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【ラノベ☆ヲタっ!!】魔法少女【読書感想&オススメ】

 さて。

 魔法少女です。

 たまーに読みたくなりますよね、魔法少女もの。

 「魔法少女」と検索すると、ジョブナイルポルノが圧倒的多数ですね。
 一作品、女性向け恋愛ものも発見してしまったので、機会があったら読んでいきたいところ。

 というわけで、テーマごとに読むラノベ。
 今回のテーマは、魔法少女です。


【1冊目】『ざるそば(かわいい)』

 魔法少女ものではあります。

 でも、圧倒的ざるそばです。

 父親に「ざるそば」と名付けられてしまった少女。天才物理学者の父に、ざるそばに改造されてしまいます。
 月十万の広告費を蕎麦屋からもらい、新米・魔法少女として活動を始め、甲子園観戦好きの主人公の元へ、蕎麦の出前にやってきます。
 そして、ざるそば(人名)がざるそば(動詞)して、ざるそば(料理)ができるんですね!

 あらすじまとめてみても、意味わかりません。

 一行で言うと……
 ざるそば × 魔法少女 × 甲子園
 になります。

 何も考えずに、意味のわからなさを楽しむやつですねー。

 読者のツッコミを持って完成とするようなコメディ作品群がありますが、
 これは、読者がツッコミできないぶっ飛び具合

 ストーリー構成は、王道恋愛ものです。
 ただ、圧倒的にざるそばなだけで……。



【2冊目】『おと×まほ』

 男の娘×魔法少女

 いや、結構多いんですよね、この組み合わせ。

 主人公・彼方をひたすらイジるイジリ倒す
 それだけ。

 出オチになりそうな作風ですが、
 でも、16巻も続くだけあって面白い。

 ぶっ飛び具合(意味のわからなさ)は『ざるそば(かわいい)』が上。
 これくらいの理不尽さというか、「いやそれおかしいやろ」っていうのがコメディとしてちょうどいいかも。

 ただの男の娘魔法少女ものとして終わってない!
 魔法少女モノとしての盛り上がりもバッチリ
あります。



【3冊目】『魔法少女ダービー』

 魔法少女!?

 土橋さんじゃないですか!?
 あの、デスゲームの土橋さん!?

 メディアワークス文庫でデビューした頃の土橋さんを読んでいました。
 いや、どうしたんですか。

 あんなに頑なに(?)デスゲームしか書いていなかったのに、「魔法少女」「タイムリープ」という王道テーマで、流行りの「競馬」なんかも取り入れて!?
 本当にデスゲームの土橋さんですか!?

 並行世界からきた土橋さんじゃないですよね!?(失礼)

 と思いながら読み始めました。

 文章は上手い方なんですが、わたし、昔からこの方の小説、誰が誰か分からなくなります。

 中盤、ちょっと中弛みがありますが、日常シーンが苦手なのはデスゲームの土橋さん……という感じがします。

 そこを乗り切れば、怒号の展開で2巻に続く……と。
 ここら辺の絶望感とか、微かな希望とか、本当に流石!

 魔法少女は、魔法戦闘やタイムリープの理由付けの側面が強いです。
 ストーリー展開としては、タイムリープものですね。

 2巻完結で、Kindle Unlimited対象は一巻のみになっています。
 読まれる際はご注意を。



【4冊目】『マキゾエホリック』

 みんなの幼馴染、ラノベ主人公みたいな女難、巫女に、サイケリック少女に魔法少女、ドジっ娘メイド、殺し屋、吸血鬼、勇者はもちろん、改造人間もロボットパイロットも、変人天才博士も、人を食った猫も、モリアーティみたいな黒幕も……とにかくフィクションに出てきそうな30人が勢揃い

 そんなクラスに転校することになった、巻き込まれ体質の女主人公……。
 という、何が始まるのか全くわからないあらすじ。

 で、始まるのはアクションありのミステリ

 まだ出てきてないクラスメイトもいるなか、打ち切りが惜しまれるシリーズです。

 3巻が魔法少女主軸のストーリーになっています。
 いや、魔法少女というよりも、魔法少女の敵がクローズアップされています。

 うーん、まぁ、王道なんですけど……。

 このシリーズに求めてるのは、そこじゃなくない?
 という感じも。

 確かに失速はしているから打ち切りも仕方ないのかもなんですけど……。
 「ここから面白くなるのでは!?」と消化不良な読書になりました。

 


【5冊目】『つきたま ※ぷにぷにしています』

 前々から気になってました。

 ガガガ文庫なので、シリーズものでも一巻しかKU対象になりません。
 そこらへんで読むのを躊躇していました。

 で。

 地の文とのフィーリングが合わない……。

 ラノベなんで、厨二な感じとか、急なツッコミとか、そいういうのは多少仕方ないというか。
 普段読んでて気にならないんですけどね……。

 ここらへんの「いける」「いけない」の差、なかなか自分でもよくわかりません。
 まぁ、ジェンダー的な部分は大きいかな。

 例えば、このタイトルだと、こういう文章が無茶苦茶キモチワルイ。

 表現に問題があるが、かわいいだけがとりえ、なのだ。
 ちなみに、女性差別じゃないぞ。だって、この発言をしたの、六条課長補佐だから。

 「女性差別じゃありません! だって女性上司も同じこと言ってるから!」って言い訳しているのは、
 男性作者で、その女性上司も男性作者が作ったキャラなんですよ。

 「相変わらず、かわいいだけがとりえだなぁ」って、主人公の感想として書くだけでいーじゃん。
 なんで、わざわざそんな弁解するかな。
 作者がはみ出てきてキモチワルさに拍車がかかるんですけど……。

 で、なんか、急に「お気楽公務員川柳」とか挟むんですよね。
 太字で。

 はい、痛いです。

 痛すぎます。

 ラノベとしての許容範囲超えてます。
 だって、若気の至りな厨二要素ではなくて、痛々しいオッサンの自己満足要素だから。

 さて、内容はこんな感じ。
 「つきたま」という謎のスライム的物質が自然発生するようになった現代社会。
 見える見えないも個人差があるなか、苦情や処理に対応する公的機関に公務員として就職した主人公。
 処理作業の出張中に、つきたまを発光させて魔法を使おうとするヒロインに出会ってしまい……。
 というお話なっています。

 魔法少女要素は、このヒロインが魔法少女の格好をしていた……というくらいしかないです。
 マジで。

 どっちかというと、公務員ものです。
 その冗長に説明している公務員パートも物語に直接関係ないし、なんら面白みを加味する仕掛けになってないんですけど。

 公務員ものにするなら、お気楽公務員を目指して地方公務員になったら、大学時代、単位になると言われてとった「つきたま処理資格」に目をつけられて、面倒な部署に配置されてしまった……とかのほうがリアリティありますよね。

 で、魔法少女ものとするなら、いっそマジで魔法は使えなくて、「それでもお前は魔法少女だ!」みたいな展開のが熱いと思います。

 で、中学生ヒロインが市民団体に利用されてる展開も別に良いんですけど、そういう設定にするなら、もっと闇の部分をエゲツなく描いて欲しかったりします。

 カジュアルに読めるライトノベルらしいタイトルではあります。
 もう少し踏み込んで、新しいものに挑戦してほしい物足りなさが目立ちました。



さいごに

 魔法少女モノ。

 カジュアルにサクッと読めるものか、捻りに捻って一般ウケしないものか……。

 ループものを読んでる息抜きとして読みはじめましたが、思いのほか濃い読書になしました。

 他にも魔法少女タイトルを探してきているので、そのうちに第二弾をやるつもり。

 それでは。

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