楽器を弾くのは好き?
人前で楽器をひくのは最後かもしれない。
そう思いながらこれを書いている。
明日は、昔所属していた大学軽音サークルの追いコンにお呼ばれして、卒業生として弾きに行く。
おそらく最後になるだろう。
自分がサークルにいた頃の知り合いが、今年とうとう卒業していくから、もうこのよしみで弾きにいくことはなくなる。
社会人を3年やる間に、ありがたいことに毎年ちょくちょく弾く機会をもらっていた。
明日やるのはスーパーバタードッグのコピーバンドだ。その前はビリー・ジョエル。ネクライトーキー。
現役のときはtoconoma。フレデリック。いきものがかり。ボカロの詰め合わせ。ゲーム音楽。フジファブリック。小谷美紗子。CHAI。キリンジ。リー・リトナー。ユニコーン。ORANGERANGE。
本当に色んな音楽をやらせてもらった。
でも、楽器を弾くのが好きだったかどうかはわからない。キーボードってケースから出すの面倒だし、練習は正直億劫だった。大阪に住んでるのに練習のために京都に行くのも疲れたし。最近は文章や絵をつくってるほうが好きだったかも。
でも、音楽は大好きだ。暮らしには音楽がなくちゃと思う。音楽を聞いてぶち上がる感覚は嘘じゃない。
うちのサークルは音楽を真面目にやる軽音サークルだったから、ちゃんと豊かな音楽生活を送ることができたと思う。でも、サークルで音楽をやる以上、人間関係の摩擦とか自意識とか、そういうものが絡んでくるから、純粋の音楽をやるのとは異なる体験になる。
大学のときに知った音楽は今の私を作っている。卒業した今でも、そのときに聞いた音楽きっかけで遠くに行くことができる。歪んだ音とか、大きな音とか、ビートとか、そういうものを楽しめた。
人前で楽器を弾くのはそんなに好きじゃなかった。でも、家で一人で音を鳴らしたり、勝手に歌ったり、踊ったりするのはすごく好きだ。それに気づくこともできた。6年かけて気づいた。
それでも、バンドをしてた日々は誇らしいし、相棒のキーボードJUNO-DSはずっと側に置きたい。何番になんのバンドの音色を登録してるかメモをしたマステも貼ったままにしておく。これまで作った大量の音も。
それに、絵や文章より音楽が好きな時期もあったから、また同じように寄せては引いて、音楽や楽器とは長く付き合うだろう。
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