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【虎に翼 感想】第14話 寅子とよねは最高のパートナーになる!


「なんの話してんだ」byよね

月経、股間。ドラマでこの単語がこんなに連呼されたことはあっただろうか。セリフ言ってるとき、きっと笑いこらえたよね。よね。

抗がん剤治療で閉経した身としては、月経がなくなって解放された感はある。
月経のツラさも、股間を蹴り上げられるツラさも、それぞれ、女性・男性特有のもの。
月経を取り上げるところに最近のNHKの気概を感じる一方、「女性の辛さ」だけで終わらせようとしないところにバランス感覚のよさを感じる。

寅子は、法廷劇を再検証しようと提案する。
そして、寅子の家に集まり、はるさんと花江にも協力してもらい、実際におまんじゅうを作ってみることにした。


花江の変化

花江の「無」の度合いが高まっていた。

食卓でもスンとしてるし、はるさんにあんこの味見をしてもらっているときも、「答えは分かっています」という顔をしている。
寅子の表情からしても、毎日こんな感じなのだろう。
(あんこを煮詰めている画を見ると、無条件で、「おいしゅうなあれ」とおまじないを唱えてしまう…)
同級生たちとの会話にはるさんは入るけど、花江は黙々とおまんじゅうを丸めている…

あぁ、これもきっと、花江の自分なりの「心」を守る方法なんだ。

※ちなみに、1匁(もんめ)は約3.75g、80匁は約300g。今のタオル業界の商慣習のようです。


結論を出すのが早い、よね

昨日の記事でも書いたけど、今日もよねは結論を出すのが早かった。
寅子たちがまだ議論をしている最中、遮るようによねは答えを出します。

「毒まんじゅう事件は、甲子が無知だったゆえの結果だ。無知だから乙蔵を殺せず、背負う罪は重い。みじめでおろかな行動に出てしまった。それだけだ。この社会は、女を無知でおろかなままにしておこうとする。
(略)戦いもせず現状に甘んじるやつはもっと愚かだ」

HATE?

なぜ、よねはいつも、女性に不利な結論で終わらせるのだろうか。
「着物は返ってこない」と結論づけるのも早かった。

寅子から月経の質問を受けていたときの恥じらいの表情からも分かるように、よねはいつも男装の鎧をまとい、懸命に戦っている。
でも、いつも一人で戦おうとする。自分と同じベクトルにいない女性に冷たい。女の敵は女状態。
実のところ、一番諦めているのは、よねではないかと思えてしまう。

寅子はいつも、「もう一歩先」まで進もうする。
今日もすかさず反論を試みる。

「それは絶対に違う。いくらよねさんが戦ってきて立派でも、戦わない女性たち、戦えない女性たちを「愚か」だなんて言葉でくくって終わらせちゃだめ。弁護士以前に、人として大切なことだと思う」

筆者は以前の記事でも、「その先の、もうひと踏ん張りがきかないような気がした」と、よねを評していたところだったから、今日の寅子の言葉は、希望と未来にしか感じられなかった。

寅子は、よねの言葉に疑問を感じ、もう一歩先へ進もうとする。
よねは、寅子の言葉に反発しつつも、それに引っ張られていく。

二人が、お互いを向上させられる最高のパートナーになる予感が、より一層強くなった。


「都合よく使う」の是非

涼子様、「実は、・・・結婚します」と言い出すんじゃないかとドキドキしましたw 仲間が減らなくてよかった。

さて、実際の判例と法廷劇では、かなり設定を変えられていたことが判明しました…

学校側として、まずは入学希望者の分母を増やすことを考えたときに、どうすべきだったのか。
梅子の、「それは、正直あるかも」は、筆者も率直に感じたところではある。
ただ、最善の策ではなかっただろう。
実際の話のとおりの設定、もしくは設定も考えさせることで、後輩や入学希望者の心をつかむよう学生たちに手を尽くさせる。そこまでさせなかったところに、(穂高教授は別としても)お偉方の本音が見え隠れしている。

1つ、寅子たちのミスとしては、実際の判例がどうだったのかファクトチェックができていなかったこと。事前に設定を見直すチャンスを逸したこと。
こうしたことを繰り返して成長していく。学生らしい姿も垣間見られたように思いました。

「虎に翼」4/18より

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