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発酵食品とアンチエイジング

こども、未来、つなぐ。

オーシャンキッズクリニック院長の日比です。

あまり知られていませんが、僕は小児科の院長でありながら、日本抗加齢医学会の専門医でもあります。

抗加齢医学というと、いかにも高齢者が対象の医療のようですが(まあ、確かにそうなんですが)、正常な成長に必要な医療(アンチ・エイジング)でもあります。

抗ー加齢とは、抗ー異常な成長ともいえますので、

小児期から意識することが重要だと僕は思っています。

専門医テキスト(アンチエイジング医学の基礎と臨床 第3版 日本抗加齢医学会編 メジカルビュー社)

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ここには、学会の著名な先生方が各々の専門分野で分担執筆されています。もちろん、論文や研究結果を基にしたエビデンスのある記事ばかりです。

その項目は多岐にわたり、

遺伝子、細胞医学、酸化ストレス、免疫、代謝、ホルモン・・・

女性医療、男性医療、がん、美容・・・

眼、皮膚、毛髪、口腔、脳、聴覚、嗅覚、味覚、呼吸器、心臓、運動器、消化器・・・

ありとあらゆる分野や部位のことが掲載されています。

その中に、

「発酵食品とアンチエイジング」

という項目があります。

発酵食品は体にいい。日本は発酵食品が豊富なため、和食は体にいい。

誰でも一度は聞いたことがあると思いますが、なんでいいの?

以下の内容は、武庫川女子大学国際健康開発研究所所長の家森幸男先生のその記事をまとめたものです。

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味噌、醤油、納豆、なれ鮨、魚醤など

アンチエイジングには、大豆タンパク、イソフラボン、DHA、タウリンなどの摂取が勧められていますが、

発酵がこれらの吸収を高めるようです。

つまり、大豆イソフラボンは心疾患や、乳がん、前立腺がんの予防効果が期待されていますが、発酵大豆から摂取したほうが吸収がよいようです。

発酵大豆スープ摂取により、骨形成マーカーであるオステオカルシンとインスリン抵抗性の低下が人による実験から明らかになり、

つまり

発酵大豆は、骨粗しょう症と糖尿病予防に有効

が示されたといえます。

発酵食品は、日本だけではありません。

和食は健康長寿に優れていますが、塩分過剰摂取とカルシウム不足という欠点があります。

カスピ海ヨーグルトを使用した人の研究では、摂取群でインフルエンザワクチンの抗体値が上昇し、風邪そのものもひきにくかったそうです。

つまり、

免疫賦活作用も証明された

ということです。

大豆、魚は東の長寿食

発酵乳は西の長寿食

豆乳ヨーグルトは東西の長寿食

であると、結んでいます。

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東と西の発酵食をバランスよく小児期から取り入れることが、風邪をひきにくい子育てつながるかもしれません。

この発酵について

僕が医学生の頃は、大学で習うわけではありません。

というよりも、そもそも栄養学の講義はほとんどなかったのです。(いた、あったけどあまり覚えていないだけかもしれません。。)

食の大切さに真の意味で気付いたのは、お恥ずかしながらつい最近。

発酵については、ど素人ですが、

麹の神様、酵母の女神様

いろんな出会いから、気づかされました。

腸は根と同じ。

根を養えば樹は自ら育つ(東井義雄先生)

まずは、腸から。

発酵が世界を救う

かもね。



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