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【単巻5冊読書感想⑥】『王子降臨』『羆嵐』『線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法』『PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』

 ちょっと『スレイヤーズ』シリーズ52冊を一気読みしてます❤️

 なので、単巻の感想が溜まらない……。
 というわけで、過去の読書から面白かったタイトルをピックアップしました。

 さて。
 それでは5冊、いっきまーす!


【1冊目】メルヘン王子(SF風味)in戦国時代『王子降臨』

 小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作さんです。
 あれですよね。ガガガさんはこういう変なところありますよね

 だ い す き ❤️

 王子である。
 王子。それ以外の何者でもない

 姫を探しに降り立ったのは、日本。戦国時代。

 後書きまで突き抜け切った変態(褒め言葉)ラノベです。

 なんというか、文体は硬めで時代小説を意識しながら、内容は……笑

 ストーリー自体は本当に、乱世の農民の苦悩を書いてるんですが、ですが、何せ王子!!
 王子
ですから!!

 まぁ、そんな感じのはちゃめちゃ作品です。
 コメディとも違う……何ともいえない作風だけど、これはクセになる。

 さすがガガガさんの怪奇作。

 あ、ついでに小学館さんはルルル文庫復刻して『封殺鬼』の続刊出してくれませんかね……。あとダレン・シャン氏の翻訳本出して……。



【2冊目】寒村を、日熊が襲う『羆嵐』

 実際に起こった三毛別羆事件をモデルに描かれた、ドキュメンタリー小説。

 前々から、Wikipedia文学で知っていて、興味があった事件でした。

 大正4年に北海道の開拓村を襲った悲劇。

 臨場感がすごい。

 登場人物たちをまるで後ろから見ているような。

 悲惨な村人の死体の発見から始まる。

 そして、6人もの犠牲を出した悲劇が、幕を上げる。

 ヒグマに抵抗できる猟師の豹変ぶりというか、ヒグマに対峙していない時の有様というか、そういうのも現実の辛さがひしひしと。

 ちょっとこう、架空の世界の話をすると不謹慎さを感じる人もいるかもしれないけど。
 ファンタジー世界でゴブリンの群れとかで壊滅する村とかあるじゃないですか。とことんリアルにすると、このドキュメンタリーみたいなことが起きてるんだろうな。
 と思ったり。

 これヒグマ一匹でこれとか、飛翔するドラゴンとかなら、もー、どうしようもないよね。
 みたいな。

 これは、本当に、すごい小説

 いや、正直、現実を元にしたドキュメンタリー小説って、新聞記事とか少ない資料から想像逞しく、本人さんが生きてるのに散々書いてしまうとかマイナスのイメージがあったんですよね。
 ひかりごけ事件とか。

 でも、この小説は綿密な取材の上に、真摯に向き合って書いてあると思います。

 その姿勢だけで、すごい小説ってのは伝わるんじゃないかな。
 いや、歴史の重みがあるから、小説ってただの二文字で表しにくい。

 これは、読んでほしい一冊です。



【3冊目】マジでイチから初心者向け! でも全部入り!『線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法』

 中学生からぼちぼち絵を描き始め、なんとなく趣味で続けています。

 noteのアカウントのアイコンとか。
 読書メーターのアカウントのアイコンとか。
 は、自作です。

 で、もちろん独学ともいえないような適当なカタチでやってきたので、イチからちゃんと学んでみたいなと思っていました。

 そこで、このタイトルがKindle Unlimitedになっていたので、勉強開始!

 デッサンから始まって、人の描き方、背景の描き方まで。

 本当にイチから
 でも、モノだけじゃなくて、人も風景も網羅!

 実際にこのタイトルを学んで、できるようなったことがたくさん。

 人のアタリをとるのが、正確かつ早くなりました。
 そして、専門的な本で勉強しても分からなかった、一点透視図法・二点透視図法で背景が描けるようになりました。

 合う合わないはあるので、イラスト教本も色々とやってみなきゃいけないなと思いました。

 ごちゃごちゃとした説明はなくてシンプル。
 そして、一つひとつ手順が実際のイラスト付きで丁寧に明示されています。

 ペンの持ち方・線の引き方から始まるので、全く絵を描いたことがない人でも安心して取り組めると思います。



【4冊目】『PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』

 PIXARといえば、『トイストーリー』を始め、ヒットアニメ映画を数々生み出してきました。

 ですが、『トイストーリー』以前のPIXARは、スティーブ・ジョブスが自腹を切って存続していた会社でした。
 クリエイターたちも、彼らが生み出すものも、一級品。

 でも、そこに売り上げがついてくるとは限らない。
 アップルを追放されたジョブスが、著者にPIXARの経済的再建を依頼するところから本タイトルは始まります。

 経済的再建……どころか、赤字倒産を免れ、映画を作り上げることができるのか!?

 語り口の面白いノンフィクション。
 会社のお金の話なのに、ドキドキする企業史です。

 


【5冊目】いや、絶対に鳥、好きでしょ『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』

 うん。

 えーっと。

 鳥、好きですよね。

 鳥類学者の仕事の大変さが凄すぎる。
 インドア派の学者さんなのに、無人島に壁を登って上陸したり、とか。

 ヲタク独特のハイテンションがすごく……。
 好き嫌いが分かれるかも。

 ちょっと疲れ気味の時に読んだので、ちょっと疲れました……。



 それでは最後に。
 皆様の読書ライフの充実を祈って。

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