見出し画像

#1050 「トップダウン」「ボトムアップ」両方に潜むモヤモヤの正体

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

我が家のメンバーに加わったヤモリと、その飼育のリアル

今日も寒い朝が続いております。
今日は気温が低いので、私の仕事部屋には、今年の夏から次女ちゃんが激はまりをしてかわいがっているヤモリが3匹ほど避難をしてきています。
「ママ、部屋をちゃんと温めといてね」という司令とともに、次女ちゃんのヤモリ3匹とお届けしています。
ちなみに皆さん、ヤモリって何を召し上がるか知っていますか?
私も次女ちゃんがヤモリを飼うことに踏み出すまでは全然知らなかったんですけれども、ヤモリさんの食事は生きた昆虫なんですよね。
なので、この夏からわが家はヤモリさんを飼育しながら、ヤモリさんがお召し上がりになる昆虫たちも一緒に飼育するという生活を送っております。
なかなか自然の世界って大変だなと思うことと、子どもって何に関心を持って何にはまるかって分からないな、そんなような感想を持っております。

オンライン説明会にきていただきありがとうございます

今日は、本題に入る前に皆さんにお礼をさせていただきたいと思います。
ここ2カ月ほど熱を入れて発信をさせていただきましたオンラインスクールスクラ、私たちが運営するチームで成果を上げるビジネススキルを学ぶ越境学習の場なんですけれども、2月開校期に向けて、最後のオンライン説明会を昨日ちょうど終えることができました。
関心を持ってくださった方、応援してくださった方、そして来てくださった方、ありがとうございます。
今回、Voicyで情報をいろいろお届けしてきたので、Voicyを聴いてきましたよと言ってくださる方の比率がすごく多くて、私はうれしいなと思っております。
気合いと根性と一人でやりきってなんぼで頑張る仕事のやり方を変えたい、そういう選択肢を求めているという、必要とする方に情報がちゃんと届くといいなと思いながら発信をさせていただきましたので、リアクションや一歩を踏み出してくださった方、本当にありがとうございます。
それでは、本編をお楽しみください。

今週のなつさん質問は、意思決定にまつわるモヤモヤ

今日の放送は、毎週木曜日恒例の一緒にチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
なつさんからの質問はこちらです。

【今週は、福岡でも雪がちらつき、ストーブの前をなかなか動けないなつです。
今日のテーマは、「トップダウン」と「ボトムアップ」両方に潜むモヤモヤの正体についてです。
事業を推進していく中で、組織や上司が戦略や計画を緻密に詰めてチームに落とし込むスタイルや、現場の声や意見を集め、意思決定をしていくスタイルなど、いろんなスタイルがあると思います。
計画を立てる側ではなく、メンバーとして実践する側から見た時、トップダウンが強すぎると、やらされ感になってしまったり、一方で任される自由度が大きすぎると、これでいいのかなと不安になってしまうこともあると思います。
チーム運営を考えたときに、どちらも見方によってモヤモヤが生まれることがあるなと感じるんですが、このモヤモヤの正体を紐解きながら、日々の業務や事業推進を自分ごと化していくポイントについて教えてください。】

という質問です。
なつさん、いつもありがとうございます。
トップダウンとボトムアップ、両方に潜むモヤモヤの正体を分解したい。そして業務や事業推進を自分ごと化していくポイントについて放送をしてほしい。そんなお題をいただきました。
いつも工夫を凝らした質問をありがとうございます。

トップダウンとボトムアップという二つのキーワードが出てきましたけれども、質問の文脈からするに、ここでいうトップダウンはリーダーが決めるというシーンで、ボトムアップはメンバーが決めていく、こういうシーンをそれぞれイメージしているんですかね。
ということで、意思決定におけるトップダウン、ボトムアップ、こんな切り取り方をしながら、放送をお届けしたいと思います。

なつさんのお題を皆さんはどう思われますか?
もちろんそれぞれの意思決定の仕方でスムーズに進むシーンもあるけれども、例えば、トップダウンの場合は、やらされ感が生まれてしまうんじゃないかとか、ボトムアップで意思決定する場合も、自分で決める不安みたいなものが生まれるケースがあるんじゃないか?こういったモヤモヤを取り上げて分解してみたいというお題をいただきました。

「トップダウンはこう、ボトムアップだとこう」と決めつけすぎない

どこから考えるかですけど、私はトップダウンだとやらされ感が強いとか、ボトムアップだとなかなか決められない、こういう決めつけをあんまりしないほうがいいなと思っています。
もちろんそうなるケースもあるかもしれないけれども、そうじゃないケースもありますよね。
なので、トップダウンってこうなんでしょう?とか、ボトムアップってこうだよねみたいな決めつけをしすぎたり、イメージを固定化しすぎない。これが結構大事だなと思います。
だって冷静に考えてみると、例えば、やらされ感みたいなキーワードがあるじゃないですか。これはトップダウンだと現場にやらされ感が生まれるという固定的な構図ではなくて、やらされ感って結構誰が決めるかに関係なく生じますよね。
例えば、誰が決めたとしても、なぜその決定なのか見えないと、その決定に反発をしたり、もしくは決まったことだからやるしかないかみたいな感じで、言葉の通りやらされ感につながったり、それをやる意味が分からないと、なかなかモチベーションが上がらなくて、モチベーションが上がったり、動機づけされない中でやろうとすると、義務だからと言ってやるしかない。
こういうふうなメカニズムって、誰が決めるかに関係なく生じるんじゃないかなと思います。
だから決め付けないし、イメージを固定化しないということですよね。
「諦めたらそこで試合終了だよ」という有名なセリフがあるじゃないですか。それを文字っていうのであれば、「決めつけたらそこで思考停止だよ」これを私も含めて本当に心に刻みたいなと思っています。

それぞれに効果的な側面がある

なので、「トップダウンはこう、ボトムアップだとこう」みたいな決めつけを除いて考えると、リーダーが決めるというシーンもメンバーが決めるというシーンも、ネガティブ発想ではなくて、それぞれに効果的な側面もある
目指すべきは、チームで適切な意思決定がちゃんとできている状態を目指す
ここが起点にできるといいなと思います。

じゃあ、それぞれの効果的な側面って何かというと、例えば、トップダウンがうまく機能するケースって、現場で決定できないこと、メンバーや現場でいくら考えても決定できないレベルの意思決定や判断ってあるじゃないですか。
そういったものが必要になった時は、トップダウンできちんと決めることが必要だし、スピードが求められるときは、ボトムアップで順番に合意形成していくよりも、まずは決めて動き出すことが必要なシーンもあると思うんですよね。
なので、そういった意思決定が必要な場合は、トップダウンのほうが効果的だという考え方もできると思いますし、一方でボトムアップが効果的な側面は何かというと、例えば、決めるという経験を積んで、一人一人が成長できる。これはボトムアップの効果的な側面だと思うんですよね。
小さなことから大きなことまで、トップやリーダーじゃないと決められないという組織だと、やっぱりスピードが上がらないですよね。
そして、現場で日々動いていく状況に応じた適切な選択を主体的にしていこう、全体のスピードを上げようと思ったら、ボトムでもちゃんと決められるという機能が回らないと、むしろ活動が停滞しちゃいますよね。
なので、まず理想の状態は、すべてがボトムアップでもすべてがトップダウンでもなく、決めるべき対象の範囲だとか、求められてるスピードだとか、その決定に必要な手段を織り込んで、適切なスタイルで決めていける。
両方がちゃんと必要なレベルで機能するということが結構大事かなと思います。

何にモヤモヤするのかにちゃんと目を向ける

ということは、トップダウンボトムアップに潜むモヤモヤの正体や、その解決方法という観点で考えるのであれば、モヤモヤするとしたら何にモヤモヤするのか、ちゃんと目を向ける。
例えば、「そうか、なぜその決定なのかが見えないから、私は今、モヤモヤしているんだな」とか、もしくは「あの人が決めることにモヤモヤしているんじゃなくて、決めたことへの説明がないからモヤモヤしてるんだな」とかもしくは「自分ではちょっと経験不足で決められないのに、決めることを求められているこの状況がしんどいんだな」とか、「自分はその意思決定をする役割にないはずだと自分では思っているけれども、それを求められるからモヤモヤするんだな」とか、何にモヤモヤするのかにちゃんと目を向けて、そのモヤモヤについて適切な相手と対話をしたり、そのモヤモヤを晴らすために自分一人で難しいのであれば、仲間や上司の手を借りる。こういったことがしていけるのが、すごく大事なんじゃないかなと思います。
モヤモヤを無視しない。フタをしない。ちゃんと目を向けて、そこから前進するヒントをつかむ
そんなふうに向き合えるといいんじゃないかなと思います。

私はどのレベルの意思決定まで今後にできるようになりたいのか?という視点を持つ

トップダウン、ボトムアップという観点は、私は実はもう一つ全然違う側面があるなと思っていまして、せっかくなので一緒に話していいですか?
もう一つの別の側面というのは、キャリアの観点で結構このテーマは重要じゃないかなと思っていまして、それは何かというと、「私はどのレベルの意思決定まで今後にできるようになりたいのか?」この視点を持つと、全然違う景色が見えてくるんじゃないかなと思います。
私は組織で仕事をする中で、どのレベルの意思決定まで今後にできるようになりたいのかという観点ですよね。

実は、トップとボトムの境目って、あるようでなくて、2種類に別れるわけじゃないじゃないですか。
例えば、グループリーダーみたいな立場をしているとして、メンバーにとってはグループリーダーがトップですよね。一方で、上に課長がいて、部長がいてという構図の中では、課長から見るとボトムですよね。
さらに、課長だったとしても、とあるレイヤーの中では課長がトップであり、一方でもうちょっと範囲を広げてみると、課長にとって部長や経営というトップがさらにいる。
こういう構図になっているので、トップとボトムの境目って実はない。
なので、「自分が組織で仕事をする中で、今後どのレベルの意思決定までできるようになりたいのか?」こういう着眼点を持つと、「憧れのあの先輩のような意思決定ができるようになりたい」とか、もしくは昇格みたいなことを視野に入れていて、そうなった場合には、「あのレベルの意思決定が求められるんだな、できるようになりたいな」さらにその先に、「部長という役割の人は、ああいう観点でこういう意思決定ができる人のことをいうんだな」その一つが、1年後なのか3年後なのか、もっと言うと、「10年後ってどうなっているんだろう?私」という中での、キャリアオプションの一つだと思うんですよね。
そこに向かおうとすると、決定された意思決定の結果、表面的に見えるものだけを見て、受けて、仕事をしていても、たぶんそれには近づかなくて、何を見て、どういうプロセスで考えて、どういう背景からそういう意思決定をしたんだろう?という観点を持つと、私は今、どのレベルの意思決定ができて、次のレベルの意思決定ができるには、どんな情報を集めて、どんな着眼点や判断軸で、どういうふうに決めていけたらいいのかということが見えてきて、そういう視点を持った時に、一つ一つの意思決定がすごく情報にあふれておもしろいものに見えてくる。
そういう観点もあるんじゃないかなと思います。
これぞ自分ごと化ですよね。

ということで、なつさん、質問ありがとうございます。
今日は、「トップダウン」「ボトムアップ」それぞれの意思決定に潜むモヤモヤの正体、ここから事業活動を自分ごと化していくポイントについて話をしてみました。

先週の一番放送は断トツで「特定の誰かで頭がいっぱい」のお悩み放送でした。たくさんの共感!&今週のコメントご紹介

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*スクラ|