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7月1日 26歳だからキレました。

人の顔色を伺っているうちに、25歳が終わった。職場では誰かのためにニコニコしては、空気を読むことだけに徹して、俺はこの店の空調だ!なんつって、調子こいてた訳ですけども、やはり心の奥底で自分は情けない奴だなと感じていたのです。
人に合わせることなんて殆どの人が出来ることであり、ましてや顔色を伺うだけならそこら辺の野犬でも出来るようなことなのです。
今日は26歳になってから、初のバイトでした。去年のような、空調を読み人に譲るばかりの自分をぶち壊すぞみたいな意気込みで、店に向かった訳なのです。
どうすればこれまでの自分をぶち壊せるのかを考えた結果、ちょっとムカついた時、ムカついたことをムカついたと言えばいいのではないかという結論に至りました。これまでの僕は大概のことであれば、はははっと笑って許してやります。その場の空気が悪くなるくらいなら、身を粉にしてでも、笑顔を振りまいていたのです。僕の職場の人は頭がおかしい人が多く、基本的に自分のことしか考えていない人間が多いので、僕が怒りを抑え我慢をしていることに気がつきやしないのです。
時には相手の土俵で戦うことが必要だと26歳の僕は考えた。
帰り際、支社にいるスーツを来た偉い上司が店にやってきた。発注がどうだとか、髪が長いだとか、やる気がないのかとか、そこら辺のことをウダウダ言ってきたので、僕はここしかないと思い、もう定時過ぎてんだからこっちは、帰りたいんだよ!!!!と割と大きな声で言い放ってしまった。場の空気が最悪な感じになって、僕の周囲から音が消えてしまった。とても怖かったのだけど、俺はもう26歳だからそのまま店から飛び出て、クレープを食べた。
あんまり人に怒らないから、気持ちが先行してしまい、なんか怒りすぎたなと、今不安になっている。しらんがな。

落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。