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関東と東北をつなぐ道・会津西街道 自転車ツーリング

首都圏に住んでいる人に「陸路で東北地方に行くとき、どこを通りますか?」と聞けば、それはもう十中八九、東北道を使って白河を越えると答えると思うんですね。"心もとなき日数重なるままに、白河の関にかかりて旅心定まりぬ。" なわけですよ。芭蕉ですよ。

そんなメジャーな交通路の西側にもう1本、関東と東北をつなぐ道があって、それが今回1泊2日で走ってきた「会津西街道」です。

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会津西街道(宇都宮ー会津ー郡山) - Ride with GPS
※ 2021.09にルートマップ差し替え&加筆修正

このルートは「とにかく道沿いに見どころ・観光地や温泉が多い」「山越えと思いきや、全体的に傾斜がゆるやかで走りやすい(殺しにかかってくる斜度の坂がない)」「ほぼ全編で鉄道と並走する(おまけに一部列車は都心まで直通する)ので輪行計画が立てやすい」と、遠征初心者にやさしい・メリット多めなのがポイントです。


1. 鬼怒川の廃墟を横目に初夏の鬼怒川沿いをひた走る

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というわけで、今回は宇都宮駅からスタートです。輪行を解く前に駅前でしっかり餃子を補給してから出発します。

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日光街道というと杉並木が有名ですが、宇都宮から日光市にかけての桜並木もいい感じです。新緑のトンネル。

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今市の市街手前で鬼怒川方面へ。ここから先はずっと北上するだけ。自転車旅行で「いちいち地図を見る」のはスーパーストレスなので、こういう分かりやすさは重要だと思うのです。

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古い温泉街とひたすらの緑。

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栃木・福島の県境。実は会津西街道を走るだけならこのへんをピークに会津若松までほぼ下り基調という驚きのゆるさ。
この日は南会津をちょっと進んだ先にある湯野上温泉で一泊。

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温泉露天風呂・美味い地元のお料理・優勝。


2. まるでファンタジー、大内宿を観光

そして翌朝。少し会津西街道を外れて、旅行の目玉にしていた大内宿へ向かいます。

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湯野上から大内宿までは5kmで250mほどのアップ。渓流のせせらぎをBGMに登っていけば、お目当ての「伝統的建造物群保存地区」に到着です。

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最初は「お店ばかりだな」と思ったんですが、宿場町として生き続けている・動態保存されてると考えるとむしろこれが正しいんじゃないかと思い直しました。
保存地区っていうとどうしても「かつて使われた建物が並んでいる(遺構が並んでいる)」イメージありません?

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紅葉や雪の季節も絶景らしいので、いつか行きたい……。


3. 会津若松から一気に郡山へダウンヒルして家路へ

大内宿を出たら大内こぶしラインを使って会津若松方面へ。

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会津鶴ケ城。

見る物も見たし郡山までひたすら走るか、という気分だったんですが、せっかく会津に来たので例のアレを食べておきました。

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さっぱりとした醤油味、やわらかなチャーシュー。見よこれこそ正統・喜多方ラーメン。

国道118号線沿いでたまたま見つけたお店にするっと入ったんですが、ロードバイクが停めやすい手すりが駐車場沿いにあったりして良かったです。喜多方ラーメン来夢さん。また来ます。


会津から郡山までは越後街道を下っていきます。主要幹線なので結構交通量は多めでした。

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磐梯山。

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猪苗代湖。猪苗代はこれ単品でサイクリングやっても楽しそうな雰囲気がしたんですが、どうなんでしょうね。
そのまま大して漕がずに爽快に郡山駅に到着&輪行で東京へ帰還。楽しい自転車旅行でした。


ゴールデンウィークにやった「ゆるキャン△スタンプラリー+ビーナスライン」という連日の獲得標高2700m越えのせいで登り坂大嫌い病になっていたんですが、これのおかげでリハビリできた気がします。
それにしても、新緑だの紅葉だのを楽しむならやっぱり「交通量が少ない」「登りが辛すぎない」のは必須だなあと思います。どこかに獲得標高5cmぐらいで100kmくらい続く山間の道とかないですかね。ないですね。

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