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#859 私は、私のことに集中する~人間関係で悩まないために~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日も、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げたいと思います。
二日連続、質問放送デーです。
今日の質問は、長崎たたみさんからのご質問です。
長崎たたみさん、ご本名でしょうか?それともラジオネームなんでしょうか?質問の内容以前に、なんとも親しみを感じるラジオネームが気になってしまいます。
ご質問はこちらです。

良い関係を築きたい相手から拒否されてしまった

【小田木さん、こんにちは。
今日は、私の同僚(50代後半)のことで、お悩み相談させてください。
彼は、私の元上司ですが、私が昇格したことで同じ立場として働いています。
彼と私は価値観が異なり、私が良いと思う行動は彼にとってはそうではなく、その逆もあります。
また、私をフォローしてくれることがあった時に、感謝を伝えても、感謝でなく謝罪を要求されているようなことを言われます。
私を教育しなければ、という意識があるようです。
私は、価値観の違いも良い刺激と思い、関係を構築しようとしていましたが、先日、上司陣のいる場で二人の関係改善を求められた際、「無理!」と断言されてしまいました。
最近は、意見のすり合わせもできて、良いチームになりそうだと思っていたのに、ショックでした。
拒まれているのに関係を構築するなんて、諦めたほうが良いのでしょうか。】

たたみさん、ありがとうございます。
質問内容を要約すると、良い関係を築きたい相手から拒否されてしまった
もう関係構築は難しいのか?こういうテーマですね。

まず、真っ先に思うのは、上司陣の前でうまくやってほしいといったメッセージがあったにもかかわらず、ここで本人を前にして「無理!」って言えるのは、なかなかすごいなと思いました。
たたみさんも、「わー、そうきたか」と、想定外の「無理!」という断言に ショックを受けたと書いてありますけれども、お疲れさまです。それはびっくりしてショックを受けたと思います。
本当に私たちの人間関係の悩みって尽きないじゃないですか。
生涯ともに歩く、これが家族であっても、職場であっても、学校であっても、人間関係なんだなと思います。
価値観や考え方が違うとか、立場や事情が違う、大事にしたいことやこだわりたいことも違う。そういった各々の違いがあるまでは、自分の期待と相手の行動やリアクション、そしてそこで使われる言葉にギャップがある、ズレがある。それによって、自分の期待が満たされないショックを受ける。
これは、本当にあるあるですよね。
たたみさんも価値観の違いといったものはある前提で、違いを受け止めながらも良い関係を築きたい、築けるんじゃないかと思って行動してきただけに、「無理です、良い関係を築けません」この言葉がどれぐらいのパンチ力があったか、本当に想像以上だと思います。

私は、私のことに集中する

このケースをどう考えるかですけれども、私の考えは、私は私のことに集中する
ここに糸口があるんじゃないかなと思います。
私は私のことに集中する。
この観点はどこからきているかですけれども、私はこれは人間関係のバイブルだなと思っている本が二つありまして、一つは、『嫌われる勇気』アドラー心理学をもとにした大ベストセラーですよね。
もう一つは、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』これも結構おなじみの緑の本なんですけど、定番ですけど、ベタですけれども、私はこれは人間関係のバイブルだなと思っています。
大人になって読むことになったんですけれども、過去、脈々と続いてきた人間関係での悩み、ショック、失敗が、この本があることで、もしかしたらうまく避けられたこともあるし、うまく自分や相手を癒やしたこともあるんじゃないかな、本当にそう思ってます。
ぜひこの二冊を、『嫌われる勇気』は中学の、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』は高校の必修科目に加えてほしいな、なんていうことを本気で思っています。

ちょっと横道にそれていきましたけれども、私は私のことに集中する、これは私は『嫌われる勇気』の大事なメッセージだと受け取っていまして、これが今回のたたみさんの希望の光というか、ヒントになるんじゃないかなと思います。
以下は、本を読んで私はこう受け止めたよという、本の小田木的解釈ですので、もしかしたら一部正確性を欠くかもしれないですけれども、読者の所感ということでお聴きください。

自分の課題と、相手の課題を分けるという考え方にヒントがある

私は、『嫌われる勇気』の中の大事なメッセージって、自分の課題と相手の課題を分けること、ここだと思うんですよね。
今回のたたみさんだけでなく、あらゆる人間関係ってそうだと思うんですけれども、状況をどうとらえて、どう行動するか?これは自分の課題じゃないですか。
それに対して、どう感じるかとか、どうリアクションをするか?ここはもう相手の課題なんですよね。
なので、自分の課題と相手の課題を分けるというのは、言い換えると、相手の課題で悩まない
その状況に対して自分なりに考えて、自分なりに「これがベストだ」と思う行動ができたのであれば、それでいいじゃないか
そこに対して相手は違うとらえ方をするかもしれないし、想定してなかったリアクションをするかもしれないし、自分の期待とは違う反応をしてくるかもしれないけれども、そこはもう相手の課題であって、あなたの課題ではない
じゃあ、私はどうするかというと、ここで私は私のことに集中する。
これが、基本スタンスになるんじゃないかなと思います。

ちなみに、私は私のことに集中するというのは、相手や周りにかかわらないということではなくて、相手や周りの関わりに対しても、自分が「こうしたい」「こうありたい」がちゃんとできていればオッケー
むしろ自分が「こうしたい」「こうありたい」をちゃんとできていることに集中する。
その先、どうリアクションをするか、どう受け取るか、そこはもう相手の課題なので、相手に任せる
こういう感じですね。

自分はありたい自分としての行動がちゃんとできていたのであればいい

これにもとづいて、今回のたたみさんのケースを考えると、例えば、相手がフォローしてくれたら、自分は感謝を伝えたい。きちんと伝えたいと思ったので、それをちゃんと言葉にして伝える。
そして、相手が違う価値観であっても、価値観の違いこそ良いエッセンスだと受け止めて、関係を構築しようとする。
相手がどうであるかにかかわらず、誠実に相手と関わる。
これが、たたみさんのありたい自分であり、自分はありたい自分としての行動がちゃんとできていたのであればいいじゃない。むしろベリーグッドじゃない。
その先、どんなリアクションをとるかは相手の課題なので、そこに踏み込んでまで悩む必要はない
そんな感じでいいかなと思いますが、いかがでしょうか。

私は私のことに集中する。これをさらにもう一歩踏み込むと、こういう問いにもつながるんですよね。
今、私が集中すべきことは何か?
もしかしたら、この元上司さんとの関係が、今、心の集中力の7割とかを占めてしまっているのであれば、由々しき事態ですよね。
今、私が本当に集中すべきことは何なのか?
そう考えるとおそらく、チームとして、今、何に集中すべきか?を考えることにもつながると思いますし、元上司さん以外にも大事なメンバーがいるわけなので、そのメンバーがきちんと仕事を前に進められるよう集中するとか、チームとして重要なテーマにきちんと気持ちも時間も注げている状態を作ることに集中する。
こういったことがポンポンとあがってくるんじゃないかなと思いますので、いろいろなことが起こる中で、私は私が集中すべきことに集中できているか?ここにきちんと体と心を向けていく。
その大事さを訴えてくれるのが、私は『嫌われる勇気』だなと思っています。

たたみさん、いかがでしたでしょうか。
私は、メッセージから推察するに、たたみさんはちゃんとできているんじゃないかなと思います。
なので、私は私のことに集中する。こうありたい自分に集中する。
そして、今、集中すべきことにちゃんと集中できている状態を作る。
そちらのほうに目を向けて、上司の反応やリアクションは、たぶん上司なりの事情だとか悩みだとか価値観だとかこだわりがあっての反応だと思いますので、そこの課題は相手に任せるという考え方をしてはいかがでしょうか。

ちなみに、私は私のことに集中するが、今、わが家の中で長女ちゃんと私のテーマでもあるんですよね。
思春期というのは、人間関係のいろんな悩みや葛藤、変わっていく自己との葛藤や勉強なんかも含めて、思い通りにならない結果、こういったこととの葛藤の積み重ねなんですよね。
だから思春期って大変なんだなと、今さらながら自分自身を振り返って思いますけれども、だからこそ人の目や思い通りにならない結果、こういった相手の課題や、自分の課題の範疇を超えたものに振り回されないように、私は私のことに集中する。
この力を今から一緒に鍛えていこうということで、最近、私と長女ちゃんの集中力トレーニングをちょうどやっているというのも背景にあります。

ということで、今日は質問ボックスにいただいたご質問を取り上げての放送をさせていただきました。
たたみさん、心から応援しています。

その頑張り方、あと10年続けられますか?を考えるイベント

今日も最後にお知らせをさせてください。
たぶん「来週13日のビジョントークイベントのお知らせでしょ?」と思うかもしれませんが、今日は違います。
今日は、ライフイベント後のキャリアというテーマに関心がある人にお届けしたいです。ぜひ聴いてください。
このチャンネルのタイトルコールでもオンラインスクールスクラという事業を運営していることをお伝えしておりますが、オンラインスクールスクラで主催する、誰でも参加できるオープンイベントのお知らせです。
「仕事の手詰まり感」の正体が分かる!持続可能な仕事のやり方を手に入れる“はじめの一歩”セミナー】というタイトルです。
6月14日水曜日、ビジョントークイベントの翌日ですね。
10時から11時半の午前中90分で開催します。
どんな方に来ていただきたいかというと、気合い・根性・長時間労働、これまでこの頑張り方でやってきちゃったけれども、これからこの頑張り方だとちょっときついな、なぜならばライフイベントと、それに伴う環境の変化、両立期のキャリア、仕事も大事にしたい、家庭だってもちろん大事だし、自分も大事にしたい、このいろいろ大事にしたい中で、どうやって仕事がおもしろいと言える毎日、そして持続可能なキャリアを作っていくのか、これが今回のイベントのテーマですので、 今の話を聴いて、「あれ、私かな?」と思った方は、ぜひ来ていただけるとうれしいです。
チャプターにリンクを貼っておきます。
ぜひイベント情報をチェックしてみてください。

それでは、最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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