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「特捜部Q―檻の中の女―」ユッシ・エーズラ・オールスン

つい先日読了した。
デンマーク産の警察小説。
デンマークってみんなイメージある?これを読むにあたってちょっと調べてみた。
Wikipedia先生のページで見てみると、「歴史」の項目でなんか聞いたことある名前がちらほら、これは漫画「ヴィンランドサガ」に出てきた名前だ!!
ヴァイキングが活躍した土地だった。

「先輩、ミステリー好きなら絶対面白いですよ!!」と後輩女子社員に勧められて購入した作品。
10以上年下なので、なんか雑談の話題づくりにもなったらなぁと笑

本作は国民の人気とりと話題づくりの為にか、新たに設置されることになった、過去の事件を再捜査する特設部署「特捜部Q」が舞台。
予算だけかすめ取りたい捜査課長が、皆に煙たがられているベテラン刑事1人を担当に据え、厄介払いと形だけの部署設立を実現する。
ベテラン刑事は外国人のくせものアシスタントとタッグを組んで、皮肉・嫌味を飛ばし、時に強引に捜査を進めていく。

ストーリーの流れとしては、監禁されている女の話が過去から現在へと進んでいくのと並行して現在の特捜部Qの捜査が描かれる。
少しずつふたつのストーリーが出会う瞬間まで進んでいく。
また、過去に部下を1人亡くし、もう1人に重度な障害を残すことになった事件について、主人公の悔恨やトラウマなども描かれていて、シリーズものとして今後の展開が気になるのだ。

話を戻すが、読んでいるこちらとしては監禁されている女性に捜査の救いの手が届くのか?にそわそわ・ドキドキ。
ハリウッド映画なら、絶対助かるとわかる。だいたいハッピーエンドやん!
また何度かシリーズを読んでいる作家なら助かるだろうなと予想出来たりすることもある。
でも今回はシリーズ最初の作品だし、デンマークって国柄がどうなのかもわからないし、最悪の結果もあるのでは?でも助かって欲しい!!とページをめくる手が止まらなかった!!
捜査の過程も面白いし、サスペンス的な展開・アクションも充実しており、後輩女子に感謝しつつ、ちょっと見直した。やるやん!!

読んでてたまに、デンマーク人の名前に馴染みがないので、どういう発音や?ってなったとこもあったけど、主人公は”カール”だったので、そこは良かったです。

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