謎の巨大メカ in ベルギー
Bonjour! 編集長のJKGです。 突然ですが、皆さんはこの写真の巨大メカがが何だかおわかりになりますか?
(注)サムネは私がこのメカを見た時に心に描き出されたイメージです。
1.謎の巨大な〇〇?
良く見ると中央の建物と左右の柱の間にワイヤーが複数取り付けられています。
近づいて見上げると、かなり迫力があります。(フレームに収まらない…)無茶苦茶威圧感がありますが、遠くで見た印象(妄想?)とは異なり、別に砲台という訳でも要塞でもありません。
2.正解は・・・
早々にネタバレしてしまいますが、これは「高低差のある運河において船舶を運ぶためのリフト」で、ストレピ・ティウの船舶昇降機と呼ばれています。
ベルギーのエノー州にあるサントル運河の支流に設置されていて、以前からあった4つの旧式のリフトの替わりに、この1機で高低差を解消できる優れものだそうです。
(4つの旧式のリフトはユネスコの世界遺産に登録されています。)
3.リフトの仕組み
実際に動いているところは見ていないのですが、想像で船舶を上昇させる手順を図解してみました。
①②下段の運河から来た船がリフトのカゴに入る
↓
③おもりと逆側のボックスの重さを使って
↓
④カゴごと船を上昇させ
↓
⑤⑥上段の運河に到達する
他の船舶を昇降させる方式にも興味がある方は、下のリンク先に説明がありましたので、ご覧ください。
ストレピ・ティウからそう遠くないロンキエールでは、インクライン式と呼ばれる、傾斜を使った昇降方式も見ることができます。
(1432mかけて68m昇り降りするインクライン式の長い坂)
自転車で駆け下りたら楽しそうですね・・・捕まりそうですが。
4.気になるデザイン
ところで、ストレピ・ティウの建物前面にみられるリブ(写真の赤丸の部分)は、構造上必用な形状なのでしょうか?私にはデザインのために設けたとしか思えませんが、きっと景観やデザインを大切にする欧州の心がここに現れているのではないかと思います。
もしご存じの方がいらっしゃいましたら、コメント欄で教えてください!
5.大きさ
折角なので、どれぐらい大きいか比べるために、隣に太陽の塔を持ってきて置いてみました。
こうして比べてみても、今一つ大きさがピンときませんが、垂直昇降高さは73.15mもあるそうです。歩いて登ってきたら息が切れてのたうち回ってしまいました。
6.楽しみ方
私が訪れたのは2020年の夏でしたが、周囲の芝生でピクニックをしたり、サイクリングしている方が大勢いました。
昇降機自体よりも、その周辺の坂道や運河沿いの土手の地形がサイクリストを引き寄せるのかも知れませんね。
(今は冬なので、あまり人はいないと思いますが)
こちらの施設は季節の影響やコロナの影響で休館していると思いますが、外から見るだけでも圧巻ですので、メカ好きの方や巨大建造物好きの方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
7.今日の学び
機能が重視される巨大な工業設備でも、しっかりとデザインを重視しているあたりに美しさへのこだわりが垣間見えました。必ずしも必用ではないモノや形状で、機能的でなかったとしても、それを受け入れる心の余裕を持つことで豊かで充実した生活につなげていけるのではないかと思います。
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よろしくお願いします。
今日の小ネタ(?)
ヨーロッパのトイレに便座がついていない、という話はよく聞きますが、実際に小さなお子さんが用を足そうとすると困ることってありませんか?
コロナでカフェもレストランも開いていない昨今、我が家も外出時のトイレ問題には苦しんでいましたが、下記のような道具を見つけて多少改善しました。
形状や色など多様な商品があるので、1つ持っていたら安心かも知れません。
こういう道具を真剣に探していると、日本のトイレ環境の良さが身に沁みますね。
それでは、またお会いしましょう。
Au revoir!
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