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集中力のゴールデンタイムと、集中力の回復方法を知ってますか? 『神・時間術』 樺沢 紫苑 (著)

■はじめに

本記事は、精神科医 樺沢紫苑Dr.の著作です。脳科学の観点から、論理思考とクリエイティブ思考で異なる最適時間帯や、スケジュールの立て方、集中力の維持・回復方法、快適な寝起き、睡眠のコツなどを啓蒙します。

日々の過ごし方・スケジュールの立て方を啓蒙する本は多々あるが、本書のように「脳」の観点から解説した本は、意外に珍しいです。人間の脳は、フル稼働し続けると、いつか鬱病などで壊れます。アウトプットだけでなく、適切な休息も必要です。その休み方についても、脳科学から解説します。


以降に、本書の要約メモを載せておきます。ただし、これを全部実行するのは大変です。また、その理由が分からないと、直ぐにやらなくなります。本書を精読すれば、脳科学的な理由も解説されており、実行しようという意欲が湧いてきます。

多忙で時間を効率化したい方は勿論、アウトプットの効率を上げたい方、寝つき・寝起きが悪い方なども、是非本書をご覧ください。


■本書メモ(意訳込み)


<集中力>

  • 日中の仕事スケジュールは、集中力の特性を考慮する事。
    *集中して思考する仕事はAM、作業やクリエイティブ発想はPMが良い。
    *起床後3hは、集中力・論理思考がフル稼働するゴールデンタイム。この時間を、単純な事務作業に費やすのは勿体ない。

  • 集中力は、15分・45分・90分の3枠がある。

  • tel等で集中力が途切れると、再集中まで数分かかる。ながら仕事や、アラート音も良くない。

  • 朝にtodoリストを作り、頭の中を整頓して、仕事切替をする都度の思考エネルギーを省くこと。


<休憩>

  • ご飯や散歩を、頭の中で考え事をしながらすると、セロトニンが出にくくなる。

  • 休憩時にスマホを使うと、視覚情報過多で脳を疲れさせる。
    *仕事中の休憩は、目をつぶる、何も考えない、雑談・軽く体を動かす、マインドフルネスなどが良い。時間が無ければ、深呼吸だけでも良い。

  • 仕事だけでなく、遊びのtodoリストも作っておこう。行きたい映画、食べたい御飯、程度でOK。

  • 1階~3階の階段を歩く、スクワット10回、する程度でも脳リセットができる。


<起床後>

  • カーテン開けて寝ると、起床時に日光が入り、セロトニンが出易くなる(目を開けて5分でセロトニン合成開始する)

  • 熱い朝シャワー5分で、交感神経を活性化して、頭がスッキリする。

  • 起床後、15-30分の速足散歩が、セロトニン合成に良い(日光+リズム運動)

  • 朝食を食べて糖分摂取しないと、脳がエネルギー不足になり、集中力が落ちる。


<昼ごはん>

  • 昼飯タイムは、歩いて日光浴びると、セロトニンが出て気分転換にもなる。

  • 昼に、20-30分の仮眠をとると、脳が回復する。


<午後>

  • 夕方に運動すると、疲れた脳をリセットできる。その後に、また頭を使っても良い。ただし、睡眠3h以内の運動は、眠れなくなる。

  • 有酸素運動は、脳に対してものすごく良い。BDNF という脳を育てる物質やドーパミンが分泌される。ただし、90分以上は疲れるので非推奨。

  • 場所を変えると、海馬が活性化し、脳がリセットされる。仕事場所を変えると、仕事がし易くなる。

  • PMは疲れやすい。疲れ果てる前に、45分仕事・5分休憩サイクルで仕事すると良い。

  • 退社後予定を入れて、退社時間を決めると、強制的に集中できる。


<寝る前2h>

  • 寝る前2hはクールダウンして、リラックスし、楽しい事をするとよい。

  • 日々の集中力のため、睡眠7hは死守すべし。

  • 寝る前2hの食事は良くない。成長ホルモンが分泌されず、疲労回復ホルモンも分泌されなくなる。

  • 寝る前15分~2hの記憶は、1日の中でもっとも記憶に残る。楽しい事をsns投稿などすれば、楽しい記憶ばかりになる

  • 寝る前2hのリラックス時間は弛緩する事。夜は集中力を緩めてゼロにしないと、長くは続かず、どこかで壊れるリスクが上がる。音楽、アロマ、家族触れ合い、ペット、読書などがよい。

  • 寝る前2hの、飲酒、食事、運動、熱い風呂、視覚系娯楽(ゲーム、映画)、明るい場所は、眠りを妨げる



 

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