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田中の独り言3月22日/2024 彼岸に思うこと

「お彼岸だからお墓参りにいかなくちゃ」
そう思っていた。

春のお彼岸は3月20日を挟んだ
前後3日の合計7日間をいう。

ご先祖様の供養のためお墓参りをしたり、
仏壇をきれいにしてお供えをしたりする。

自分は最初17日の日曜日に行くつもりでいた。

ところが、また外に出たくない病が
始まってしまっていけなくなった。

まだまだ日にちあるからいいか、
などと考えては先延ばしにしていた。

今日は風が強いから。

今日はくもりで寒いから。

今日は体調がイマイチだから。

今日は行くはずだったのに
眠気がきてもう3時すぎちゃった。

なんだかんだで、
今日やっとお墓参りに行くことが出来た。

お墓の周りを掃除して
水をまいてお花を供えて線香をあげる。

たったそれだけのことなのに
なかなか来れなかった理由がわかった。

きれいに水を流した母の墓石にある「幸」の文字を
指先でなぞって「遅くなってごめん」と呟いた。

その瞬間また母を亡くしたときの後悔や喪失感が
足下から頭へと突き抜けるように鮮明に感じて
悲しくなってしまった。

遠回しな自分の外に出たくない病は、
どうやら無意識にこの感情がでるのを
避けようとしていたようだ。

現にいま自分はまた母のことを考えている。

どうしてもっとたくさん
話しておかなかったのかと悔やまれる。

母を避けて生きてきてしまった
自分を許せずにいる。

いつになったらこの胸のつかえはなくなるのだろう。

母は幸せだったのだろうか?

いつまでも消えない疑問だけが残る。

仏事なんかに関わるつもりはなかったのに、
母が最後までやり続けていた墓参りを
いま自分がしている事を不思議に思う。

これからもお彼岸やお盆、命日には
やっぱり母を思うのだろうな。

そんな一日だった。


今日も読んでくださった方ありがとうございます。

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