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WOMAN Life Style & Career Interview|海野真利子さん<後編>

女性の自分らしい生き方を応援するための、ライフスタイルとキャリアをテーマにしたインタビューブログ。
今回は、小さなころから絵を描くことが大好きで、現在はWEBデザイナーとして活躍されている真利子さんにお話しを伺いました。新卒で採用された銀行の営業事務職では、時間に追われるストレスから体調を崩してしまったそう。デザイナーを志し、専門学校に再進学・卒業後に念願のデザイナーデビューを果たすも、数か月でクビになること2回。
現在は、誰かのためになることが仕事のやりがいと感じ、子育てと仕事の両立に悩みながらも、周囲からの期待に応えたいという想いで自己成長を目標とされています。
真利子さんがどのように自分らしい生き方を見つけていったのか、ぜひご覧ください。大学生活からデザイナー後クビ宣告までの話を前編で、WEBデザイナーとなってから現在までの話を後編で紹介します。前編からぜひご覧ください。

真利子さんの紹介

Qパートナーとの出会いエピソード
婚活サイト。写真を見てビビビと来た。
Q妊娠・出産・育児のエピソード
息子の顔が自分の赤ちゃんの時と完全に一致しており、今後どんな顔になるんだろうという楽しみが薄い。
Q家事や育児の工夫やパートナーとの分担方法
平日はワンオペ、あまり分担できておらず模索中。
Qオススメの本
自分の小さな「箱」から脱出する方法
人とのコミュニケーションの考え方についての本で、自分にとっては目からウロコの内容でした。世の中のすべての人に読んでほしい!と思えた本です。
ネガティブだからうまくいく
古い本ですが、「無理にポジティブになる必要はない、ネガティブ思考を否定せずにそれを利用する」という発想に、就活当時救われました。

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WEBデザイナーデビュー

ーー紙媒体のデザイナーからWEBデザイナーへ転身されたんですね。

紙媒体のデザイン事務所をクビになった後、航空写真会社に就職をしました。GISという技術を使ったシステムを制作している会社で、システムのインターフェイスをデザインしたり、イントラネットページのデザインを担当しました。

WEBデザインのことは専門学校で少し勉強した程度だったので、私にとっては新しい挑戦でした。会社の中でもデザイナーは私1人だったので、誰かに教えてもらえる環境ではなく、自分で勉強しながら仕事を進めていました。

営業担当が案件化してきた仕様を、私なりにどうしたら使いやすくなるかを考え、提案しつつ、制作することが楽しく感じていました。チームのためになりたいと思って、仕事ができるようになりました。

結婚を機に引越し、そして転職

ーー結婚後の転職ではどんなことを大切にして就職を決めましたか?

結婚が決まり、関西から静岡に引っ越すことになりました。引越後、結婚式が終わってから、WEBデザインのスキルや経験が活かせる職種で就職活動をはじめました。

現在所属しているNOKIOOはWEBソリューション事業もしながら、女性のキャリアに関する事業も展開していました。今後、自分も妊娠や出産の意思もあったので、ライフイベントがあった後も続けられるような環境や、考え方に共感して、就職を決めました。

ーー実際に働いてみてどうでしたか?

社内に先輩デザイナーがたくさんいたので、今までのように自分だけで勉強するだけではなく、教えてもらったり、議論したりということができるようになりました。そして、こうなりたい、この人のためになりたいと思えるような先輩にも出会えて、スキルアップも実感しました。

バイト採用だったのですが、正社員登用の打診もいただきました。その時、不妊治療をはじめており、いつ妊娠して長期休暇に入るか分からなかったため、迷惑をかけてしまうくらいならと思い、その時は断りました。幸い、不妊治療が実り、妊娠をすることができて、産休に入りました。

育休中にはじめてキャリアへの焦り

ーー育休中はどんな過ごし方をしましたか?

育休中に漠然とした不安を感じるようになりました。これまで、自分自身のキャリアにについて深く考える機会もありませんでしたし、育児と仕事の両立に自信が持てませんでした。

NOKIOOにはたくさんの先輩ワーママが活躍しているので、少しでも不安を解消したいと思い、復職前にオンラインで情報交換の機会をもらったりしました。その際に「育休スクラ」というビジネススキルを身に付けられるオンラインスクールを始めたと知り、私に必要だ!と思い、受講を決意しました。

育休スクラに集まった同期のレベルの高さに最初は圧倒されました。同世代でも多様なキャリアを歩んできた人が集まっていました。この半年間は同期と一緒に切磋琢磨した、私にとって新しい経験になりました。

周囲からの期待に応え、正社員として復帰

ーー正社員としての復帰を選択したきっかけを教えてください。

私自身は、今も正社員や非正社員、派遣社員などの雇用形態にこだわりはありません。ただ、会社やチームメンバーに正社員となり、リーダーとしての役割を期待されていると打診を受けたとき、その期待に応えたいという気持ちがありました。自分がどう成長したいのか?というこうなりたいという想いはありませんが、君ならできるという期待に応えたいというのが仕事へのモチベーションなのかもしれません。

今は、復職して半年ほどですが、正直子育てと仕事の両立に苦戦しています。特に平日はパートナーの帰宅が遅いため、ほぼワンオペ。さらに復職前よりも役割が上がり、期待されていることも多いため、自分のスキルアップも必要です。そして、物理的に時間が足りません。

育休スクラでこの状況を解決するための知識は身に付けたんです。今、それを実際に発揮できるか、試されている時。挑戦の日々です。

まとめ|インタビューを振り返って

インタビューではこれまでのキャリアや、子育てと仕事の両立生活のモヤモヤをオープンに話してくださった真利子さん、本当にありがとうございました。

真利子さんのお話しで印象深かったのは、仕事のモチベーションは自分の成長やこうなりたいという想いではなく、会社やチームの期待に応えることだとハッキリとした考えがあることろです。私は真利子さんと仕事を一緒にさせていただく機会が多くありました。その際に感じていた、痒いところに手が届いて、気持ちよく仕事が進んでいく感覚。その理由がインタビューでお話しを聞いて、分かった気がしました。真利子さんの意識は常に相手。相手が言葉に表さない、本当の期待や意識に気付く力は、真利子さんが歩んだキャリアそのものだと感じます。

そして、子育てと仕事の両立生活に苦労している真利子さん。その悩みも会社やチームの期待に応えたいという想いが強いからだと思います。時間に制約がある中でも、チームで成果を出す仕事のやり方は知識として知っている。その知識を実際に発揮するまで、もう少し時間がかかるかもしれません。でも、真利子さんならきっと実現できるはず。今まで積み重ねてきた実績と信頼でそう言い切れます。

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真利子さんが育休中に仲間と切磋琢磨してキャリア観を磨いた『育休スクラ』が気になる方はこちらをご覧ください。

インタビュアー自己紹介

池上朋子
育休スクラをはじめ女性のキャリアを応援するサービスのマネージャーをしています。2018年に結婚を機に浜松に移住し、NOKIOOに入社しました。2019年4月産休取得、2020年1月半育休半復帰、2020年5月フルタイムで復帰してます。1歳の息子を育てながら、子育てと仕事の両立生活を楽しんでいます。とにかく息子がかわいい。
Twitter|https://twitter.com/tomoko_ikegami