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消えた原爆ニュース (歴史探偵 NHK)


初回放送日: 2023年8月9日

広島と長崎に投下された原子爆弾。戦後、被害の実態を報じる事が禁止された時代があった。真相はなぜ隠され、どのように明かされたのか?原爆報道を巡る知られざる物語。
〜以上公式HPより〜

広島と長崎に原爆が落とされた事は、今なら誰でも知っている。しかしその被害がしばらく隠されていたとは。この番組で初めて知った。

「おそらくGHQの仕業だろう」と推測した通りだったが、日本のマスコミが忖度しての自粛行動もあったという。同調圧力に弱いというか、それが敗戦国の哀しさである。

そんな中、真実を知った京大生たちが原爆展を開催したという事実には、大いに感動した。
資料の貸出しを渋る大学側へは、自力で広島へ赴いて取材するという熱さ。被爆者差別を恐れ口をつぐむ方も多い現地で、その熱意に打たれ自分の写真を提供された被爆者の方もいたそうだ。
当時の学生たちの直向きな姿勢を、私たちも見習うべきではないか。

「はだしのゲン」は子ども達にとって、非常に良い教材だと思う。なのに、様々な理由をつけて遠ざけようとする動きが現在もある事はおかしいと、この番組を見て改めて思った。

この時期には決まってテレビ放映されていた、アニメ映画「火垂るの墓」もいつからか目にしなくなった。これも良くないと思う。

昨今の世界情勢に伴い、「新しい戦前」という言葉を耳にする。戦争を実体験していない私たちにできるのは、戦争を知り、意識して、全力で回避することしかない。
せめて8月は戦争関連の番組を、若年層と共に注視すべきであろう。


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