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「ミッキーマウスの憂鬱」松岡圭祐

ディズニーランド、ディズニーシー。
総称してディズニーリゾート。

まったく、一番並んだのはカレー味のポップコーンだし、耳は恥ずかしくてつけたくない。
そこまで絶品というほどではない、だが行楽気分で美味く感じる高い飯。
まるで、罪とばかりに隠されている喫煙所。
そこにいるゾンビのような顔をしたお父さん達。
かれらが花火が終わった後、駐車場に向かうのを見て、合掌!!
和食屋さん、きちんと外国人向けに英語表記にしている。
ステーキ丼が”steakdon”、丼は”rice bowl”では?
ドン!!って笑

など、文句をつけているが、大好きだ。
あの雰囲気が良い。
まるで別世界に迷い込んだような雰囲気がなんとも言えず好きだし、缶のお菓子も買って、結局なにも入れず持て余すのだがとっておいてしまう。
なんだかんだ好きなのだ。

そんなディズニーランドが舞台の小説。

ディスニーランドに勤めることになった派遣社員である主人公、彼が少ない日数でキャストとして成長したり、ある事件に遭遇し、奮闘する話が描かれている。
裏方の実情が垣間見えたり、裏話が知れたり、読みながらランドを周りたくなる作品だ。

そして読み終わった後に思った。
これはディズニー版「踊る大捜査線」だ。

業界に無知で、夢だけ持っている空気読めない主人公。
踊る大捜査線で出てくる、キャリア対ノンキャリア、警視庁対所轄の構図は、正社員と準社員、本社と現場、という形で出てくる。
主人公の熱だけある活動で、現場のみんなが感化されていく、そして本社組や正社員組の中でも主人公を認め、同じ熱い思いを共通する人が出てくる。
そして1つの事件に対して向かっていく。
そう主人公はディズニー版、織田裕二だったのだ。

別にそれをパクリとかなんとか言うってことじゃなくて、こいうストーリーはやっぱ面白いねってことだ。
たぶん王道ってやつなんだろう。

松岡圭祐は、「万能鑑定士Q」シリーズや「催眠」シリーズ、「探偵の探偵」シリーズなど、けっこう多作で、映像化もよくされている。
推理もの、サイコものとかの作家だと思ったら、こんな話も書くんだな!!と良い衝撃。

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