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#16 リバーピープルだけどもっと生きやすくていいと思うの。

みなさんこんにちは、お豆腐です。

普段は音声配信アプリ「Stand.fm」にて「豆腐メンタル会社員が毎日を生き抜くチャンネル」を運営しています。

以下は11月24日配信「#16 リバーピープルだけどもっと生きやすくていいと思うの。」のテキストバージョンです。音声でお聞きになりたい方は、ぜひチャンネルに遊びに来てくださいね。

SNSデトックスをしてみて気付いたこと

この週末は3連休だった方も多いんじゃないでしょうか?皆さんいかがお過ごしでしたか?
私は、本当はこの連休で人と会う約束をしてまして、結構アクティブに活動する予定だったんですが、昨今の感染者数の拡大を鑑みて念の為それを見送りまして、結局3日間ともほとんど自宅で過ごしていました。

なんというか、普段の休日よりも、すごく静か、穏やかに感じました。なぜかと振り返ってみると、もともと連休でたくさん人に会うし、街にも人がたくさんいるだろうなと思っていたからそのギャップというのはまずあると思うんですが、よくよく考えたらこの連休の間、あんまりSNSを触らなかったんですよ。

触らないようにしよう!と決めていたわけではなくて、集中して絵を描いたりギターを練習したりしていて、結果的にSNSデトックスになっていた、って感じなんですが。
結果的にスタエフの更新もなかば忘れてしまった感じになって、いつものペースとは違うんですけど、本日更新しております。

という具合に、SNSデトックスするとこういう感じかあと思いました。私もともとSNSに限らず、デジタルデトックスとか、カフェインデトックスとか、「○○デトックス」ってあんまりやったことがないんですよ。性格的に絶対できないだろうなって思うので(笑)
明確に目標を決めて、それに向かって頑張る、っていうことができないんですよね…意思が弱いって言ってしまえばそれまでなんですけど、今日はこの話をもう少し掘り下げてみたいと思います。

「目標を決めて頑張る」ができる人、できない人

私がなぜ目標を決めて、それに向かって頑張るっていうことができないかっていうのを、もう少し言語化してみると…

今の自分の状態って、過去の選択の結果ですよね。
たくさんある選択肢の中から、選んできた選択肢が点、点…とつながって今の自分があると。同じように、未来の自分も今の自分の選択の結果で変わるわけで、今の時点では、未来の自分がどうなるか、無数に選択肢の枝が広がってるイメージなんですよね。私はこの状態というか、このイメージが好きなんですよね。

一方で、何か明確な目標を設定してそこに向かっていくってことは、先に未来を決めるっていうイメージなんですよ。今の蓄積の結果が、結果的に未来になるんじゃなくて、未来のある枝に対して、今を合わせていくというか。
この「未来のために、今○○をする」っていうことが、どうしても「我慢」に思えてしまうんですね。

まあ、SNSデトックスやダイエットの場合は本当に我慢してるケースが多いとは思うんですけど、それ以外で「未来の目標に向かって何かを頑張ってる」人って、そのプロセスを我慢とは捉えてなくて、むしろ楽しんでいる人が多いですよね。
例えば、東証一部上場を目指して頑張っている企業の社長さんとか、きっとやりたくてもできないことがたくさんあると思うんですけど、本当に叶えたい夢を追っているからどこか楽しそうだったりとか。そこが、私とは違うなあと思うんです。

「目標を決めて頑張る」ができない自分に悩んだ時期

これまで私はこの違いについて、
・明確な目標があって、その実現のために努力できる人
・そうじゃない人
というふうに、優劣がつくもののように感じていたんです。
ビジョンを持てる人のほうが優れていて、持てない人は意思が弱い人・自我がない人・忍耐力がない人、みたいなふうに。

たぶん、最初にそう思ったきっかけは、就職活動だったと思います。面接で「3年後・5年後・10年後どうなってたいですか?」って聞く企業、結構多かったんですよ。
私そのときからピンと来てなくて、そんなの入ってみないとわからなくない?と思いつつ、エントリーシートや課題に取り組む上で答えないわけにもいかないので「3年後にはマネージャーになってたいです」とか「10年後には仕事と子育てを両立してたいです」とか、本当はそんなに思ってもいない夢や、誰でも答えられるような当たり障りのないことを書いたりしてました。
そうすると、企業の方も私が会社に合ってるかどうかを見るためにその質問をしてるので「その夢って弊社じゃなくても叶えられますよね?」とか「本当にそう思ってますか?」とか言われることがあり、実際そこで意思のないことが伝わってしまって面接に落ちたりしました。
明確なビジョンがない自分がダメなんだっていう感覚を、結果的にそのとき植え付けられました。

その感覚は、その後の社会人生活でも覆ることなくて。
例えば、同期の中には「1年以内にトップセールスマンになります」とか「3年以内に先輩を抜いて営業部長になります」とか言う人がいて、その人の方が周囲から気概を買われて評価されてたので、そこでも「そこまでの覚悟を持って仕事に取り組めない自分がダメなんだ」と思ってました。

だけど「目標って持とうと思って持つものなのか?」「今この一瞬一瞬を頑張っている自分では足りないのか?」とずっと思っていて、色々調べたり本を読んだりしている中で、リバーピープルとゴールピープルという考え方に出会いました。

リバーピープルとゴールピープル

ご存知の方も多いかもしれませんが、もともとリンクアンドモチベーションという会社の創設者の方が提唱された考え方で、
・明確に目標を決めて、そこから逆算し、行動していく人をゴールピープル
・目の前のことをその時時で判断し、行動していく人をリバーピープル
として定義したものです。

この考え方に出会ったときに、私は「目標を決めて、それに向かって努力をしていくことができない人」じゃなくて「その時々の判断で行動していく人」なんだ、そっちにもちゃんと名前がついているんだ、と思えてすごく楽になったんです。

さらに、この考え方の中では、ゴールピープル・リバーピープルのどちらが優れているかについては結論がないとされています。
例えば、キャリアステップが明確なケースや出世競争が激しい場合にはゴールピープルのほうが躍進しやすいけれども、先行き不安定な状況の中ではリバーピープルの適応能力のほうが有利な場合がある、という感じに、それぞれいいところがあるとされています。

リバーピープルにも良いところがある

これまで明確な目標を持っている人に対して劣等感を抱くばかりだった自分は、この考え方で結構救われました。
考えてみると、確かにわたしには明確な目標とそれに向かう強い意志はないけど、環境への適応能力はかなり高い方だと思うので、実際それで仕事がやりやすくなってる面も確かにあるなあと。
あと、私が豆腐メンタルながら、人生のどの点を切り取っても「自分の人生これでよかった」って割と思えるのも、リバーピープルだからなのかな?って思います。過去のことを後悔すること、反省することはたくさんあるのですが、少なくともその時点の自分が常に気持ちのいい方、ワクワクする方を選んできた、その積み重ねで結果的に今があるという記憶が残ってるので「あの頃に戻りたい」とかはあんまり思わないんですよね。

なので、個人的には社会人として自立してからは、結構リバーピープルも生きやすいかもしれない、と思いますし、最近ではゴールピープルとリバーピープルのハイブリッド型、つまり時には状況や予想外の変化に流されて新しい発見をしつつ、節目ではきちんと自分の人生やビジョンを振り返って確かめる、といったような人生設計・キャリア設計のやり方を推奨される方もいるそうなので、私が就活生時代に経験した「思ってもないし考えてもないのに、将来のビジョンを答えないといけない」みたいな面接はなくなっていくのかもしれません。

どちらにしろ、リバーピープルの人は世間的にもう少し生きやすくなってもいいのになあ、というつぶやきでした。
それでは、本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。皆様、お疲れさまでした。



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