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#1003 想像を膨らませることができるオタクで在りたい

※自論なので、気分を害する人がいるかもしれません。その場合は受け流すか、そう感じたところで引き返してください。

2021年10月3日17:00。
Johnny's webに掲載されている松村北斗のブログが更新された。有料コンテンツなので詳細は触れないが、考えさせられるものだった。

というのもここ最近他の界隈でも同じようなことがあり、モヤモヤしていた。

中村倫也さんの事務所ではTopCoat Landという課金制のモバイルファンクラブ兼メディアのようなものがある。そこでは所属アーティストの直接のメッセージ等もあるが、マネージャーがアーティストの様子を伝えるブログのようなものがある。
その更新が2週間ちょっと空いたことがあった。
もちろん2週間、自分の推しの様子が知れないというのは「どうしたのかな?」とは思う事案ではある。だが、私はこの時、「舞台の稽古をしているからだろうな」と思い、特になんとも思ってなかった。時期的にも舞台の稽古をしていると思ったし、なんなら雑誌等のメディアでそのような話も出ていた。そして舞台の稽古が始まったら、テレビの仕事をセーブすることもなんとなく予想がついていた。
さらに舞台の稽古はなかなか状況を伝えられないものだとも思っていた。ましてや稽古をしている張本人でない限り、その様子を発信するのはかなり難しいと思う。もちろんそれは情報公開の可否もあるが、それ以上に稽古というもの自体が慎重かつ繊細な立ち位置のものであると私は思う。というのも稽古というのはまさしくモノづくりの過程であり、成果物を見せる前にその過程を第三者に発信することは、成果物を見る際に相乗効果を与える可能性もノイズを与える可能性も、どちらも孕んでいる。
いろいろな考え方があるとは思うが、倫也さんはそういうことを大切にする役者だと感じている。常に純粋に作品だけを届けて、あとの余白は観客に委ねている。そういうスタンスであると、倫也さんのメッセージを常日頃受け取っている。
だから更新が無いことも、マネージャーさんがサボっているから、とかではなく、倫也さんの意向なんだろうと、それだけ稽古に没頭する日々を送っているのだろうと思っていた。

しかしTwitterはちょっと様子が違った。
更新を要望する声、催促する声、さらには「お金払ってるんだから」「マネージャー仕事して」という声をちらほら目にした。
様々な考えがあるとは思うが、私はなんとも言えない気持ちになった。

マネージャーさんはこれも仕事の一貫であり、サボったり、怠けているわけではないと思う。お金を払っていることはたしかにそうだが、「更新が無い」というのも一つの情報であり、お金を払っていなければわからない情報である。

「更新が無い」という事実から、「更新ができない」という状況を想像し、「それが何故なのか?」「どんなお仕事を今してる?」「その様子がないのは誰の意思?」という想像を連続して連ねていくと、自ずと答えが見えてくるように思う。
この場合は、倫也さんが舞台稽古中心の日々を送っており、そのために他のお仕事を今はセーブしていて、かつまだ世の中に出せない、出したくない情報ばかりなんだろうな、と想像していた。
実際にこの期間に更新が空いてしまい、次の更新の時に一言謝罪があったことがあった。そして謝罪と併せて「お伝えできる情報がない」というようなことを話されていた。

推しの様子を知りたい、という気持ちはすごくよくわかる。そしてそこにお金を払っている、と言いたくなる気持ちもわかる。
でもそれを人目に触れるところに出す前に、一歩立ち止まって考えてほしい。

あなたの推しはファンとのコミュニケーションをサボるような人ですか?

私は中村倫也においても、松村北斗においても答えは「No」だ。



上記のようなモヤモヤがあったため、今回の北斗くんの投稿は流せなかった。

北斗くんに関しては8月中旬から9月上旬にかけて3週間弱、9月上旬に1週間、9月中旬から9月下旬にかけて2週間弱、確かに更新が空いた。
でも北斗くんのことだ、空いたことには理由があるはず。
ブログを書く暇がないくらい忙しかったのかもしれないし、逆にブログに書くほどのことでもない日々だったのかもしれない(どんな日々も北斗くんの日々なら愛おしいと私は思うが、北斗くんからしたら)、世の中に伝えられないお仕事をしている日々だったのかもしれない(ドラマの撮影現場目撃されていたし)。そう思えば、気長に更新を待てる。更新が無いことも一つのメッセージだと受け取れる。

でも実際には何度か更新を求めるツイートを目にしたことがあった。

「生きてるかどうかだけでもいいから更新してほしい」
「何してるのか更新してほしい」

気持ちはわかる。
でもブログも大切な彼の表現の場であり、創作の場である。そこで何を投稿するのかは彼が決めることであり、彼が投稿したいこと、表現したいことをアウトプットする場である。

北斗くんがTwitterを見てくれていることをファンは知っており、日々いろいろなメッセージが溢れている。だからこそそれがプラスに働くことも、マイナスに働くこともある。
ただ今回は少しマイナスに働いてしまったかもしれないと思った。

もちろん、毎日投稿してくれる人、イベント(リリースやツアーのオーラス、舞台の千秋楽等)後すぐに投稿してくれる人、1ヶ月に1回くらいの更新の人、いろいろな人がいていいと思う。なぜならそれはその人の意思であり、そう在りたいというスタンスであり、ファンにそう見せたいという姿であるから。
でも今回改めてそういうことを想像できる、想像を膨らますことのできるオタクでありたいと心の底から思った。

北斗くんは一つ一つの出来事を大切にして、一つ一つの言葉を大切にする人だ。だからこそアウトプットを大切にしているし、何をアウトプットするか、どうアウトプットするかを熟考するタイプだ。量の人ではないし、彼の魅力はそこがメインではない。
もちろん気軽な投稿があってもいい、それもすごく楽しみだ。

でも、もう一度、北斗學園は松村北斗の表現の場である。

だから表現したいことを表現したいように、発信したいことを発信したいように、好きなことを好きなタイミングで、思う存分楽しみながら、投稿してくれたら嬉しい。どんな姿でも愛おしいことは間違いない。

気負わず、背負わず、思うがままに話してくれたら嬉しい。嬉しかったことも面白かったことも弱音も悩みも、書きたいことをぜーんぶ北斗學園に書いてくれていい。もちろん書きたくないことは書かなくていい。
北斗くんの目で見た世界を、北斗くんが触れた世界を、「ちょっとお裾分けしてやってもいいかな?」なんて思ったら、その時にまっすぐ、そのまま、教えてくれたら、私はそれだけで幸せです。


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