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12月5日 クッソまじでふざけやがって、まじ、クッソ、ふざけやがって

改札機の修理をしているおっさんの目、眼球がコンクリートそのもので、それを見た私は朝からテンションがおおいに下がってしまった訳で、通勤時というのは立っているのもやっとな状態ですから、余計にフラっと来てしまったんですね。朝ッパラから何を急ぐ、ほざくな、急いで会社に行くと書いて、急行、空は今日も晴れていて、快晴、それでも私は急いで会社に行きますと書いて、快速急行。なぜ無視をする。どのような了見で止まらない駅を決めているのだろう、通り過ぎる駅に住んでいる人達を思うと、彼らの生活を踏みにじっているような気がしてならない。いや、そんなことはないか。さっきのおっさんの目を思い出す。冷たかった。墓石のようだった。そうゆえば、俺は親父の墓を知らない。いつかお参りしなくてはならない。最近そんなことを思う。が、交通費がないし、今更、父の墓の場所を聞く気にはならない。母に親父の話をしたくない。だから親父の墓には行かない。彼の死の手前に我々の偉大なる生活が横たわっている。生きている人間が優先に決まっている。

バイト先に行くと、すでにコンビニのユニフォームに着替えて、せっせとおにぎりを並べている社員がいた。規律正しくおにぎりを並べる彼女の背中は、彼女が思う「正しさ」に満ちあふれていて、不快極まりない。早朝から、サービス残業をする阿呆がどこにいる。サービス残業ってのはなんだ。何をもって、サービスなんだ。うるさい。隣の席の女が物凄くうるさい。これでは文字が進まない。長めの風邪を引けばいい。「よく、薬飲んだ後にタバコ吸えるね?」「え?普通に酒で薬飲むよ。」普通とはなんだ。「マジでやばくない?」「え普通、普通。でも炭酸は無理。」知らん。早口で喋るな。汚らしい。ここを出よう。家に帰って洗濯をしよう。溜まりに溜まってしまっている。マジでうぜえ。バイトを辞めたい。狭すぎるあのコンビニが、今や私の大部分を占めてしまっている。あんな連中にも生活があることを思うと、うんざりする。何も言えなくなってしまう。だから私は口を閉ざして、喰われる、喰われる。一日に2回は、客やスタッフのコメカミを割りたくなる時があるが、それが出来ないのは全て私の責任である。私がコメカミを割らない選択をしているに過ぎない。家に帰ったら洗濯をしよう。溜まりに溜まっている。電車で突然大きな声を出す人を見て、かなり遠くにいる気がしたけど、今私が、この喫茶店で、突如大きな声を上げれば、私はそれになる。なることが出来る。いつだって、自分で選んでいる。帰ったら洗濯をする。


落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。