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魚検定2級を取得したお話

私の実家はマグロの仲卸を営んでいたため、物心ついた頃からマグロ屋になることが将来の夢でした。

全てはマグロ屋になるために…小学校時代の私は手当たり次第に魚の本を読み漁り、魚図鑑はどのページから何目何科の魚が始まるか大体記憶するまで読み返しました。さらには、魚図鑑では足りず深海魚や釣りの魚の本に至るまであらゆる魚の本を集めて読み日々。もちろん、小学校に着ていく服はカジキやシイラといった釣りの魚がプリントされたTシャツ。そして、1日の終わりには水族館で買ってもらった魚のぬいぐるみに囲まれつつ、魚の映像DVDを流しながら眠りに就く徹底っぷり。

しかしながら、元々親の代で店を閉める予定だったらしく熱い反対をうけて店を継ぐことは叶いませんでした。
私自身も歴史学の研究に関心が移り、最終的には文系大学に進学することとなりました。それゆえに、魚の知識を活用する場面がほぼ無いままに月日だけが過ぎていきました。

確かに魚を買う時や水族館など特定の場面では大活躍の知識だけど、このままではもったいない…何か可視化出来るようにしたい!

ということで、昨年度再開した魚検定を受けてみました🐟


1:検定級を選ぶ

まず、魚検定は1級から3級まであります。
ととけん公式HPによれば、各級のレベルは次のようになっています。

3級
初めて出会う発見や感動を通して魚にもっと親しみたい方を対象とした初級レベル
2級
魚好きにして通を自認する一般の方や漁業・流通・調理に携わる方で、もっと魚食文化の奥深さを身につけたい方を対象とした中級レベル
1級
魚と日本の魚食文化に関する広範囲の知識の頂点を目指す方を対象とした上級レベル

https://www.totoken.com/point/index.html#two

このうち、1級は2級の資格を持っていないと受けれないようになっており、2級合格が上級挑戦の登龍門となっているわけです。

魚オタクという稀なジャンルを征き、小学校の頃はさかなクンと呼ばれていた私は問答無用で1級を選択!!…したかったのですが制度的に今回は2級を受けることにしました。

※ちなみに、魚検定を保持することで特定の職業に就けるなどのメリットはいまのところは無いようです。特にメリットはなくても好きが認められるって素敵なことだと思うんだ。

2:検定に備える

検定級を決めて申し込んだこの時点で9月だったため、検定本番の11月まで2ヶ月しかありません。
まずは失われた知識を取り戻すしかない…ということで小学生時代に愛用していた小学館の魚図鑑を買い戻しました。

出典:https://www.shogakukan.co.jp/pr/neo/series/09217304.php

私が愛用していた版からかなり更新されたようで、昔は載っていなかった魚が多数載っていてかなりハイテンションで見ました。

「メガマウス載ってるやん!!!!!ラブカも載ってるし最強かよ!!!!!!しかも全部写真で載ってる!?!?!?!?うおおおおおお!!!!!!」

割りかしマジでこんな具合で楽しんでいました。私が小学生だった頃の版にはメガマウスやラブカなどマニアックめな深海サメは掲載されておらず、深海生物の本で補うしかなかったのです。また、違う出版社から出ていた図鑑では珍しい魚は全部イラストで補完されており、実物の写真は夢のまた夢。いい時代になりました…
そういえば、付属のDVDがあったのですがまだ観ていません。ドラえもんとのコラボだそうですが、本誌に夢中になりすぎて無くしてしまいました。

進化したかつての相棒と共に記憶を呼び戻しつつ、より魚検定を意識した本を追加することにしました。

出典:https://www.amazon.co.jp/からだにおいしい魚の便利帳-便利帳シリーズ-藤原昌高-

https://www.totoken-shop.com/products/detail.php?product_id=5

公式サイトでの取り扱いはこちら

ととけん公式サイトにも掲載されている、藤原昌高『からだにおいしい魚の便利帳』(高橋書店、2010年)です。公式サイトでも取り扱っているのですが、在庫の心配があるため私はAmazonで購入しました。
魚図鑑形式になっている他、郷土料理の特集ページがくまれていたりと読んでいて飽きない構成になっていました。また、各魚の食べ方や料理まで紹介されており、ただ読むだけでなく自分でも試したくなるような、実践的な要素も詰まっていて普段から大活躍しそうな1冊ただ、シイラがサワラのページの隅に押し込まれてて専用のページが用意されていないのだけは納得できない。

この2冊を教科書がわりに使いながら、公式の模擬問題集を解くことで対策を進めました。


3:受験と結果

さて、いよいよ11月の検定当日になりました。
今回は実地受験とオンライン受験が選べたのですが、私は関西圏在住のためオンライン試験を選択。※今回の実地受験の会場は大分県のみでした。

受けてみた感想ですが、問題集の問題よりもはるかに難しい問題が多かった印象です。
中でも難しく感じた問題は、リード文から該当する地名を導き地図の4地点から適切な場所を選ぶ問題です。この種の問題は、そもそもリード文から地名を導くことが難しく、仮に地名がわかったとしても地図上の細かい地点までは覚えていない場合が多かったため非常に難しかったです。おまけに複数問用意されていたため結構落としました。
魚検定、地理の予習が結構重要かもしれません…

↑基本的なサンプル問題は上記のととけんHPから体験可能です。
お魚の世界を味わってみたい方は是非試してみてください!

最終結果がこちら。
個人情報は昨年釣ったサゴシの雑モザイクで隠しています。

私は最終的に68点でギリギリ合格。
2級に関しては70点を合格基準点として、全体の合格率が50%になるように合格最低点が調整されるようです。すなわち、かなり危ないラインではありましたが、何とか合格できて嬉しいです!

4:反省と1級に向けて

一番の反省点があります。
それは、公式が過去問を販売していることに受験後に気づいたことです
正直、過去問があればもっと対策を立てて高得点も狙えたと思います(負け惜しみ)。逆にいえば、問題集の問題と本番の問題にはかなりの差があり、本番に即した対策を立てればより効率的な対策ができると思います。

一方で、問題集を1周半ほどこなしていたおかげで拾えた問題も多々ありました。特に、時事の話題を絡めた問題は問題集でカバーされていたこともあって、問題集+αの知識で冷静に対応することができました。
それゆえに、問題集を購入して損することはないと思います。解いていて非常に楽しいので、気をつけないとあっという間に終わってしまうのは要注意です。

今年も魚検定があるかはわかりませんが、もし開催される場合は是非1級に挑戦したいと思います!それまでに、まずは1級の過去問を解いてみた上で、今回ミスの多かった地理問題や郷土料理の知識を強化できれば、とひそかに対策を練っています。

#検定 #魚 #学習 #魚介類 #食文化


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