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どのように「いい会社」になろうとしていますか?(第3回ひとづくり勉強会)

2023年10月より始まった「小布施 まちの人事部」。

2つの取組のうちのひとつ「ひとづくり勉強会」の第3回が12月11日に開催されました。
その内容と当日の様子をご紹介していきます。


「小布施 まちの人事部」「ひとづくり勉強会」とは?

こちらの説明は、第1回の記事にて掲載していますので、下記リンクをご覧ください。 

前回参加者の声から作られた今回の内容


第3回目のテーマは「共感接点を考える」です。

その共感接点を考えていくうえで、
「わが社(経営者)は、どのようにいい会社になろうとしているのか?」
を主な問いかけとして、参加者同士で話をしていきました。

実は、この問いは当初考えていたものから変更されていました。

◾️予定変更した経緯

今回の講師は、第1回目に登場した大石豊さん。

共感接点というテーマは同じであるものの、もともと予定していたのは
「採用ターゲットが魅力に感じるであろう自社の事実を見つける/考える/作る」
という切り口でした。

変更するキッカケとなったのは、

  • お客さまへの強い責任感、感謝

  • 一人ひとりに仕事を自分事として遂行し、やりがいを感じて欲しい

  • (本当は)従業員にもわかって欲しい           など

このような声を、前回の「ひとづくり勉強会」で直接聞いたことによるものだそうです。(前回の内容詳細は下記リンクをご参照ください)

あらためて、参加者みなさん自身の想いが一番フォーカスされるべきであり、
求職者にも理解してもらいたい部分であると感じた、大石さん。

具体的にイメージしやすくなるよう
「わが社(経営者)は、どのようにいい会社になろうとしているのか?」
という問いにしたとのこと。

◾️「いい会社」を目指すために

参加者みなさんの気持ち、想い、願いに焦点を当てるところから出発した今回のテーマ。

「これは求職者や社員にも理解して欲しいこと。だからこそ、みなさん自身で言葉にしてほしい」
という大石さんの想いがあり、今回も参加者同士で話し合う時間を多めにとることになりました。

その前に、まず自分で考える時間をとります。
お題となる問いは以下の通りです。

・採用広告で自分の思いを語れるとしたら、どう語りますか?
・思いを爆発させて良いとしたら、求職者に何を伝えたいですか?
・従業員と、どのような関係性を結びたいですか?
・御社(あなた)は、どのようにいい会社になろうとしていますか?

それぞれ頭のなかで思い描いたり、ノートに書いてみたりと時間を過ごしていた途中、
参加者から「哲学のようなものはあるけれど、それが実際にできているかと言ったらできていないです」という発言がありました。

これまで大勢の求職者たちと会ってきた大石さんは、
理想とするいい会社に「なっているか」より「なろうとしているか」が大事だと感じているとのこと。

目指しているところへ到達するためには、必ず課題が出てきます。
その課題解決へ

求職者からしてみれば、チャレンジしたい!
企業からしてみれば、あなたが必要!

という一緒に向かっていく姿勢が共感接点のポイントになるのだそうです。

【筆者のつぶやき】
共感してもらったうえで「一緒に会社をつくっていく」という意識の芽生えが、
結束力と向上心を高め、企業への定着につながるのかもしれません。

◾️事例紹介

参加者が各自で考えたことを共有する前に「共感接点」のイメージが掴みやすくなるよう、大石さんが具体的な事例を紹介しました。

どのようなメッセージを求職者に出していったのか?
そこには企業のどのような想いがあったのか?

大石さんが関わってきた企業を中心にご紹介いただきました。

・「いい人材をとりたい!」という想いから、初任給を9万円アップした企業
・「絶対に地元を離れない!首都圏に見劣りしないオフィスで迎え入れたい!」という想いから、都会的なおしゃれなオフィスへ移転した企業
・「飲食店で働くことが軽視される考えを変えたい!」という想いから、求職者の親御さん向けに社内報を製作した企業
・「伝えたいことを全て書いて自社を知って欲しい!」という想いから、ハローワークの求人票に文字をビッシリ書いた企業                など

     

社長の想いとともに事例を聞いて、少しイメージが掴めたようでした。

◾️言葉にしてみる

さまざまな企業の事例を聞いたところでワークに戻ります。
お題として出ていた問いを改めて以下に記載します。

・採用広告で自分の思いを語れるとしたら、どう語りますか?
・思いを爆発させて良いとしたら、求職者に何を伝えたいですか?
・従業員と、どのような関係性を結びたいですか?
・御社(あなた)は、どのようにいい会社になろうとしていますか?

先ほど各自考えていたことを参加者全体で共有していきました。

  • 良いことばかりでなく、ネガティブな部分も知ってもらったうえで働きに来てほしい

  • 社員の趣味も尊重する

  • 商品へのこだわりを知ってほしい

  • 創業者と継承者では心持ちの違いもあり、ブレるところも出てくる。そこを一緒に変化を加えながら考えてくれる人がいるといい

社長、あるいはその企業で働く人の人となりを理解してもらうことが、共感接点を生み出すのだと大石さんは言います。

また、とことん突き詰めた技術やこだわりぬいた商品も同様に共感接点となるのだそう。
そこには華やかさは必要なく、他社にない独自性が人を惹きつけるポイントとなります。

【筆者のつぶやき】
事例紹介にあった企業の施策に対する意図・背景を聞くと、経営者のこだわりや強い意思が見えました。
参加者みなさんの想いが、今後どのような施策として表現されていくのか、いまから楽しみです。

次回

第4回「ひとづくり勉強会」は、1/16(火)に開催です。
講師は第2回に登場した中村一浩さん。
今回の勉強会の内容を受けて、大石さんのように予定を変えてくるかもしれません。
当日をお楽しみに!

執筆:橋本 緑
〈プロフィール〉
新卒で生命保険会社の事務、転職して住宅メーカーの営業を経て、現在小布施町の地域おこし協力隊へ着任。自分の生業をなにとするかは、ただいま探索中。
お絵かきと笑いを愛する人情派な人。


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