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【感想】篠綾子『狐の眉刷毛‐小烏神社奇譚‐』ネタバレ有

 刀剣乱舞に一文字派がどんどん実装される前、私は源氏沼に沈んでいた。
 現在絶賛発売中の刀剣乱舞無双には写しと本歌の関係の二振りがいるけれど、実は源氏沼の片割れ、髭切にも写しがいて、銘を小烏という。
 
 そう、私がこの本を手に取ったのはタイトルに見事吊り上げられたから。だけど、読み終わった今だから言える。
 これは源氏沼というよりも、小狐沼(小狐丸出てこないけど)と小烏丸沼(がっつり出てくる)、そしてアニメ平家物語で重盛ロスになっている人におすすめだと!

 はい。というわけで、篠綾子さんの『狐の眉刷毛』の感想noteです。

 面白かった!普段時代小説は滅多に読まんので(妖怪物は好きなんだけどがっつり歴史ものはちょっと苦手でして)、結構博打の気持ちで読み始めたんだけど、すっごく面白かったです!まじでおすすめ!

 Vチューバーで狐っこを推し、FGOで好きな女性鯖NO.1は玉藻ちゃんなくらい狐推し。なので狐物は見かけたらとりあえず覗いちゃうのですけれど、結構な割合で狐は悪役なのが悲しい。そして過度にセクシー……。

 でもこの作品はそんなことはなくて(いえ悪い狐もいましたが)、狐の中にも善良な狐がいることや、狐の愛情深い一面が描かれていて、そういう狐の物語を待機していた私の心にクリーンヒット。

 小狐丸でてこないけど、狐の愛情ある異類婚姻譚好きじゃない?審神者と人外ムーブ漂わせながら進行するこぎさにがお好きな審神者さん、お好きなんじゃないかと私思うの。(がっつり恋愛の話ではないけれど。主従の得も言われぬ愛情的な感じだけれど)

 歴史に詳しい人とか、時代小説読みまくって日本史の登場人物の時代関係とか分かってる人はもっと感動ポイントがあるのかもしれない。
 でも、私みたいに日本史そんな興味ないよ。FGOで玉藻ちゃん推してるけどpixiv百科事典に載ってることくらいしか知らないよ。っていう日本史ミリしら勢でも楽しめた。ついでにいうと、このシリーズこの巻が初めましてでも楽しめました。

 あとはそう、もう最後も最後の方ので登場する重盛!
 平家物語も平重盛もアニメの分くらいしか知らないけれど、何か知らんけど言うことなすこと重盛ー!って感じだ。重盛、そういうこと、する。うん、そんな感じ。重盛ロスの心に響く。勝手に平家物語の番外編を読んでいるよう気になった。

 とにかく。はぁ~いいもの読ませてもらった……っていうのが読後の一番の感想。
 心が元気になった気がします。私の心の草原が喜んでおる……そんな気がする。
 シリーズの途中から読み始めてしまったので、シリーズの最初からまた巡ってみようと思います。
 
 お狐好きな方は是非読んでみて!
 おすすめ!


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