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つぶやき

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2021年6月の記事一覧

分かってる分かってるよ取り巻く空気や色がほんの少し似てるだけだってことぴったり重なり合えるなんて絵空事だってことも分かってほしい分かってほしくて生きてるわけじゃないからだけどそれもありねって笑ってて欲しいんだそれもありだねと笑ってたいんだ足の小指の爪ぐらいは同じ空気を吸ってるって

あゝもういないのだと飼った覚えもない仔犬がクゥと泣くお前が甘え泣いたところでアタシに餌はやれやしないたとえ姿が見えなくてもたとえ言葉が聞こえなくてもここにはいないというだけできっとどこかで風切ってきっとどこかで走り続けてるはずだからここにはいないそれだけでアタシの仔犬がまた泣いた

さぁさぁと降る雨にたぶん巌は砕けないぽつんぽたんと小さめの粒と化せばいいのにと手を取り合っていっときにさぁさぁさぁと堕ちないでそれじゃあ砂さえ動かないそれじゃあ木の葉も動かないぽつんぽたんと堕ちればと時間をかけてゆっくりとか細いままでも堕ちればと音も立てないさぁさぁさぁの絹雨じゃ

暖かい空気は上に上るのどこまでも突き抜ける空は明るいのだとしたらこの感情は冷たくて暗くて辛いものなのだろうか暖かさと温もりは同じようできっと違うの抱えてくれるわけでもなく広がり溜まる暖かさは自らは決して歩み寄ってきてくれないの中空でとどまって包み込んでくれる温もりとはやはり違うの

掌で胸で言葉で温めて欲しいと脆く柔い卵を誰しもどこかに隠し持っていて時々ひょこんと殻の尖がった方が顔を出してきたりするここに孵化できないままいますよ気付いてますか温めて下さいなと誰にも聞こえない声で呟くその掌でも胸でもできれば言葉と一緒に温めてくれれば綺麗な鳥になってみせるからと

肌と肌でぽんぽんぽんとリズムを刻む緩やかに伝わるものと伝えられるもの押し付けじゃなく要求でもなくここにあるものとそこにあるものは繋がり伝え合う何かを持ってる確かなものでそれは温かさとか優しさとかそんな簡単なものじゃなくて安心とか大丈夫とかそれだけで済まされるものでもなくありがとう