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詩集

26
たまに詩を書きます。
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#空気

音の波|詩

音の波|詩

寄せては引き
途切れては静かに始まる

まばゆい光線に貫かれ
瞬く間に暗闇へ溶ける

光も空気も
鋭く切りひらかれる

遠い世界のようで
同じ空気のなか

その響きをこの身で
確かに受け取って

響かせながら
帰路につく

眩しいひと|詩

眩しいひと|詩

涼やかなのに眩しくて
同じ地球にいるはずなのに
違う世界にいるような
そういう素敵な人

可愛らしくて
それでいて甘くない
選ぶものも洒落ていて
自分の似合うを知っている

見た目だけじゃない
内面の素敵も見え隠れする
飾らない言葉
気さくな空気

うっかり意味もなく
自分の内側の暗い部分と
比べちゃうから
近寄れなかった人

今でも思い出せる
そうなりたいところと
そうなれないところの
重なった

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