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#1148 あなたは「疲れている」ことを周囲に言う派?言わない派?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

5月23日 21時から生放送を配信します^^

今日は、皆さんに共有したいイベントがあります。
今週5月23日の木曜日、夜9時から目安9時半までの30分、Voicy両立サプリでの生放送をお届けしたいと思います。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

疲れていると自覚した時にどうする?

今日は、一緒にこのチャンネルを運営する高力さんからお題をいただきましたので、お届けしたいと思います。
ちょうど5月ももう後半じゃないですか。新生活が始まったり、新しい仕事や配属が始まったり、周囲の環境が変わったり、疲れている方もいるんじゃないかと思うので、疲れているときに役立つ放送をしてくださいというお題をいただきました。
以下は、高力さんからですね。

【以前、『#1012 疲れている自分に気づくセルフチェックのポイント』を放送しました。
今回は、疲れていると自覚した時に、休む・寝る・食べるではない自分の気持ちやコンディションの丁寧な扱い方みたいなことがあれば知りたいです。】

こんなお題です。
高力さん、ありがとうございます。
ここからは小田木所感ではありますけれども、ちょっとお話ししていけたらなと思います。
以前の放送は、「疲れている自分に気づく」がテーマでしたが、今回は「疲れていると自覚した時にどうするか?」こっちにフォーカスを当ててお届けしようかなと思います。

疲れていることを周囲に言う?言わない?

これはいろいろあるんですけれども、今日はここにちょっと着目ができればと思うんですけど、あなたは自分が疲れているということを周囲に言う派ですか?それとも言わない派ですか?
例えば、家庭だったら、パートナーに疲れているということを言う派ですか?言わない派ですか?
仕事においては、チームのメンバーに疲れているということを言う派ですか?言わない派ですか?どっちですか?

ちょっとこんな観点を頭に置きながら聴いていただければと思うんですけど、私自身は、以前は圧倒的に言わない派でした。ほぼ言わない。もしくはよっぽどじゃないと言わない。
今は、言う派に転じたという、スタンスを変えた一人なんですけれども、ちなみに言わなかったときにどんなことを考えて言わなかったかなというと、一つは、言っても仕方がないと思っていたんですよね。
誰かに言ったからって疲れが回復するわけじゃないじゃんとか、誰かに言ったからって何か変わるわけじゃないじゃん、じゃあ言っても仕方がなくない?まじでこう思っていました。
しかも、言ったとして相手に重くない?言われた相手が困っちゃうでしょ?こう思っていましたし、自分が疲れているということで、その場の空気がネガティブになるのも嫌だな。こんなふうに考えていましたので、結論、言わない。こういう状態だったなと思います。

今は「共有する」ことが、回復プロセスのひとつだと思えるようになった

皆さんはどうですか?
そんなふうに考えちゃうことはないですか?
今はなんで言う派になったかというと、今は、自分の状態を言葉にする、そして共有するということそのものが、回復プロセスの一つだと思えるようになっているなと思うんですよね。
しかも、言わないことによる弊害というのは、要はよっぽどじゃないと言わない、最後の最後に本当にやばくなるまで言わないという状態が私でもありましたので、早い段階できちんと言葉にして共有することが、すなわちスピーディーに短期間で回復していくためにも必要だ、こう思えるようになってきたんだなと思います。
何が言いたいかというと、ちゃんと共有するということ。
自分で言葉にして共有するということ自体が、回復プロセスだなと思えるようになったということなんですけど、言葉にする「私は今、疲れている」「こういうことが気にかかって集中できないでいる」もしくは「こういうことがあったから、今はちょっと落ちちゃって、回復途上にいる」こうやってちゃんと言葉にすることが、自分で自分のことを理解する、自覚することにつながるなと思うんですよね。
そうするためには、客観的に自分を見られないといけないので、客観的に自分が見られるということも、回復に大事なピースだと思うんですよね。
さらに、抱え込まずに外に出すことで、自分の中にだけためこむ状態よりはやっぱり前進ができるなと思います。

相手が知ってくれているという大きな安心感

言ってみたら分かるんですけれども、相手が知ってくれている、たったこれだけのことじゃないですか。言うか言わないかって。
でも、相手が知ってくれている、これが持つ大きな安心感って、こんなに威力があったんだということを、今、私はすごく実感しています。
「言ったって変わんないじゃん」「疲れが回復するわけじゃないし、相手に重いと思われても困るし」こう思っていた頃の私は、相手が知ってくれているということが持つ大きな安心感を知らなかったんですね。
この威力をなめていたというか、そもそも実感したことがなかった。だから言わなかったんだなとも思います。
経験のあることは「まじ、そうだよね」だと思うんですけど、知ってくれているというだけで、和らぐ疲れとか、癒やされる気持ちって、本当にあるんですよね。
根拠やメカニズムは、私は全然分からないんですけれども、でもこの威力の体感はあるので、これは本当に言えると思います。

疲れていると相手に伝えるとは、いわゆる弱さの開示じゃないですか。
これもやってみて実感できたことなんですけど、弱さを開示する、見方を変えると、自分の弱さを自分で受け入れる。「私も疲れることがあるんだ」とか、「気持ちが落ちることがあるんだ」とか、「集中できない状態になることもあるんだ」こうやって自分の弱さを自分で受け入れると、その先にやっと相手のそういう弱さも受け入れられるんだなということも体感できましたので、だから総括すると、私は疲れているということを以前は言わない派だったけれども、今は言う派になったんだなと思っています。

「疲れている」を聴く側のポイント

ここまでの話を聴くと、疲れていると伝える側であっても、仲間やパートナーの疲れているを聴く側であっても、「いや、でも」と思う気持ちも、たぶんあると思うんですよね。
もしかしたら、その引っ掛かりや違和感のヒントにもなるかもしれないので、ちょっとこっちも聴いてほしいんですけど、それは何かというと、「疲れている」を聴く側にも大事なポイントがあると思うんです。
それが翻って、疲れていると共有する側のポイントでもあるんじゃないかなと思うので、疲れているを聴く側の大事なポイントをいくつか共有できればと思います。

誰かを責めたり、否定する言葉ではないと思って聴く

一つは、疲れているという言葉は、誰かを責めたり、否定する言葉ではないと思って聴く
これがめっちゃ大事なんですよね。
「疲れている」と誰かが開示すると、「自分が疲れさせているんじゃないか?」とか、もしくは「あなたのせいで疲れているんですけど、と責められてるんじゃないか?」こういう気持ちを抱いちゃうことはありません?
それは、相手が発する「疲れている」という言葉が、責めたり否定したりしている言葉に聞こえちゃうという側面があると思うんですけれども、そうではないということですよね。
翻って共有する側も、「疲れている」という言葉で、相手を責めたり否定しようとしてはいけないそういう目的のためにこの言葉を使ってはいけないということ、あると思います。

聞き手が荷物を背負わない

聴く側の大事なポイントの二つ目は、相手が共有してくれた疲れているという事実によって、聞き手が荷物を背負わない
これもめっちゃ大事です。
共有されると、共有された側は、「どうしよう、ねぎらわなきゃいけないのかな?」とか、「相手に何かしてあげなくちゃいけないのかな?」「何を察してあげればいいんだろう?」こんなふうに思っちゃうんですけど、これは勝手に荷物を背負っちゃっていることに他ならないので、「そうなんだね」こうやって聴くだけでいいということですよね。
なんで聴くだけでいいかというと、してほしいことがあるのであれば、相手はちゃんと伝えてくれるという信頼を持てばいいということですよね。
なので、翻って共有する側は、してほしいことが具体的にあれば、そこもちゃんと言うということは大事だと思います。
「これをサポートしてほしい」とか、もしくは「ちょっと”お疲れ”って言って」「本当にただ聴いてくれればいいんだよ」伝える側として、してほしいことがあればちゃんと言う
だからこそ、お互いに荷物を背負い合わない。
これが、共有する大事なポイントかなと思います。

こういう土壌の上に「疲れている」と言える場があれば、これが誰も荷物を背負わずに開示し合えるということだと思いますので、それによって疲れている人は回復の一歩を歩み出し、共有される側も「そうなんだね」と聴くことで、相手の回復を一つ背中を押す。こんなふうにできていくんだなと今は思っています。

ということで、もし今、疲れているという方は、回復のためにちょっと勇気を持って、一方でフラットに共有してみる。こんなトライを仕掛けていいと思いますし、もちろんまずは聴いてくれそうな相手からでいいと思います。
そして、誰かが自分に開示をしてくれたら、責めるでもないし否定でもないという前提のもと、ただ聴く
勝手に荷物を背負わずに、ただ聴く。
これができるといいんじゃないかなと思っています。

ということで、「疲れていると自覚したときにどうするか?」というテーマについて、「疲れていることを周囲に言うか、言わないか?」という観点で話をさせていただきました。
ちなみに、「疲れに気づく」というテーマで配信をした過去放送『疲れている自分に気づくセルフチェックのポイント』については、チャプターにリンクを貼っておきますので、もし気づくというほうに関心のある方は、こちらを聴いてみていただければと思います。

最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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