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Web集客がしたい友人との電話
「公式LINE見たんですけど、Web集客について教えてください!!」
「すいません、公式LINEの問い合わせで直接電話してくるのやめてもらっていいすか???」
電話してきたのは関東に住んでいる僕の友人なんですけど、何年も前からずっと公式LINEに登録して僕の活動を見ているみたいで、急に電話がかかってきました。
「なおはさ、どんどん進化してるよね。今回の販売見たよ。なんかこう、すごい洗礼されてた」
「そりゃどうも、買ってくれよな」
「まあまあ!そこは置いといて!最近元気してる?」
「してるけど、お前が電話かけてくるときはなんかあったときよな」
「そうなの〜聞いてよ最近転職したんだけど…」
そこからダラダラ雑談して、本題であるWeb集客の話に。
「最近さ、就職するとこするとこ全部揉め事ばっかりでさ、今の会社の社長もムチャクチャ言うし、もう自分でパソコン使ってなんかやろうと思ってんだけど」
「ほう」
「Webでさ、集客とかできたら、PC一台でどこでも働けるやん。なおはずっと『結局どうやって人を集めるかだよ』って言ってくれてたけどさ、俺最近ようやく意味がわかったよ」
「そんなこと言ったかな」
「言った言った、でさ、俺もなんかやりたいんだけどさ、今流行りのサブスクとかあるじゃん?それでさ、お金稼げるようになったらさ、めちゃめちゃいいなあって思って」
「そやな、めちゃめちゃいいな」
「んでんで、webサイトとか作ります!って仕事初めてさ、俺もなおみたいにPC1台で仕事したいわけよ〜!」
「そうやんなあ、したいなあ」
「なんかアドバイスあったら聞きたいんやけど、なおはどう思う?」
うーん…
「がんばれ」
「www」
「いや、本当にやりたいなら、俺が水刺すことなかろーて」
「まあそうなんやけどさ、なおはプロやん」
「まあ一応な、これで飯食っとりますけど」
「なんかズバッと言いたいこととかあったら、容赦なく言って欲しいんやけど」
「容赦なくていいの?」
「うん、いいよ」
まあ本人がそう言うなら、ということで…
「今の感じだと、ほぼほぼ失敗すると思うよ」
「え!!??なんで!!!!??まだ内容何も言ってないのに!!!!!????」
「えっとな、俺、今まで相当な数の人の相談受けてきてな、うまくいく人とうまくいかない人の両方をたくさん見てきてるんよ」
「ふんふん」
「んでな、うまくいく人のうまくいくやり方は十人十色なんやけど、失敗する人のパターンってのは大体決まっとるんよ」
「なるほど」
「で、お前は完全に失敗する人のパターン」
「wwwくわしく」
「ノリがな、転職やねん」
「ほあ」
「Web集客したらこんなメリットが得られるとか、儲かるとか、PC一台とか、まあそれも嘘じゃないと言うか俺も実際にそういう暮らしを享受しとるわけなんやけどさ」
「うんうん」
「でもそれって表に見えてるものだけでさ、実際俺がどれだけの時間とか労力みたいな諸々のコストをビジネスにかけてるかは、見えてないやん」
「ああ、確かに」
「お前はずっと俺とつるんどるからさ、俺がどれだけやってるか他の人よりは知ってるやろ?実際に中野で一緒に暮らしてたこともあったわけやし」
「うん、なおは遊んでるようでいっつもビジネスのこと話してたし、実際にお客さん対応もめっちゃしてたよね」
「そうそう、そこそこ。そういうのひっくるめて全部コスト。で、お前はそれが見えてない」
「確かに、『Web集客やったらいいことばっかり!』としか見えてないわ」
「な、そうやろ」
「実際に何をやるかとか、全然想像ついてないもんなあ…」
この子のいいところは、ヤンチャなくせに昔から僕の話だけはちゃんと聞くんですよ。
ちなみに余談ですが彼は僕の大学の4つ下の後輩で、最初はめちゃめちゃ敬語で慕われてたんですけど、気づいたら「なお」って呼ばれるようになってました。
「で、話戻すけど、ほとんどの『Web集客やりたいマン』は今のお前と同じことを考えて、おんなじ感じで色々手をつけ始めて、ぬるっと活動して箸にも棒にもかからず、何年もダラダラ活動らしきものを続けちゃうんやな」
「悲劇だ」
「やろ?悲劇なんよ、そしてお前はもうその悲劇に片足を突っ込んどる」
「ひぇぇ…でもなんでそんな悲劇が起こってしまうんよ」
「Web集客がタダでできるからや」
「タダ」
「そう。お前みたいなことを考えて発信を始める人間は死ぬほどおるんやけど、発信自体には目に見えるコストがかからない。実際には時間とか色々使ってるんやけどな」
「うんうん、誰でもできそうだから俺もやりたいと思った」
「やろ、でもそんなことみんな同じやん」
「そうか、ライバルが多いのか」
「でも実際にさ、俺みたいにWebで食えてるやつって、リアルで見たことあるか?」
「そういえばないな、周りに社長やってる子とかいくらでもおるけど、なおみたいなタイプは見たことない」
「そういうことなんよ。みんなさ、雇われるのとか通勤するのとか嫌じゃん。PC一台で稼ぎたいじゃん。でさ、発信するのはタダじゃん。なのになんで、俺みたいな人間がもっとゴロゴロいないの??おかしいよね??」
「うわー確かに。それ考えてなかったわ」
「そう、それが『集客のコスト問題』やな。集客したい奴はごまんとおるし、みんな挑戦するんやけど、実際に集客ができるようになるまでのコストが見えてる奴はほとんどいない」
「うおお」
「で、もっと怖いのが、コストがかからないと思い込んでるが故に、大きな失敗もしないってところなんよ。成功も失敗もしないから、ダラダラ続けちゃう」
「それが悲劇の始まり」
「そう、それが悲劇の始まり」
別にこれから頑張ろうとしてる青年を脅したいわけじゃないんですけどね…
「なんとなくわかったけどさ、さっきの『ノリが転職』って話はどこに繋がってくるの?」
「転職するとき、給与とか福利厚生とかは熱心に見るけど、実際の業務内容とかサラッとしか見らんやろ?みんなそんな感じってこと」
「うわ、俺やん」
「そう、お前よ」
「というか今抱えてるトラブルも、今までのトラブルも、全部それやん」
「そうよ、お前は全部それよ、リスクを取る勇気はあるんやけど、無防備に突っ込みすぎてその後払うコストが全然見えてない」
「だからトラブるんか…」
「そう、全部繋がっとるんやな。昔俺が車お前に売ったことあったやろ、あん時も毎月の支払い遅れ倒したよな、完全に悪気ないのはわかってたけど」
「ごめんて、ごめんて…」
「いや、もう解決しとるけん問題ないけど、君は往々にしてそういうとこあるで、相手と未来の自分を信頼しすぎ」
「確かに、全部繋がっとるかもしれん…なお、ありがとう!」
「おう、まあなんかあったらまた連絡しな〜」
彼は電話越しでも熱くなってましたが、どうせ熱くなっただけで話した内容の半分は抜けてると思うので、ログとして彼に送りつけるように記事を書いた、というわけでした。
Web集客の話
話の中ででてきたWeb集客ですが、本当に成功させたいなら、「かかるコストを明確にする」が一番だと思います。
多くの人が「PC1台で働く」ということに憧れながら、「自動化収入が安定的に入ってきたら…」なんて考えながら、しかも参入は無料でできるものばかりなのに、実際にPC1台働きができている人がどれだけいる…?
ということを考えれば、膨大なコストがかかることは理解できると思います。
そのコストを明確に把握すること、そのためのリサーチにまずコストをかけることですよね。Web集客といってもやり方はいくらでもありますし、成功パターンも無限にあります。
だけど、失敗パターンはほとんど共通です。シンプルにコストをかけていないこと。必要な時間や労力の投下不足、ノウハウに対する投資不足、表にでにくいニーズやデータ分析などのリサーチ不足。
素人が、無料で参入できる場所で、適当にちょちょちょっと発信して、お金が稼げるなら、こんな世界になってるか…?ってことですね。
悲劇に巻き込まれませぬよう祈っております。おはなし屋なおとでした。
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先日「有料noteが150本売れたよ!」ってバッチももらいました。コストかけてきて、よかった〜。以上です。
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