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伝説のつるぎ 大熊健司
2024年6月16日 00:04
「30番でお待ちの客様―。」 白い帽子に白いシャツ、そして黒いズボンを履いた、おそらく普段は大学生をしているのであろう女性が、待合スペースの方に向かって大きな声で呼びかけた。「はーい。先生、呼ばれましたよ。」「ああ、よかった。」 高森が番号が書かれた紙を渡すと、店員は13,14と書かれた札を手渡された。「こちらカウンターの席となっております。」「わかりました。」「ごゆっくりどうぞ。」
2024年6月2日 00:11
6時間目は睡魔との勝負。これからの放課後の予定に向けて充電しようとたっぷり寝るものもいれば、授業終了を告げるチャイムがなったらすぐに帰れるように帰り支度を済ませるものもいる。しかし今日はLHR。こういうときはなかなかそうするものも少ない。「うん、じゃあ今日はこんなもんだな。」小宮山は生徒たちの方を振り返る。「で、さっきも言ったけど、来週のこの時間にこの修学旅行のグループ決めをするから、な