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何もない六甲山カンツリーハウスを偲ぶ

神戸のローカルネタで恐縮だけど、今年に入って六甲山にある定番施設のリニューアルが進んでいる。どんどん魅力的になるのは歓迎なのだけど、一抹の寂しさも覚えたので、弔う気持ちを言葉にする。この記事の写真はすべてリニューアル前である。

オルゴールから森の音へと広がる

他のリニューアルの例として、「六甲オルゴールミュージアム」は2021年7月に「ROKKO森の音ミュージアム」へと変わった。

もちろん、オルゴールのコンサートが目玉であることには変わりないけれど、周辺にあるお庭やカフェも存在感を増して、自然の中で音を感じる体験を訴求しているような印象を受けた。

日本最大級のアスレチックパーク

この記事の本題は、「六甲山カンツリーハウス」は「六甲山アスレチックパークGREENIA」へと変わった話である。

もともと別の隣接施設であった、フィールドアスレチックを取り込みつつ、その倍以上のアスレチックをカンツリーハウスだった敷地に盛り込んで、日本最大級を謳うアスレチックパークへと変貌した。

今日、遊びに行ってきたところかなり刺激的だった。子供の遊具と侮っていたら、SASUKE的な筋力を要するものや、大人がガチで挑んでも池ドボンするものもあって侮れない。

元々あった草すべり、トランポリン、ペダルボートなどの施設も、追加料金ナシで遊べるようになり、施設としては上位互換だと言える。強いて言うなら、薔薇園はなくなったか。

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とは言え、基本的にはグレードアップして面白い場所になっているので、地元民としては大歓迎である!!

あえてカンツリーハウスを偲ぶ

...でも、何かを失ったような寂しい気持ちになったので、あえてそちらを言葉にして弔う。

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元々のカンツリーハウスは、何百円かの小銭を払えば入れる施設だった。冬場こそ人工スキー場となるけれど、夏はだだっ広いただの山である。

毎年、六甲ミーツアートの展示を鑑賞するために入場しているけれど、芝生を登ったり転がったりするのもけっこう好きだった。

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ちょっとしたクイズやらスタンプラリーやらが仕掛けられていて、森の小道を散策したりもする。

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もともと、トランポリンはあったけれど、気が向いた時に追加で小銭を払って遊ぶ程度だった。

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それが、入場料がアトラクション含む3000円に変わると、「元を取らないと」というマインドに変わる。回り切れないほどのアスレチックやアクティビティを忙しくこなす。もちろん、それはそれで楽しいんだけど。

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静かな池をボーっと眺めながら、ベンチに座ってお弁当を食べたりするのも好きだった。今やこの池にはアスレチックが敷き詰められていて、大人も子供もドボンしている。

大袈裟に言うならば、何もないゆっくりした時間が好きだったんだと気付いた。だからといって「元に戻せ!」と言いたい訳ではない。新しいGREENIAも遊び倒したいし、子供が120cmを超えたら連れて行きたいエリアも心待ちにしている。

きっと時が経てば、今抱いている「寂しい」気持ちも薄れて思い出せなくなる。もともと誰かに見せようと撮った写真でもないし、別によく撮れている訳でもない写真ながら、思い出の景色が記憶からも消えるのが勿体なく感じて、あえて記事にしてみた。

また、この場所で新しい想い出がたくさん作れることを願って。

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