーヒーとパン一欠片、たまにごはん、きゅうりの梅酢かけ、焼きなす、ビール。1食くらいしか食べることもなく、ひと月ぐらいが経ってしまったように思います。

けれどもそれで、脳が存分に休まって、今やっと少し「あ、この曲は楽しいな」とか「服でも縫うかな」と何らかの意欲が出てきました。

意欲がないから記憶がない、この状況は、中2と高校時代、バレエをやめた20代にも経験がありますが、かなり遠い昔のこと。何か、自らの芯になることがなくなってしまい、あらゆる経験値が無効になっていくような、そんな時間です。

ともあれ、その状態からまた一歩。新しい砂地に踏み出すように、私の脳も育て直せばいいんじゃないかなと思っています。鬱に陥ってからのこの1年半の記憶も曖昧で、それはとても残念なことなのですが。過去に自信は持てなくて、一新して新たに歩くよりないんだろうなあ。それを楽しむ私が現れてくれよ!っと、思っている最近、新たな板と共にやっとまた踊り始めることができました。

山桃の一枚板

半年間探していてくださった材木屋さんから、希少な山桃の無垢板を2枚お届けいただきました。硬くて美しい板、クリアでエキゾチックなこの音を、じっくり探究して作品にしていきたいなあと、心が動き始めています。
体力が落ちているので基礎トレから出直しです!
よかったら楽しみにお待ちください!

虫の音が響く、秋の入り口ですね。
皆様も涼しい夜をお過ごしください。


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