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日本沈没 (映画 1973)

日本SF界の帝王・小松左京の名作を映画化。過去にドラマ化、リメイクの映画化、そして今年の秋には日曜劇場でドラマ化されるなど、時を経ても色褪せないテーマが満載されている。

とにかく主演の藤岡弘、顔から行動から全てが濃い!服装も色遣いもセリフまで、何もかもがザ・昭和(悪い意味ではなく、そのまま素直に)。

そりゃ昭和の映画だし、舞台も昭和の日本なのだから当然である。それなのに、物語としては現代令和の日本と重なるというか、映画の中の政府の方が今の日本政府よりずっとまともで誠実に見える。

地理的視点からの日本、災害時の国家としての対応、政治家として民衆をどう導くか、そんな真面目なテーマの中にちょっとしたラブストーリーも絡めている。

初めて会ったふたり=深海潜水艇操艇者・小野寺(藤岡弘)と金持ちの令嬢・阿部玲子(いしだあゆみ)が、大胆にも急接近するシーンには驚いたが、そこから大地震が起こる展開で何となく納得。

車や人々の服装、東京の街並みなど、撮影当時の懐かしい日本の様子が見られる。昔の映画を鑑賞するときのお楽しみは、こういう点にもあるのだ。

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